恋 は 続く よ どこまでも 二 次 小説。 可愛くない評を覆す!上白石萌音「恋はつづくよどこまでも」の胸キュン演技 (2020年2月20日)

#二次小説 #恋はつづくよどこまで 二人の時間【恋つづ二次SS】

恋 は 続く よ どこまでも 二 次 小説

最終回を見終えて、本当にずっと真っ直ぐで素敵だった七瀬ちゃんに、私からのありがとうを込めて。 もっともっと書きたい方もいたのですが、今回はこの方たちに。 これからも私の中ではこの素敵な恋つづワールドは続いていくので、そのお話を少しずつでも消化していって、ファン皆でどこまでも続けていけたらなあ……なんて。 偉そうなことを、思いました。 まだまだ投稿できずに下書きのままの過去作品たくさんあるのですが、取り急ぎ。 ななこちゃんへ ありがとう。 私に真っ直ぐなことの大切さを教えてくれて。 ななこちゃんに出会ってから、すっごく初々しくて可愛いけど、可愛いだけじゃない真っ直ぐなななこちゃんが、本当に眩しくて素敵で、私はその眩しさに救われてきました。 私のことを 「憧れの人」 「世界一かっこいい女性」 なんて言ってくれるのは、きっとななこちゃんくらい。 仕事もせず家庭もつくらず、ふらふらしてたのは事実だし、お見合いも完全にぶち壊しちゃったし。 言い方はドSだしキツいけど、お父さんの言うことも言いたい気持ちも、やっぱり分かってしまう。 大人って嫌だなって思った。 何度も。 だから仁志くんにも、もう大人だから、気持ちだけじゃどうにもならないから、って何度も突き放しちゃって。 やっぱり敷かれたレールに乗って、親を安心させるのが今の私がすべき事なんだって、一度は諦めた。 けど、きっとこれもななこちゃんのお陰だけど、仁志くんはそれでもまだ私を追いかけてくれた。 私のお見合いにも、私の家にも、実家にも、天堂総合病院にも。 こんなに真っ直ぐに来てくれる仁志くんを見て、いつも真っ直ぐなななこちゃんが重なって、私も自分に真っ直ぐになりたいと思えた。 そうしたら今、こんなに幸せになれたよ。 ありがとう。 私に、そしてついでに仁志くんにも、真っ直ぐなことの大切さを教えてくれて。 ななこちゃんも、いつまでもその真っ直ぐなまま、変わらずにいてね。 浬をよろしく、いつでも連絡ちょうだいね。 流子 [newpage] 佐倉ちゃん まずは、結婚おめでとう。 本当に幸せそうで、今までは天堂の事で悩んだり泣いたりしてる佐倉ちゃんばっかり見てたから、俺まで幸せだよ。 でも、この手紙はおめでとうよりも、ありがとうを言いたくて書いたんだ。 ありがとう。 俺や天堂を、前に向かせてくれて。 俺は、佐倉ちゃんの事が好きだった。 勿論今も、好きって気持ちが完全に消えた訳じゃない。 きっと、この気持ちは消えたりはしないんだと思う。 けど、それでも今俺は、さっきも書いたけど、本当に幸せなんだ。 天堂の事は、きっと循環器内科のメンバーの中では、俺が一番長く近くで見てきたと思う。 みのりと笑いあっていたあいつも、みのりを失ったあいつも、佐倉ちゃんと出会ってからのあいつも、今佐倉ちゃんと幸せなあいつも。 全部見てきたつもりだよ。 だから、自信を持って言える。 今の天堂がこんなにも前を向いて、幸せで居られるのは、本当に佐倉ちゃんがいるからだって。 すごい勇者だよ。 俺も、天堂と付き合ってからも変わらずに努力して、看護師として前に進み続ける佐倉ちゃんの勇者っぷりに、前を向かされたよ。 ありがとう。 俺や天堂を、前に向かせてくれて。 これからも一緒に頑張ろう、そして天堂とは末永く幸せにね。 俺も、そろそろ幸せになりたいから、頑張るよ。 