大動脈 解離 症状。 スタンフォードA型・B型大動脈解離の違い、治療|医学的見地から

大動脈解離とは?原因・前兆・症状・治療・手術方法|ニューハート・ワタナベ国際病院

大動脈 解離 症状

原因 動脈硬化や高血圧が、主な原因であるといわれている。 大動脈解離が起こる多くの人は高血圧を放置していることがあり、長期間にわたって血管に圧力がかかることで内膜がダメージを受け、傷ができてしまうと考えられている。 なお、血圧が急激に上がったときにも注意が必要である。 また加齢に伴って血管が老化することも原因となり、年齢が高くなるにつれて発生する確率が高くなっていく。 そのほかにも、血管の壁がもろくなる病気、妊娠中に増えるホルモンの影響によって起こることも知られている。 また、高い場所から飛び降りたり、交通事故で胸を強打したりといった外傷によって起こることもある。 さらに、大動脈の一部が狭くなっている、大動脈と肺動脈がくっついてしまっている、心臓から大動脈へ血液が流れ出る部分の弁に異常があるなど、生まれつきの心臓や血管の異常もリスクになる。 症状 大動脈が裂けた瞬間は激痛が走る。 引き裂かれるような、突き刺されるような痛みと表現され、耐えられないほどの痛みで気を失ってしまう人もいる。 痛みが出る場所は胸、背中、腰など裂けた部分により異なり、裂けが一時的に治まると痛みは和らぐ。 しかしそのままにしておくと、血管が膨らんで大動脈瘤となり時に破裂する。 すると血圧が下がってショック状態に陥ったり、心臓の周りに血液がたまって働きが悪くなったりして、突然死する恐れがある。 また、血管の裂けが他の臓器に枝分かれしている部分に達すると臓器へうまく血液が流れなくなり、機能不全を起こす。 脳や心臓につながる血管で起これば脳梗塞や急性心筋梗塞となり、同じく命に関わる状態に陥る。 心臓から大動脈に血液が流れ出す部分の弁が壊れ、血液が逆流することで急性心不全を起こすこともある。 治療 治療の方法は、裂けてしまった大動脈を人工のものに取り替える手術や、血管のバイパス手術(大動脈の枝分かれしている部分の血流が妨げられている場合に行う)がある。 発症部位によっては手術を行わず血圧を低くコントロールするだけの場合もある。 また、ステントと呼ばれる人工血管をワイヤーで太ももの動脈から入れ、大動脈瘤がある場所に置いて血流を正常にすることで破裂を防ぐステントグラフトという治療もある。 さらに血圧を下げることが重要となるため、点滴や飲み薬による血圧コントロールも行われる。 なお緊急手術が必要かどうか、またどの方法が適しているかは、血管の裂けた場所や大動脈の太さによって異なる。 大動脈の中でも心臓に近い部分にある上行大動脈で解離が起こった場合は、血管破裂や心筋梗塞・脳梗塞など命に関わる状況に陥る危険性が高く、早く手術治療を行うことが望ましいとされる。 心臓からの距離が離れている下行大動脈が裂けた場合は、比較的緊急性が低いことが多いといわれ、積極的な開胸手術は避けてステントグラフトや血圧コントロールによって様子を見ることもある。 都道府県からクリニック・病院を探す 循環器内科に対応可能なクリニック・病院を探すことができます。 北海道• 甲信越・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄• 循環器外科に対応可能なクリニック・病院を探すことができます。 北海道• 甲信越・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄•

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背中の痛みの原因となる『大動脈瘤・解離性大動脈瘤』について/特徴・症状・治療

