キャサリン フル ボディ ネタバレ。 キャサリンフルボディはマジでLGBTへの偏見に満ちたゲームだと思う

『キャサリン・フルボディ』のストーリー・攻略テクニック・キャラまとめ

キャサリン フル ボディ ネタバレ

ネタバレあり。 段落名に記載しています。 キャサリンの続編、というべきではなく熟成進化という言葉が紹介記事でも使われているキャサリンフルボディ。 キャサリンでも登場していたキャラクターと設定に変わりはなく、追加キャラと追加ストーリーを楽しむ内容になっているので前作をプレイしている人にとっては8000円を払える内容かどうかは微妙だと感じた。 ストーリーパート 3人のキャサリン(Katherine、Catherine、Qatherine)が登場してそれぞれキャサリン、あのコ、リンと呼び分けている。 4角関係による修羅場で、はっきり言わないヴィンセントにモヤモヤを溜めながらストーリーが展開されるが、昼ドラのようなストーリーは僕には刺激が強かった。 NPCもそれぞれにサイドストーリーがあり、会話を通して徐々に展開されていくがなかなか凝っていて良い。 NPCも2人が追加されている。 ここだけの話だがCERO:C(15歳以上対象)なのでムフフでデュフフなシーンもあるぞ。 誰にも言うなよ。 4角関係なのでエンディングが複数あることは容易に想像がつくが全部で10以上ある。 重要な分岐点は教えてくれるのでしっかりセーブを取り、後で違うルートを選ぼうと思ったが、うっかり上書きしてしまい最初からやり直す羽目に。 歴史上の偉人うっかり八兵衛をリスペクトした結果となった。 パズルパート ストーリーパートとパズルパートが交互に進行していく。 パズルは積みあがった石を押したり引いたりラジバンダリして上を目指す。 石にも種類があり後半は飛んだり跳ねたりラジバンダリな石が多くてもうラジバンダリでした。 石の組み方は「技」と呼ばれてゲーム内で教えてくれるが数が多く、パズルは下から崩れてくる制限時間付きなので、馴染んだ技に偏って使ってしまうが、柔軟な発想の持ち主だと色んな技を使えて楽しいと思う。 パズルは難易度が選べて最簡易な難易度はオートプレイが選べてもはやスキップ可能。 ストーリーだけを楽しめる。 僕はノーマルといういかにも普通な難易度だが下から3番目、上から2番目というノーマルとは何かを考えさせられる難易度でプレイした。 途中適当にやってたら道が開けたこともしばしばある難易度で、適度にパズルを楽しめる調度良さだった。 後半に出てくる制限時間なしのじっくり思考力を楽しむステージは最高に楽しかった。 飲みたくなるお酒 キャサリンフルボディのシーンは夢の中と現実世界のBARで交互に進行していく。 BARということは当然お酒もあり、主人公達それぞれに好きな酒がありいつも同じのを飲んでいる。 ジブリの食事シーンで食欲が刺激されるのと同じで、カランと氷の音をたてながらお酒を飲む姿を見て僕もお酒を飲んでしまった。 こういう細かい部分にも力を入れている作品はとても好感が持てる。 ちなみに飲んだのはビール、黒ラベルとレモンを入れたコロナエキストラは至高だ。 体内の水分がこの2つで構成された人間のことを神を呼ぶに違いない。 BARで会話中のカット割り ストーリーの進行にはアニメ、ムービー、カットシーンが切り替わり進行するが、BARで会話するカットシーンが面白かった。 最初の方は字幕を読んでいて気付かなかったが、映すキャラと背景のバランス、切り替わるタイミングなどテンポが気持ちよく見ていても楽しかった。 もしやる人は意識してみると耳と目が楽しい。 エンディング感想 ネタバレあり 見たエンディングは2つ、キャサリン結婚ルートとリンの新たな幸せルート。 キャサリン結婚ルートは浮気をどう説明するのかと思いきや、「浮気相手は幻だった、勘違いだった」という説明をして納得するキャサリンに違和感を感じたが、実際浮気中の記憶はないわけだしそう説明するしかないのかな。 しかしめでたく結婚できたことは、恋人だったし子供ができたかもしれないという彼女に責任を取る形となるので僕としては納得のいく結末だ。 正直どのキャサリンも性格が極端すぎて選びたくないが、ヴィンセントの歴史を考えるとこの結末がスッと落ちた。 リンは天使なのかと思いきや実は宇宙人でしたというオチ。 崩れる石を登っていった結果、宇宙にまで飛び出しちゃったよ。 拍子抜けする展開だが、ヴィンセントが音楽プロデューサーで大成功し、親友たちもやりたいことを見つけていく様は、これからシンギュラリティやらAIやら仕事に対しての価値観が変わる社会で、働き方が変化するのことにもうそろそろ対応したほうがいいよとゲームを通して教えられているようだ。 リンはストーリー途中の会話で既存の価値観に捕らわれるな、他人に流されるなという考えが聞ける。 マルチエンディングなので攻略サイトではトゥルーエンドやバッドエンドなんて書かれているが、ゲームを通して選択肢を重ねた結果がエンディングへ繋がるので、どれもがプレイヤーにとってトゥルーエンドであり区別するべきじゃないだろう。 僕にとっては最初に選んだキャサリン結婚ルートがトゥルーエンドだ。