来生 晃一 [newpage] 佐倉さん 結婚おめでとう。 本当に天堂先生と幸せになれて、よかった。 やっぱり、佐倉さんは凄いなって尊敬した。 私、佐倉さんには感謝したい事がいっぱいあるの。 ありがとう。 ずっと、循環器内科で一緒に働いていてくれて。 佐倉さんは、ずっと私のことを凄い、追いつけるようになりたい、って言ってくれるけれど。 私も、あなたみたいになりたいって思った事が何度もあるんだよ。 分からないことを素直に人に聞けるところ。 頭で考えるよりも先に動けるところ。 患者さんの為にできることを率先してできるところ。 技術や仕事の効率的な進め方、そういう目に見える事じゃない、目には見えない気配りや寄り添うことが、自然にできる佐倉さんみたいに、私もなりたい。 それに、佐倉さんが天堂先生と幸せになれているみたいに、私も憧れの人と幸せになりたい。 いつも、佐倉さんからたくさん刺激と、そして笑顔をもらっています。 もう、倒れたりしないでね。 この科で同期なのは佐倉さんだけで、きっとあなたが思ってる以上に、私は佐倉さんが居てくれなきゃ困るの。 だから、ありがとう。 循環器内科で、ずっと一緒に働いていてくれて。 これからもよろしくね。 本当に、お幸せに。 私も、勇者になります。 結華 [newpage] 佐倉 七瀬へ 今日ナースステーションを覗けば、皆してお前に手紙を書いているものだから、何か俺も書いてみようかとペンを取った。 正直全て、直接伝えればいい内容だがな。 けれど、手紙に書く必要もないくらいに傍にいて、一緒に時間を過ごせる事が当たり前になってきている事は、幸せだと思う。 この際だから、お前に今後について言っておきたい事をまとめて書いておく。 一、家事は無理するな。 俺は医者で、お前は看護師だ。 忙しいのはお互い様で、お前の家事力とやらもちゃんと分かってる。 お前はやたら俺を甘やかそうとするが、甘やかされるのはお前だけでいい。 一、もう少し甘えろ。 何もないときに先生先生、とベタベタ引っ付いてはくるのに、お前は何か考えているとき、悩んでいるとき、そういう肝心なときには何も俺に話さない。 そういうときに甘えてこなくてどうする。 俺の知らないところで泣くなとは前から言っているが、それに抱え込むな、も追加だ。 一人で考えたいことは、そう言えば時間はやるが、不器用なお前の事だから、一人で抱え込みすぎて壊れてしまう直前までいくことは目に見えてる。 だから、一人で考えても先が見えない時は、頼れ。 甘えろ。 その為に、横にいるんだろ。 一、悲しい思いはさせる。 勿論、そんな思いはさせないように努力はする。 だが俺は、医者だ。 いつどこで、一人の命が危険な目に遭うか分からない。 その全員を俺の手で救うことは不可能でも、一人でも多くを救いたい。 だから、俺はいつどこででも、医者としての俺でいなければならない。 そのせいでお前に既に悲しい思いもさせたし、きっとこれから先も、何度もさせてしまうんだろう。 それでも、俺を待っていてくれ。 天堂浬という医者は、誰よりも患者の命が大切だが、天堂浬という男は、誰よりもお前が大切だという事実は、絶対に変わらない。 一、ありがとう。 お前には、感謝している。 何度も突き放し、お前の気持ちを捨てた。 それでも勇者とやらで居続けて、俺を好きであり続けていた。 俺はお前のように、馬鹿正直に真っ直ぐ居続けられる自信はない。 だから、これからの分も込めてここに正直に書いておく。 ありがとう。 ずっと俺を、好きでいてくれて。 今度の式からは天堂 七瀬だ。 それ以降佐倉、と呼んでくる奴は訂正しろ。 天堂 浬.