大動脈 解離 症状

1、大動脈解離とは 大動脈解離とは、大動脈の内膜に亀裂が生じ、その亀裂から血液が大動脈の壁の中に入り込み、血管壁を割いてしまう病気です。 出典:大動脈解離|一宮西病院 心臓血管外科 大動脈の血管壁は内膜、中膜、外膜の3層構造になっています。 一番内側の内膜に何らかの原因で亀裂が生じてしまうと、そこから内膜と中膜の間に血液が流れ込み、偽腔を作って、血管壁が裂けてしまうのです。 大動脈の血管壁は3層構造になっていることで、弾力性を保ち、血圧にも耐えられるようになっています。 でも、大動脈解離を起こすと、外膜だけで血圧に耐えなければならず、破裂したり、血液が染み出したりします。 また、偽腔が大きくなると、本来血液が流れる真腔の血流量が減りますので、臓器血流障害を引き起こすこともあるのです。 大動脈解離の原因は、まだよくわかっていないのですが、動脈硬化や高血圧の人は大動脈解離を起こしやすいとされています。 また、大動脈壁が先天的に脆いマルファン症候群などの病気でも大動脈解離のリスクは上がります。 1-1、大動脈解離の分類 大動脈解離の分類は、スタンフォード分類とドベーキー分類の2つがあります。 スタンフォードA型は上行大動脈に解離がある状態で、スタンフォードB型は上行大動脈に解離がない状態です。 スタンフォードA型は上行大動脈に解離があるため、心タンポナーデ、心筋梗塞、大動脈弁閉鎖不全症、心不全など命にかかわる合併症が起こるリスクが高いので、緊急手術が必要になります。 1-2、大動脈解離の症状 大動脈解離が起こると、ほとんどのケースで胸や背中に強烈な痛みが現れます。 また、病状の進行とともに、胸の痛みが腹部や脚の方向に移動していくことが特徴です。 あまりの激しい痛みに意識を失ったり、手足のしびれや冷汗が起こったり、ショック状態に陥ることもあります。 「今まで経験したことないような痛み」、「杭で刺されるような激痛」と言う患者も多いのです。 大動脈解離はどの部位に解離が起こったかで、どんな合併症が起こるかが異なります。 出典:心臓血管外科-急性大動脈解離 東宝塚さとう病院 解離が起こった部位 合併症 上行大動脈基部 大動脈弁閉鎖不全症、心タンポナーデ 冠動脈 心筋梗塞、狭心症 弓部大動脈から総頚動脈 脳虚血による脳梗塞、めまい、失神(意識障害)、頭痛、痙攣 弓部大動脈から鎖骨下動脈 上肢の脈拍や血圧の左右差 下行大動脈 縦隔内出血、血胸、上肢・下肢の血圧の左右差、脊髄虚血による半身麻痺 腹部大動脈 内臓虚血による肝不全や腎不全、腸管虚血、胃潰瘍、イレウス 下腿動脈 下肢虚血による壊死 2、大動脈解離の手術 大動脈解離はスタンフォードA型の場合は、緊急手術が必要になります。 ただ、スタンフォードB型も病状の進行によっては手術を行うこともあります。 出典: 大動脈全てを人工血管にすると、体への負担が大きすぎるので、内膜が裂けた部位や解離の広がり、血液の流れなどを考慮して、取り替える場所を決めます。 大動脈の枝の一部分に解離によって血流が悪い部分がある場合、細い人工血管を使って、血流が悪い部分にバイパス血管をつなぎ、血流を維持します。 カテーテルを挿入するだけで、開胸しませんので、患者への負担は少ない治療法になります。 出典: ステントグラフでの治療は、スタンフォードB型の大動脈解離が適応になります。 3、大動脈解離の看護計画 大動脈解離では、スタンフォードA型の場合は緊急手術となります。 ただ、緊急手術が適応でなく保存療法となった場合でも、病状の進行によっては手術が必要になることがあります。 3-1、大動脈解離の保存療法の看護計画 大動脈解離ではスタンフォードA型の場合は、緊急手術を行いますが、スタンフォードB型の場合は、保存的療法が選択されます。 ただ、スタンフォードB型でも病状が進行し、腹腔動脈や両側腎動脈、上腸間膜動脈に解離が及んだ場合は、手術の適応となります。 そのため、看護師は大動脈解離で保存療法が選択された場合でも、異常の早期発見に努めていかなければいけません。 スタンフォードB型の患者は、大動脈解離が起こったことでの疼痛緩和と血圧コントロールが重要になります。 大動脈解離の保存療法では、血圧コントロールが重要になりますので、血圧の変化には注意する必要があります。 2-1、大動脈解離の術後の観察項目 大動脈解離はスタンフォードA型の場合は、緊急手術が必要になります。 緊急手術後は、異常の早期発見が看護をする上で最も大切なことになります。 大動脈解離後の異常の早期発見のための観察項目を確認しておきましょう。 高血圧は人工血管吻合部からの出血、低血圧は血栓形成のリスクがある。 逆に、多すぎると心不全のリスクがある。 まとめ 大動脈解離の基礎知識や分類、症状、手術、看護計画、術後の観察項目についてまとめました。 大動脈解離は上行大動脈に起こると、命にかかわりますので、緊急手術が必要です。 術後は循環の厳密な管理が必要になります。 スタンフォードB型も血圧コントロールや疼痛緩和が必要になりますので、看護師は大動脈解離の看護をきちんと行えるように、大動脈解離について正しい知識を身につけておかなくてはいけません。 jdepo.