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『キャサリン・フルボディ』のストーリー・攻略テクニック・キャラまとめ

キャサリン フル ボディ ネタバレ

ネタバレあり。 段落名に記載しています。 キャサリンの続編、というべきではなく熟成進化という言葉が紹介記事でも使われているキャサリンフルボディ。 キャサリンでも登場していたキャラクターと設定に変わりはなく、追加キャラと追加ストーリーを楽しむ内容になっているので前作をプレイしている人にとっては8000円を払える内容かどうかは微妙だと感じた。 ストーリーパート 3人のキャサリン(Katherine、Catherine、Qatherine)が登場してそれぞれキャサリン、あのコ、リンと呼び分けている。 4角関係による修羅場で、はっきり言わないヴィンセントにモヤモヤを溜めながらストーリーが展開されるが、昼ドラのようなストーリーは僕には刺激が強かった。 NPCもそれぞれにサイドストーリーがあり、会話を通して徐々に展開されていくがなかなか凝っていて良い。 NPCも2人が追加されている。 ここだけの話だがCERO:C(15歳以上対象)なのでムフフでデュフフなシーンもあるぞ。 誰にも言うなよ。 4角関係なのでエンディングが複数あることは容易に想像がつくが全部で10以上ある。 重要な分岐点は教えてくれるのでしっかりセーブを取り、後で違うルートを選ぼうと思ったが、うっかり上書きしてしまい最初からやり直す羽目に。 歴史上の偉人うっかり八兵衛をリスペクトした結果となった。 パズルパート ストーリーパートとパズルパートが交互に進行していく。 パズルは積みあがった石を押したり引いたりラジバンダリして上を目指す。 石にも種類があり後半は飛んだり跳ねたりラジバンダリな石が多くてもうラジバンダリでした。 石の組み方は「技」と呼ばれてゲーム内で教えてくれるが数が多く、パズルは下から崩れてくる制限時間付きなので、馴染んだ技に偏って使ってしまうが、柔軟な発想の持ち主だと色んな技を使えて楽しいと思う。 パズルは難易度が選べて最簡易な難易度はオートプレイが選べてもはやスキップ可能。 ストーリーだけを楽しめる。 僕はノーマルといういかにも普通な難易度だが下から3番目、上から2番目というノーマルとは何かを考えさせられる難易度でプレイした。 途中適当にやってたら道が開けたこともしばしばある難易度で、適度にパズルを楽しめる調度良さだった。 後半に出てくる制限時間なしのじっくり思考力を楽しむステージは最高に楽しかった。 飲みたくなるお酒 キャサリンフルボディのシーンは夢の中と現実世界のBARで交互に進行していく。 BARということは当然お酒もあり、主人公達それぞれに好きな酒がありいつも同じのを飲んでいる。 ジブリの食事シーンで食欲が刺激されるのと同じで、カランと氷の音をたてながらお酒を飲む姿を見て僕もお酒を飲んでしまった。 こういう細かい部分にも力を入れている作品はとても好感が持てる。 ちなみに飲んだのはビール、黒ラベルとレモンを入れたコロナエキストラは至高だ。 体内の水分がこの2つで構成された人間のことを神を呼ぶに違いない。 BARで会話中のカット割り ストーリーの進行にはアニメ、ムービー、カットシーンが切り替わり進行するが、BARで会話するカットシーンが面白かった。 最初の方は字幕を読んでいて気付かなかったが、映すキャラと背景のバランス、切り替わるタイミングなどテンポが気持ちよく見ていても楽しかった。 もしやる人は意識してみると耳と目が楽しい。 エンディング感想 ネタバレあり 見たエンディングは2つ、キャサリン結婚ルートとリンの新たな幸せルート。 キャサリン結婚ルートは浮気をどう説明するのかと思いきや、「浮気相手は幻だった、勘違いだった」という説明をして納得するキャサリンに違和感を感じたが、実際浮気中の記憶はないわけだしそう説明するしかないのかな。 しかしめでたく結婚できたことは、恋人だったし子供ができたかもしれないという彼女に責任を取る形となるので僕としては納得のいく結末だ。 正直どのキャサリンも性格が極端すぎて選びたくないが、ヴィンセントの歴史を考えるとこの結末がスッと落ちた。 リンは天使なのかと思いきや実は宇宙人でしたというオチ。 崩れる石を登っていった結果、宇宙にまで飛び出しちゃったよ。 拍子抜けする展開だが、ヴィンセントが音楽プロデューサーで大成功し、親友たちもやりたいことを見つけていく様は、これからシンギュラリティやらAIやら仕事に対しての価値観が変わる社会で、働き方が変化するのことにもうそろそろ対応したほうがいいよとゲームを通して教えられているようだ。 リンはストーリー途中の会話で既存の価値観に捕らわれるな、他人に流されるなという考えが聞ける。 マルチエンディングなので攻略サイトではトゥルーエンドやバッドエンドなんて書かれているが、ゲームを通して選択肢を重ねた結果がエンディングへ繋がるので、どれもがプレイヤーにとってトゥルーエンドであり区別するべきじゃないだろう。 僕にとっては最初に選んだキャサリン結婚ルートがトゥルーエンドだ。