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恋つづ『いつか貴方のブーゲンビリアになれるのなら』第一章

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[chapter:天堂担..だろ?] 「408号室の田中さん、来生先生が担当の患者様ですが カテーテル検査を行ってその結果でオペする方向です」 朝のステーションの申し送り 主任からの申し送りを聞き逃さないよう必死に七瀬はメモとり聞いていた 「そこで、田中さんのカテ検査の介助を…」 「主任。 その検査介助、私が入りたいです」 同じく申し送りを聞いていた酒井が主任の言葉を待たず名乗り出た。 酒井さんなら安心だけど…」 一度酒井へ目線を向け微笑む主任に酒井は、安堵したように表情を緩めたも 「今回の検査は、佐倉さん。 あなたに介助をお願いするわ」 「へ・・?私、です・・か?」 メモを取っていた自分にいきなり白羽の矢が飛んできたことに驚き、顔をあげなんとも 間抜けな返事しか出せていなかった 「いいですよね? 天堂先生?」 「・・はっ?」 そのやり取りをステーションのPCの前に座って聞き耳だけたてていた天堂に主任が何やら笑みを浮かべながらわざとらしく聞いてみた。 七瀬と同じでいきなり自分に答えが回ってきたことに、天堂は一瞬七瀬に視線を向けるもすぐにフイッと視線をPCに戻した。 「主任、なんで・・。 私も一度は検査についたことはあります。 だから」 「そうよ。 みんなそうやって経験して一人前になっていくの。 だから今回は、佐倉さん。 頑張って?」 「へぇ~、佐倉ちゃんが俺の介助か。 お前はとっくに俺のもんだろ』 ふふ・・。 では皆さん業務に戻って」 来生の言葉によからぬ妄想の世界に入り込み、ひとりニヤニヤと百面相する七瀬の姿に、一同は「また始まった・・」となかば恒例行事になりつつ七瀬の妄想をスルーするように主任の一声で持ち場へと動きだそうとした 「じゃあ。 一緒に頑張ろう、佐倉ちゃん」 ひとしきり妄想に浸った七瀬は、来生の声でハッと我に返り、慌てて高らかと右手をあげ 「は、はい! 佐倉七瀬、看護師として成長すべく頑張ります!!」 その宣言を聞いた来生は 「それじゃ、一緒に回診お願いできるかな?」 と、七瀬に声をかけると、七瀬も来生について行くべく慌ただしくワゴンに手をかけステーションを出て行った 慌ただしくステーションを出て行った佐倉と、遅れてステーションにやってきた小石川は来生の後ろを追いかける佐倉の姿と、不機嫌そうにしている天堂の顔を交互に見て 「あれ、天堂くん。 絶対わざとだな。 とさっきまでのめんどくささを一変した。 「おい来生。 そいつみたいな岩石介助につけたら、苦労すんのはお前だぞ」 「なっ・・!!」 コートを脱いで、ダイニングに腰掛けながら天堂は来生に魔王の口ぶりで問いかけると、慌てたように七瀬が一番反応した 「相変わらずひどいな、天堂は。 そんなことないと思うけど?佐倉ちゃん、意外と吸収早いし」 来生のフォローにぱぁぁっと目を輝かせる七瀬にも苛立ち 「・・どうだか。 いいよ!何事も心意気も大事だからね! その調子で本番も頑張ろう。 何かあったら俺がフォローするから」 「はいっ!!」 ・・・ったく、ほんとばか。 来生のフォローに何の抵抗もなく笑顔振りまく七瀬にも苛立ちがつのる ソファーで肩を並べて教科書を眺めるその後ろ姿にもイライラする 近いっつーの。 もっと離れろ。 来生です。 そう・・。 わかった。 じゃあ今から戻るわ」 ピッと終話させると、申し訳なさそうに来生は 「ごめん。 ちょっと病院に戻ることになったから。 あとは復習頑張って」 と脱いでいたコートを手にし部屋を出る準備を始めた 「はい。 大丈夫です! 来生先生、ありがとうございました!」 病院に戻る来生に七瀬は一礼すると 「がんばれ~こーじ!」と、酔っぱらった流子も見送った途端、バタンっと机に突っ伏したと思ったら、すぐに規則正しい寝息が聞こえてきた 「ふふ・・。 流子さん、寝ちゃった・・。 」 「・・いや・・それは・・」 ぐっと、抱きしめられる腕に力がこめられ、身動きもとれないほどの力と熱がこみ上げる 「お前がどれだけ成長、したか。 