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急性大動脈解離について

大動脈 解離 症状

突然背中や胸に激しい痛みが発生するは、発症後数時間以内に病院で治療を受けなければ命に危険が及ぶ疾患です。 と違って病気の発生個所が広範囲に渡り、痛みの位置も変化していくという特徴があります。 ショック死してしまうことも少なくないため、特徴的な痛みの症状が現れた場合は直ちに救急車を呼ぶことが重要です。 急性大動脈解離の原因と症状について、熊本大学病院心臓血管外科教授の福井寿啓先生にお話しいただきました。 急性大動脈解離とは? 大動脈の血管の内膜・外膜が裂ける病気 動脈解離とは、血液の通り道である血管の壁(血管壁)に血液が流れこみ、内膜にが入ることで、血管の内膜と外膜が裂けていく病気です。 突然解離が起こる急性動脈解離と、徐々に解離が進行する慢性動脈解離がありますが、解離は基本的に急激に発症し、解離の範囲はその時点でほぼ確定します。 そのため、急性と慢性の定義は解離が発症してからの経過日数で分類されます。 急性は2週間以内、慢性は2週間以降のものをいいます。 は非常に激しい痛みを伴い、重症の場合は直ちに治療介入を行わなければ死亡する危険性が高く、急性動脈解離のなかでも最も注意すべき種類の解離です。 急性大動脈解離と大動脈瘤の違いは? とは共に大動脈に発生しますが、これらは別の疾患であり、それぞれ症状や病態が異なります。 大動脈瘤は動脈硬化で発生し、血管壁が弱くなって動脈が拡大する 大動脈瘤は主に(動脈が硬く・脆くなること)が原因で発症する病気です。 動脈硬化によって動脈壁が弱くなっている部分に血流の圧力(血圧)が加わると、血管が外側に向かって瘤(こぶ)のように膨らんで拡大し、血管の壁が薄くなります。 基本的には局所的に発生するため、どの部分に大動脈瘤が生じているのかを指摘できることが特徴です。 この瘤(こぶ)が破裂した場合、動脈壁が割れて血液が血管外に流れ出ます。 大動脈瘤が発生しただけであれば多くの場合は無症状ですが、瘤(こぶ)が破裂すると激烈な痛みが現れます。 大動脈解離は全身の血管が裂け広範囲に及ぶ 一方で大動脈解離の場合、内膜のを始点に全身の血管が裂けていくため、発生個所が広範囲に及びます。 急性大動脈解離では解離が発症した際に激しい痛みが現れ、血管が裂けている箇所に応じて痛みの位置も変化していきます。 その痛みは想像を絶するほど強く、意識を失うか、ひどい場合はショック死してしまう患者さんも少なくありません。 先ほどご説明した大動脈瘤は、動脈硬化が原因でしたが、この大動脈瘤と混同されがちなものに解離性大動脈瘤があります。 慢性大動脈解離の場合、弱くなった血管壁の内膜が裂けて外膜から外れ、薄くなった血管の外膜が血圧によって徐々に拡大してきます。 血管の一部が解離によって拡大し、瘤状になった状態を解離性大動脈瘤と呼び、瘤が5㎝以上になると破裂する危険があります。 このように、解離性大動脈瘤は一般的な大動脈瘤と違い、解離によって発生した大動脈瘤の拡大が慢性期に発生してくることが特徴です。 動脈硬化によって発生する通常の大動脈瘤と混同されてしまいがちですが、そのメカニズムは大きく異なります。 急性大動脈解離は命にかかわる病気の原因となる では、解離した血管が裂けて胃や腸、肝臓、膵臓、脳など内臓に向かう血流が途絶されたり血が通いにくくなったりすることで、血液が十分に供給されず、酸素不足になった結果、臓器障害が起こる場合があります。 臓器障害は、急性大動脈解離の患者さんのおよそ1割にみられる症状で、すべての患者さんが発症するものではありませんが、臓器障害をきたすと命に危険が及ぶので注意が必要です。 心タンポナーデや心筋梗塞、脳梗塞など臓器障害に注意が必要 急性大動脈解離における臓器障害として、第一に注意すべきは心疾患です。 具体的には、や、(心臓の周りに血が溜まって心臓を圧迫する病気)などが挙げられます。 