株価指数は節目回復も悪材料顕在化で利益確定売り 今週の株式市場では、米ダウ平均が週初に2万5,000ドル台を回復。 為替はドル円が111円台に上昇し、日経平均も2万3,000円台に回復する堅調となりました。 ただ、日米ともに株価指数が節目とされていた水準に達したことによる利益確定売りに加え、リスク要因が顕在化したことを受けた先物売り主導で日経平均は週後半に向け下落しました(24日)。 株価を押し下げたリスク要因としては、 (1)「歴史的」とされていた米朝首脳会談(6月12日予定)を巡る期待が大幅に後退 (2)安倍政権の持続性を巡る不透明感が再び強まった これらが挙げられます。 (1)については、トランプ米大統領が22日に「米朝首脳会談が予定通りに実現しない相当の可能性がある」と述べ、24日には北朝鮮外務省幹部が「米国が我々の善意を冒涜し、非道に振る舞い続けるなら、首脳会談の再考を最高指導部に提起する」と述べたことによるもの。 「地政学リスクの後退」を期待していた株式やドル円には悪材料であり当面予断を許しません。 実際、トランプ大統領は同日、米朝首脳会談を中止する考えを表明。 24日の米国株は反落し、為替は円高・ドル安となりました(日本時間25日朝)。 一方、国内では森友学園問題に関する財務省の文書隠し疑惑や加計学園問題を巡る疑惑が再燃。 東京証券取引所の売買で約7割を占める外国人投資家が、安倍政権の信任低下やアベノミクス(安倍政権の経済政策や日銀の金融政策)の行方を案じ、売りを先行させた可能性があります。 とは言っても、米ダウ平均も日経平均も、200日移動平均線をサポートにして回復基調を辿っている傾向に変わりはありません(図表1)。 図表1:米ダウ平均と日経平均は回復基調を維持できる? 米国市場と日本市場の業績動向を先読みすると 株式相場には大なり小なりのボラティリティ(短期的変動)はつきものです。 中長期的の視野でみると株価は業績に沿ったトレンドを形成していくものと考えられます。 具体的には、ファンダメンタルズ(景気や業績)の動向を反映し、200日移動平均線や52週移動平均線をサポートにしたトレンドを辿ると見込むことができます。 米国では景気の拡大、歴史的な法人減税、自社株買いなどが功を奏し、2018年は前年比29. 0%増益が見込まれており、19年も同10. 0%増益が予想されています。 日本では、期初に発表されるガイダンス(企業が示す業績見通し)が慎重気味ですが、専門家(アナリスト)が予想する2018年の業績は前年比5. 6%増益、19年は同8. 4%増益が見込まれています。 日本企業の稼ぐ力(利益率)、商品力、財務内容は総じて改善しており、アジアなど海外への事業展開や株主還元(増配や自社株買い)に積極的な企業も増えています。 TOPIXの業績が2020年まで増益が見込まれている点に注目したいと思います。 リスク要因としては、 (1)米景気が2018年以降も持続的に拡大するか (2)為替相場が過度の円高に傾く可能性はあるか (3)米中や日米の貿易摩擦は激化するか (4)来年10月に予定されている消費税率引き上げの影響 (5)地政学リスクの顕在化と原油相場高騰の影響 などが挙げられます。 こうしたリスク要因が顕在化すれば、業績見通しが揺れる可能性はあります。 ただ、中長期の視野で業績が総じて拡大(成長)していくなら、株式は中長期で「成長性資産」の役割を果たしていくと考えられます。
次のまずは基本、日経平均株価って?日経平均は、日本株投資をする上ではとても重要な指標です。 これは日本経済新聞社が発表している東京証券取引所第1部上場銘柄の株価水準を示す指標です。 といっても、すべての銘柄を使うのではなく、225銘柄のみ。 銘柄の選定や集計方法は日本経済新聞社の判断によって行われています。 日経平均の場合には、225銘柄で算出するために、全体をカバーすることができません。 つまり日経平均に採用されているような大型株などが株価を上げれば、それにつられて日経平均も上がります。 この場合日経平均に採用されていない銘柄は、もしかしたら株価を下げているかもしれませんが、日経平均には影響を与えていないことになるのです。 日経平均の日足チャート。 出所: では、全体的な動きを見るためには何を使えばいいのでしょう。 それがTOPIXです。 TOPIXは東証株価指数とも呼ばれ、東京証券取引所第1部の全ての銘柄による時価総額指数です。 TOPIXを見ると、とても時価総額から計算したとは思えない数字なのですが、これには基準があるからなんです。 それが1968年1月4日の時価総額。 当初数値は8兆6020億5695万1154円となっています。 これを100として、今現在の時価総額を計算しているのです。 TOPIXの日足チャート。 出所:マネックス証券ホームページ ちなみに、TOPIXはTOkyo stock Price IndeXの略称です。 指数はほかにもまだある相場の動きを見るためにはやはり東証1部を中心にしてしまうので、日経平均やTOPIXがメインになりますが、実は指数というのはまだ他にもあるのです。 主なものとしては東証2部指数、マザーズ指数、日経JASADQ平均があります。 東証2部指数は、東京証券取引所が発表している指数で、東証2部に上場されている全銘柄の時価総額を基準日のそれと比較して算出した指数です。 基準日は1968年1月4日で、この日の時価総額を100として算出されます。 東証2部指数の日足チャート。 出所:マネックス証券ホームページ 東証2部に上場している全銘柄が対象なのでTOPIXと同じような働きをします。 マザーズ指数は、2003年9月より導入された東証マザーズ市場全体の値動きを表す株価指数です。 マザーズ指数はTOPIXと同様に時価総額加重型の株価指数で、資産としての株式の価値の変動を示す指数です。 基準日は2003年9月12日です。 マザーズ指数の日足チャート。 出所:マネックス証券ホームページ 日経JASDAQ平均は、JASDAQ上場銘柄全銘柄を対象として、「ダウ式平均」で算出する平均株価です。 ここで注意!日本銀行と整理ポスト銘柄は含まれていません。 算出開始は1983年11月11日、公表開始は85年4月1日です。 JYSDAQ平均の日足チャート。 出所:マネックス証券ホームページ 次のページでは、いよいよ寄り付きの日経平均株価を予想する方法を紹介します!.
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