「ほら、早く答えねーと、姉貴が起きるぞ。 5.4.3.2・・」 いじわるな天堂の舌に、ううっと身震いするのを何とかこらえ 「か、冠動脈の狭窄・・や、閉塞を確認して・・ 冠動脈疾患の確定診断と じゅ、重症度把握と治療方針のけってい・・」 答える最中も容赦ない天堂の吐息に、とぎれとぎれになりながらも七瀬は何とか言葉を吐き出した 「よし。 次 カテーテル検査のアプローチの種類は」 「んっ・・!! ちょ・・。 」 一つ目のきわどい悪戯に耐えたと胸をなでおろしたのもつかの間、表情は見えないも 今、とっても悪戯心むき出しな天堂の表情が読み取れる・・と 左の首筋に今度は天堂の唇が移動してきたので、七瀬は再びグッと肩に力が入った 「ほら、もたもたすんな。 と、橈骨動脈せんしほう・・、じょ、上腕動脈穿刺ほう んっ・・だ、大腿動脈穿刺法・・」 絞りだした答えとともに、這っていた天堂の唇もその場から離れ はぁ・・っと荒い息が七瀬から漏れた 「じゃあ、最後」 や、やっと最後・・。 」 「どうした。 「はぁ、はぁ・・」 肩で息をして、なんとか流子が起きず耐えた・・と七瀬は外された胸元を抱えながら 散々悪戯を楽しんでくれた天堂にムッとした視線を送った 「先生のバカ・・。 」 「よくできました。 しっかり復習できただろ?」 フッと悪戯に微笑む天堂に七瀬は涙目になりながら 「今ので全部吹っ飛びましたよっ!!もう!!」 と抗議の視線を送ると、天堂はそっと七瀬の頬に手をあて 「俺を妬かせた罰だ。 」 「あ、来生先生!今日はありがとうございました!!」 昼休みに声をかけてきた来生に、七瀬は慌ててベンチから立ち上がり、来生に一礼した 頭をあげて来生に目線をむけると ふっと、来生の手が七瀬の制服の左襟のところを少し持ち上げた その来生の行動に何だかわからず、「ん?」と首をかしげながら左首元に手を置くと 「復習・・。 初めてのカテで首痛めたんか?」 不自然すぎる七瀬と、その首から肩に覗く湿布薬に首を指しながら沼津が声かけた 「あ・・いや・・ちょっと寝違えちゃて、はは」 「若いのに大変ね~」 首筋をさすりながらなんとか誤魔化し、ははは・・と苦笑いを浮かべると ふと、ステーションの端でPCに向かう天堂が視界に入った 七瀬のそんな姿に気づいた天堂は、ふっと視線を七瀬にむけると 『ばーーか』 と、声には出さず口の動きだけで七瀬へ不敵な笑みをむけた 「!!」 それに気づいた七瀬も、こんなあからさまには見えないけど、気づくくらいの場所にキスマークをつけたあげくに、 バカともらす天堂の姿に 『やっっぱり魔王!!』 と、同じように声にならない言葉を返した Fin.

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恋はつづくよどこまでも 佐藤健風カット&セット!プロのスタイリストが教えます。

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『新郎、 紘 ( ひろ )、あなたは新婦、 雪 ( ゆき )を妻とし、神の導きによって夫婦になろうとしています。 汝、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』 「はい、誓います」 『新婦、 雪 ( ゆき )、あなたは新郎、 紘 ( ひろ )を夫とし、神の導きによって夫婦になろうとしています。 汝、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』 「はい、誓います」 『では、誓いのキスを』 神父に従い、俺はユキを見つめて一歩前へ出る。 高校のあの頃よりもさらに成熟した女性へと成長した彼女は。 純白のウェディングドレスに包まれた彼女は。 本当に天使のようで。 この世界の何よりも美しい。 そう、今日は俺たちの結婚式。 きっと今日この日こそが、俺たちの人生最大の見せ場。 晴れ舞台だ。 今日、ユキの家族が、数少ない俺たちの友人が、関わってきたすべての人たちが見守るこの結婚式場で。 俺たちは愛を誓う。 そっと、ユキのヴェールをめくる。 銀色が眩しく俺の視線をかすめた。 ユキはこちらに微笑み、潤んだ瞳で緊張する俺を見つめてくれている。 