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【キャサリンフルボディ】リンのエンディング(ED)分岐条件と正しい選択肢

キャサリン フル ボディ ネタバレ

『キャサリン・フルボディ』は2011年2月17日に発売した恋愛パズルアドベンチャーゲーム『キャサリン』のリマスター(的な位置づけの作品)だ。 原作は東北地方太平洋沖地震の約1カ月前に発売し、地震の後に買った僕は節電に注意をしながら真っ暗な狭い部屋でプレイした。 当時、僕は恋人と別れようとしていたし、仕事もやめようとしていた。 浮気相手と責任を押し付けてくる恋人のいるヴィンセントにならなくても、毎日の生活が十分に刺激に満ちていたはずだ。 しかし、だからこそヴィンセントを自分と置き換えることができたのだと思う。 自分ではできない大胆な決断も、ヴィンセントになら他人事のようにさせられる。 ヴィンセントになって、恋人から逃げて自由奔放に生活する未来を目指すことが、一種の癒やしだったのかもしれない。 それから8年、2LDKのマンションで『キャサリン・フルボディ』をプレイする僕はまったく違う生活を送っている。 それこそ、PS4のコントローラーにイヤホンを突っ込んで、隣の部屋で寝ている子どもたちが起きてこないように、静かに遊ばなければならない。 人生の価値観を問う質問に対する答え方も当然、変わってくる。 しかし、妻と双子の2才児と楽しく生活している今、「あなたにとって結婚とは?」と聞かれると、さすがに「墓場」とは答えられない。 そういう性格診断的な遊びは、相変わらずゲームのところどころに散りばめられている。 僕みたいに久々に遊ぶと自分の価値観が変わったことを実感するのは当たり前だし、予想通りでもある。 しかし、『キャサリン・フルボディ』をプレイして、自分のゲーマーとしての趣向の変化まで見えてくるとは思わなかった。 パズル、熱いッス 浮気した罪に苦しむヴィンセントは、夜になると悪夢を見る。 悪夢はパズルという形で進行し、ヴィンセントは高い塔を登らなければならない。 石を押したり引いたりすることで道を切り開き、天辺を目指していくことがパズルの基本だ。 オリジナルが発売した当時は難しいと話題になり、より易しい難易度が後から追加された。 確かに、僕も結構な歯ごたえを感じていた。 それこそ、ヴィンセントの悪夢がそのまま自分の夢にも出てくるようになった。 だが、解けないほど難しいものでは決してなかったし、試行錯誤を重ねてステージをクリアすると必ず達成感が味わえるタイプのゲームデザインだった。 『キャサリン』のパズル部分の必然性がわからず、ストーリーを中心に遊びたい人は当時から多くいたし、そのためには今回はさまざまな調整が行われている(後でもっと詳しく紹介する)。 しかし、僕は最初から「パズルも面白い」と主張するひとりだった。 それでも、ADVパートを最も重要視していたし、パズルを攻略しているときはその後に遊べるADVパートを楽しみにして頑張っていたことも否めない。 