その他、左右の頸動脈が解離した場合はなどの脳血管疾患、腹部内臓の血管が解離した場合は肝臓や腎臓、腸の虚血・壊死が起こったり、脊髄への血流が途絶して下半身麻痺が生じたり、手足の血流が悪くなって動かなくなったりすることもあります。 このように、急性大動脈解離は全身に影響を及ぼす危険性をはらんだ疾患ということができます。 急性大動脈解離の分類、A型とB型 は、解離の発生した場所によってA型とB型に分類されます。 A型 上行大動脈が解離しているタイプの急性大動脈解離です。 急性大動脈解離のなかでも重症度(死亡する危険性)が高く、発症した場合は緊急手術が必要になります。 B型 上行大動脈が解離していないタイプの急性大動脈解離で、比較的重症度が低く、内科的アプローチによって治療できる可能性があります。 ただしB型の場合でも臓器障害を起こしており、末梢への血流が途絶えていたり、脈が触れない場合は手術が必要です。 急性大動脈解離の症状の特徴 激しい痛みと吐き気が代表的な自覚症状 の最大の症状は「痛み」で、発症した直後から胸や背中を中心に非常に激しい痛みが起こります。 あまりの痛さに意識を失ったり、ショック死したりするケースもあります。 先述の通り、急性大動脈解離では血管が裂けている地点を中心に痛みが発生し、胸から背中にかけて、裂けた部分と一致して痛みが続いていきます。 ですから、痛みの箇所も解離の進行に伴い変化することが特徴です。 また、重症度および死亡の危険性も型(A型・B型)によって異なりますが、痛みの度合いはどちらの型も同じ程度だといわれています。 急性大動脈解離に前兆の症状はあるのか の場合、特別前兆と呼べるような症状はありません。 患者さんによっては発症の数日前から数回胸痛が起こったという方もおられますが、この場合は最初に胸痛が自覚できたときから既に急性大動脈解離が発症していて、進行するにつれて痛みが分散していった可能性が考えられます。 翌日になっても胸痛が治まらない場合は、数日かけて大動脈解離が進行している可能性もあるので注意が必要です。 急性大動脈解離の原因とリスク因子 喫煙、飲酒、高血圧などは急性大動脈解離に関係がある は血管内膜の障害で起こる病気ですから、血管内膜にが入りやすい状態の方は急性大動脈解離を発症するリスクが高いと考えられます。 たとえば、、過度のストレスなどは血管を障害する要因であり、大動脈解離の発症リスクになりうると考えられています。 また、一部のには遺伝が関与しているなど遺伝的な要因もリスクとして指摘されているものの、遺伝的要素の有無にかかわらず、高血圧の発症にはが最も深く関係します。 ですから急性大動脈解離を予防するためには、喫煙や飲酒を含め、生活習慣を整えておくことが大事です。 急性大動脈解離の発症年齢は60~70代に多いものの、生活習慣病は30代頃から増えてくるため、特にご両親が高血圧症である方の場合は、たとえ現在血圧が高くないとしても注意が必要で、年齢が若いうちから意識的に減塩・・節酒を心掛け、ストレスをためこまないようにしてください。 日常的に生活習慣病を予防することで、急性大動脈解離の発症リスクを軽減できる可能性があります。 熊本大学病院• 内科 血液内科 リウマチ科 外科 精神科 神経内科 脳神経外科 呼吸器外科 消化器外科 腎臓内科 心臓血管外科 小児科 小児外科 整形外科 形成外科 皮膚科 泌尿器科 産科 婦人科 産婦人科 眼科 耳鼻咽喉科 リハビリテーション科 放射線科 歯科口腔外科 麻酔科 乳腺外科 呼吸器内科 循環器内科 消化器内科 糖尿病内科 内分泌内科 代謝内科 膠原病内科 脳神経内科 内分泌外科 放射線治療科 頭頸部外科 精神神経科 総合診療科 病理診断科• 熊本県熊本市中央区本荘1丁目1-1• 熊本市電A系統「九品寺交差点駅」 徒歩9分 JR鹿児島本線 博多~八代 「熊本駅」 車8分• 096-344-2111.

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