その微笑みにつられて、俺も口元にも笑みが浮かぶのがわかった。 「ユキ」 「はい、ヒロさん」 「今日、この日を迎えられて本当にうれしいよ」 「それは、私のセリフですよ。 私がどれだけ待ったと思ってるんですか?」 「はは、それは勘弁してくれよ。 これでも最速ってくらいなんだぞ?」 「ふふっ。 そうですね。 頑張りましたね。 ヒロさん」 「ああ……。 頑張ったさ」 高校卒業後、それに大学卒業後も、すぐにでも結婚しようとユキは言ってくれた。 だけど俺はずっと待ってもらっていたんだ。 俺がきちんと就職して、稼げるようになるまで。 ユキを、そしていつか授かる子どもを、絶対に幸せにできると、そう言えるようになるまで。 だから、恋人になったあの日から、もう7年も経ってしまった。 でも、これでも十分にがんばった方だろう? 情けない我ながらに、そう思う。 「ユキ……」 「ヒロさん……」 ユキはゆっくりと目を閉じ、くいっと顎を少し上げる。 俺は優しく、そっと、ユキと唇を重ねた。 二人の愛を封じこめるように、永遠のものとなるようにと、願って。 数秒間の、永遠にも思える誓いを立てた。 この瞬間、俺たちは夫婦になれたんだって。 強く、強く、実感した。 最初に、一番うるさい奴が俺たちの元へ飛んできた。 「 浅間紘 ( あさまひろ )おおおおおおおおおぉぉぉおおお………!!」 「うおっ。 おま磯貝っ。 なんで泣いてんだよっ」 「それだなぁ……それはだなぁ……っグ、グげゴゴカキグコここオ………」 「お、おいマジでなんなんだよ日本語不自由になってんぞ?」 「~~~~~~あーーーーーーーーーー!! もう貴様はどうでもいい! 幸せそうな顔しやがって!」 「は?」 「雪様!」 意味が分からないことを叫ぶと、磯貝はすぐさまユキの方へシュバっと身を向き合わせた。 「雪様。 ご結婚おめでとうございます」 「ありがとうございます。 磯貝さん」 「どうか、どうかいつまでもお幸せに。 旧親衛隊を代表して、お祝い申し上げます」 「はい。 磯貝さんも、サユキのことをお願いしますね?」 「はい! もちろんです!」 「ふふっ」 「あっ……」 この時が、ユキが初めて磯貝に対して淀みない心からの笑みを浮かべた瞬間だったのかもしれない。 磯貝は感動して放心したかのように、ユキを見つめる。 おい、人の嫁に見惚れてんじゃねえぞクソ野郎。 ぶん殴ってやろうか。 と思ったがその必要はないらしい。 磯貝には磯貝の保護者がいる。 いや、今はもうだいぶ大きくなった、セーラー服姿の保護者だ。 「あ~~~! ちょっと 衛士 ( えいし )くん! なに姉さんに見惚れてるの!?」 「なっ!? 小雪 ( さゆき )ちゃん!? い、いやこれは違くて……!」 「言い訳はいらなーい! ほらもう行こう? 衛士くんばっか新郎と新婦を独占できないでしょ?」 「そ、そうだが……ぼ、僕はまだ……」 「はいはい。 もういいから~」 成長したサユキは磯貝の首根っこをつかんでズルズルお引きずっていく。 「じゃね、姉さん、ヒロくん。 かと思われたが、磯貝がその直前に小さく呟く。 「………………おい、浅間紘」 「あ? なんだよ?」 「………………幸せにな」 「……っ…………おう。 さんきゅ」 なんだよ、最初からそう言えってんだよ。 素直じゃない友人に、俺もとっておきの言葉を返そう。 「……おまえもな。 数年後、せいぜい苦労しやがれ」 「……は? な、なんのことだ?」 「藤咲家の大黒柱はそう甘くないってこった」 俺がどれだけ殴られたと思ってるんだ。 あの日、ユキと付き合っていることを告白したとき。 大学でユキと同棲したいといったとき。 そして、結婚したいといったとき。 でも、少しずつ少しずつ、俺と健斗さん、いやお義父さんは言葉を交わし、酒を飲みかわし、やっと今日という日を迎えることができたんだ。 磯貝もサユキを自分のものにしたいなら、その壁を超えないことには幸せなどつかめないのだ。 「んん~? なに~? お父さんへの結婚の報告の話? それなら衛士くんは大丈夫だよ~。 だってわたしが小さいころからずっと話してるもん!」 「「え?」」 そんな爆弾を残して、磯貝とサユキは去った。 うーん、それは説得になっているのか、果たして……。 お義父さん、サユキにはユキ以上に甘いからなあ。 わからないところだ。 次に、 星乃 ( ほしの )と 雨木 ( あまぎ )が俺たちの元を訪れた。 「やっほ~。 わあ~雪ちゃんめっちゃきれい! お嫁さんみたい!」 「いえ、お嫁さんなんですが……」 「たっはは~。 そうだったね」 「もうっ、相変わらずですね。 夏帆 ( かほ )さんは」 笑いあう2人。 なんだかこの二人はあれから仲良くなりすぎて、俺の入る隙間がないのが悲しい。 二人だけでよくお茶とかしてるらしいし。 お互いの男の情けなさ談議に花を咲かせているんだろうか? ふと、星乃の隣に立つ雨木を見上げる。 「おまえ、デカくなったなあ……」 「そうですか? 高校卒業してから一気に成長期が来たみたいで……」 「マジかよ……」 文字通り、俺は雨木を見上げている。 しばらく見ない間に雨木は大きく大きく育っていた。 180はゆうに超えているんではなかろうか? 「いや、ほんとでけえな」 「ほんとだよねっ。 あたしなんかほら、頭一個分違うよ~」 「ちょ、やめてよ夏帆っ」 「いいからいいから~」 俺が呆れがちに言うと、星乃が楽しそうに手を伸ばして雨木の頭をなでる。 デカくなったとは言っても、二人の関係性はあまり変わっていないらしい。 「……なあ星乃、一つ聞いていいか?」 「なあに~?」 「星乃はさ、今、幸せか? 後悔とか、してないか?」 俺は自分の中にある感情をかみ砕いて、星乃に問う。 雨木がいる前で問うのはどうかとも思ったが、その答えはもう見えたようなものだったから。 俺はずっと、あのときの星乃の決断の結末を聞いてみたかったんだ。 それはきっと、俺にも無関係なものではなかったはずだから。 「んー、幸せだよ。 後悔なんて、あるわけないよ。 「ふゆくんはずっとあたしに寄り添ってくれるんだ」 「夏帆……」 「あのとき、あたしに春は来なかった。 でもね、とっても暖かい冬を、ふゆくんが連れてきてくれたよ。 しかもこ~んなに大きくなっちゃって! それは冬でも力強く根を張る大樹みたいにね、あたしを包み込んでくれたんだ」 「………………そっか」 「うん! だから、あたしはもう大丈夫! 大丈夫なんだよ!」 俺はずっと抱えていたわだかまりが解けたように、ほっと息をついた。 あがき続けた星乃の前には、雨木というヒーローが、救世主が現れた。 もしかしたらだけれど、どんな答えであろうともあがき続けた先には幸福が待っているのかもしれない。 だって辛いことの後には、雨が降った後には、虹が架かるんだから。 星乃にとってはそれが雨木という大きな大樹だった。 だから、もう「大丈夫」か。 数年前、どっかのバカも唱えた言葉だ。 また少し、頬が緩んだ。 「それはそうと、次はお二人の番ですよ?」 「「え?」」 ユキの言葉に、星乃と雨木が口をそろえた。 「……結婚、するのでしょう?」 「あー、そういう……」 「あはは、僕はいつでもって言ってるんですけどね~」 「あ、ちょっとふゆくん! あたしが悪いみたいに言わないでよ!」 「いや、そういうわけじゃないけどさ~」 二人の間でも、結婚という話題はよく出るものらしい。 二人はしばらくじゃれあうように言いあっていたが、やがてこちらに向き直る。 「あのね、今はまだお互いやりたいことがあるっていうか、ううん違うね。 あたしのワガママでね、ふゆくんには待ってもらってるの」 「ワガママ、ですか?」 「うん。 あたしね、いろんな人と話したい、いろんな人を笑顔にしたい、いろんな世界が見たい。 あたしはまだ、夢の途中にいる。 ふゆくんだって就職したばっかりだしね? だから、あたしたちにはまだ、時間が必要なんだ」 「……そうですか」 「だから、もうちょっとだけ、待ってね」 「はい。 楽しみに待ってますね」 「うん!」 それから、星乃と雨木はお祝いの言葉を残して去った。 次は、夏目先輩。 数少ない高校の友人、大学の友人。 幾人かの恩師、会社の上司。 みんなが、俺たちの晴れの日を祝ってくれた。 ふたりぼっちだった俺たちは本当に、数少ないながら人間関係に恵まれた。 「お父さん? こんな日まで仏頂面しないでくださいよ」 「あ、ああ。 そう、だな」 ユキの両親が今、俺たちの前にいた。 お義父さんはすでに目が赤く腫れていて、すでに泣いたんだなということがわかる。 お義母さんは落ち着いた様子で、一歩後ろに控えながら、お義父さんの言葉を待っていた。 「ユキ、……結婚、おめでとう」 「はい、ありがとうございます。 お父さん。 お父さんにそう言ってもらえて、本当にうれしいです」 「そ、そうか?」 「……うん。 本当だよ?」 ユキはそっと、撫でるようにお義父さんを抱きしめた。 「お父さん、私を、私たちをずっと見守ってくれてありがとう。 お父さんのおかげでね、私たち、一緒になれたんだよ? あのとき、お父さんが私たちを繋ぎとめてくれたから……」 「そうか、……そうか。 うお、…………うおおおおおお……」 ユキの言葉に、お義父さんは今日何度目かわからないであろう涙を流した。 初めて見る大の男の、父親の流した涙だった。 そうだ、この人がいなければ俺の祖母が死んだあのとき、俺たちは引き裂かれるはずだった。 この人がいたから、今の俺たちがある。 俺のもっとも尊敬する男が、この人だ。 それから、お義父さんはまた難しそうな顔をしながら俺の方に向き直る。 「……浅間君、ではないな。 ……紘」 「は、はい」 「………………君は今、幸せか?」 「え?」 「幸せかと、そう聞いているんだ」 「も、もちろんです! 俺は今、幸せです。 ユキさんと一緒になれて、幸せです」 「そうか……、思えば君も、不幸な子だった。 でもそんな君が、ユキを救ってくれた。 君と出会ってからユキはよく笑うようになった。 君には本当に感謝している」 「い、いえそんな……俺のほうこそユキさんに救われてばかりで……助けられて、ばかり、で……」 視界がゆがんだ。 まさか、お義父さんからこんな言葉をかけてもらえるなんて。 なあ、紘」 「はい」 「ユキを幸せにしろ。 幸せにし続けろ」 「はい」 「そして君自身も、幸せであり続けろ。 絶対だ。 ……いいな?」 「はい! 必ず……必ず……!」 今度は、俺が泣く番だった。 泣く気なんてなかったのにな。 お義父さんの言葉が嬉しくて。 やっと本当に認めてもらえたんだってわかって。 俺はもう、こらえきれなかったんだ。 目の前には、世界一可愛い俺のお嫁さんがいる。 この姿のまま、もう少し二人だけで話したかったのだ。 「ヒロさん、この後は打ち上げがあるんですよね?」 「そうだな。 もう始めてるらしいぞ? ったく、みんな騒ぎたいだけなんだよなあ」 「こんな機会でもないと大手を振ってはしゃげないですからね。 仕方ないですよ」 「まあ、そうだな」 オトナになった俺たちは皆、社会にでて、様々な制約に縛られて生きている。 それはきっと、高校生だったあのころとは段違いで、それぞれに責任のある人生を歩んでいるんだ。 だから、まあ、こんな時くらいはしゃいでもいいだろう。 ただし、主役は俺たちだ。 忘れて盛り上がってんじゃねえぞバッキャロー! 「どうします? 私たちも早めに行きますか?」 「ん、あーどうすっかなあ」 主役がいないというのはやはりダメだろう。 しかし俺たちはお互いにそういった場が好きなわけではない。 そんなことを思っていると、ユキがそっと俺との距離を縮めるように近寄った。 そして小声でささやく。 「ウェディングドレス姿の私とえっち、したくないですか?」 「い、いや……それはその……」 したい! けど汚したりしたらやばいから! ここは理性を優先したい。 「ふふっ。 冗談ですよ。 さすがにウェディングドレスを汚すわけにはいけませんから」 「そ、そう、ですか……?」 なんか、ユキの方からそうやって引かれると少し残念なような……。 い、いや、ユキもオトナになったということだ。 ここで俺が揺れてはいけない。 「えっちは打ち上げのあと、ということで。 最後のお楽しみです。 今日はいっぱい、いっぱい、愛してくださいね?」 「……ああ。 この時間をかみしめるように、強く、優しく、愛しい人を抱きしめた。 もう時間はあまりない。 俺はユキを抱きしめたまま、ひとつだけ、どうしても聞きたかったことを聞くことにした。 「なあ、ユキ」 「なんですか、ヒロさん」 「ユキは今、幸せか? 俺はおまえを、幸せにできているか?」 「それは、答えなければいけませんか? 私を見ていて、わかりませんか?」 「わかるよ。 よくわかる。 でも、 言 葉にしてほしいんだ」 「そうですか。 ……それなら、私は胸を張って言いましょう。 私は、……幸せですよ。 ヒロさんのおかげで、ずっとずっと幸せです」 「そっか」 言葉を聞いて、俺はやっと安心できる。 言葉っていうのは時に人を苦しめる刃物にも呪にもなるけれど。 だけど、こんなにも温かい、気持ちを確かめるための言葉が存在するんだ。 だからこそ、言葉を、気持ちを伝え合うということは、世界で一番大切なことだ。 「なあ、ユキ。 俺たちは、あの日から今日この日まで幸せでいれた。 だけどさ、俺たちの人生なんてのはまだ20年と少ししかたってなくてさ。 まだ、長い長い人生の半分にも満たない」 「そうですね」 「今までの時間っていうのはまだ助走だ。 幸せの過程だ。 まだまだ、俺たちは幸せであり続けることができるはずだ」 「はい」 「だから、ずっと幸せでいよう。 ずっとずっと、寄り添うような、優しくて儚い銀色の幸せと共に、俺たちは歩んでいこう」 「はい。 ずっと。 ずっと一緒に」 「ああ。 俺たちは、ずっと一緒で、ずっと一緒の銀色だ」 俺たちはもう一度、2人だけの銀色を、永遠を誓い合った。 そして優しく、もう一度誓いを立てるように、絶対にあの封印を解かないようにと、俺たちはキスをした。 彼女だけが持つ銀色が、ずっとずっと、俺たちを包み込んでいた。 ・ ・ ・ そうして物語は今、幕を閉じようとしている。 とは言っても、実は物語の終わりとか始まりってたくさんある。 例えば、最初の始まりというのはやはり、俺が生まれたとき。 そして俺とユキの物語が始まったのはやはり、二人が出会ったあの日。 そうして、ずっと続いてきた物語はあの日、俺たちが結ばれたあの日に、一度幕を閉じた。 本当にそれが空想の世界なら、2人は結ばれて、それでハッピーエンド。 その先を見ることなんてできやしない。 あそこで終わるのがきっと最高の形で、もっとも綺麗な形だ。 だけど、俺たちの物語はずっとずっと、それこそ死ぬまで続いていくんだ。 だからあのとき一つの物語が終わって、また新しい物語が始まった。 それは当然のことで、きっと誰しもが人生の節目を迎えるたびに経験していることだ。 人生とは、ひとつの物語でありながら、それはたくさんの物語によって形作られている。 俺たちはそんな世界を生きている。 そして今、また一つの物語が終わり、新しい物語が始まる。 俺たちの、はるか先まで続く銀色の物語が始まる。 ひとつだけ、君たちに約束しよう。 俺は必ずユキを、幸せにし続ける。 ずっとずっと、今、2人で誓い合ったように、銀色の幸せを歩んでいく。 それだけは絶対だと、ここで君たちに誓おう。 だから、君たちはここで安心して、この物語を閉じてくれ。 これはきっと、俺とユキの物語。 俺とユキにとっての、永遠の物語。 永遠に続く、恋物語だ。 これは、俺たちだけの物語。 最後の最後、本当の物語の終わりまで見せようとなんてしたら、それこそ人生と同じだけの時間がかかるだろう。 それに、そこにあるのはきっと綺麗なことばかりではない。 だから、見せられるのはここまでだ。 そうして、君は君の幸せを探してくれ。 君が必死に足掻いて、叫んで、己の存在を示し続けた先にはきっと、君だけの世界が、君だけの幸せが広がっているはずだから。 どんなに重く冷たい雨が君たちを襲おうとも。 きっとその先には、雲の切れ間には大きな虹のかけ橋があるはずだから。 俺たちの物語を見た君にもきっと、銀色が宿っているはずだから。 君のこれからの人生に眩い銀色があらんことを。 〜〜〜〜〜〜〜 いかがだったでしょうか。 自分は幸せだって、あまり言葉にして言う機会ってないですよね。 だからこのエピローグでは何人かにそれを聞いて見ました。 その答えこそが、この物語が紡いだものなのではないかと思います。 それから最後は少しキザに、ヒロに語ってもらいました。 軽く聞き流してもらえればと、そう思います。 これからもたくさん物語を書いていくので、よかったら僕のユーザーフォローもしておいていただけると助かります! それでは、またどこかの物語でお逢いしましょう! 3か月間、本当にありがとうございました!.

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