パズル「も」楽しいという感想は、パズル「が」楽しいに変わった。 『キャサリン・フルボディ』をプレイして、パズル「も」楽しいという感想は、パズル「が」楽しいに変わった。 ADVパートを楽しんでいる間も、早くパズルの続きがやりたくてうずうずしていた。 元々はストーリーを何よりも楽しみたいゲーマーであったはずの僕は『Bloodborne』や『バイオハザード RE:2』など、さまざまなゲームを通して「難しいチャレンジを乗り越える」楽しさみたいなものに覚めてしまったのかもしれない。 そして、『キャサリン・フルボディ』は500以上のステージでチャレンジを求めるユーザーをみっちりと満足させてくれる作品だ。 石を押したり引いたりするといっても、それだけで完結するほど単純な話ではない。 ヴィンセントの悪夢では、下に何もなくても他の石と「辺」でつながっていると石は空中に浮く。 この特徴を活かして、プレイヤーはさまざまな技を駆使して天辺までのルートを確保していく。 2つの石を縦に引いてから下の方を横に引く「スライド」では階段を作ることができるし、谷間のあるところに石を押して橋を作る「ブリッジ」、あえて辺でつながっていた石を押し出して他の石が落下する「押し崩し」など、さまざまな技がある。 最初は運任せに石を押したり引いたりしてなんとかゴールを目指していたプレイヤーも、慣れていくとそれぞれの場面にふさわしい技で適応できるようになり、最後の方はゲームに教えられた技を応用した自分だけの技まで自然と生み出せるようになる。 このように、わかりやすい成長過程の奥深いパズルゲームに仕上がっている。 パズルとパズルの間に訪れる広場のような場所では、同じ悪夢を見ている他の迷える子羊たちと会話できる。 彼らの一部はヴィンセントに技を教えてくれるし、ヴィンセントも彼らに技を提示することがある。 これはプレイヤーに対するチュートリアルとして機能しているが、実は同時にプレイヤーの成長の実感を促す役割も担っている。 次のステージで使う技だけではなく、攻略したばかりのステージでも使えたような技を教えられるからだ。 プレイヤーは新しい技を実践ですでにマスターしていることも多く、「教えられる前にこなしていた俺ってすごい」と優越感に浸らせてくれるサービス精神たっぷりなのである。 もちろん、閃かなかった場合は次に役立たせるという、チュートリアル本来の役割になる。 「教えられる前にこなしていた俺ってすごい」と優越感に浸らせてくれるサービス精神たっぷりのチュートリアル。 ステージごとに特徴が変わるリズムや変化も良い。 歩くと滑ってしまう氷の石や踏むと爆発する石などがあり、これらを利用して新しい技を生み出すことができる。 氷の石はぶら下がって移動すればいいし、爆発する石で塔を崩せばいい。 同じステージの中に、じっくりと頭を使って一歩ずつ足場を作る場面と、急ぎ足でとにかく上へ突っ走っていかなければならない場面があり、素晴らしい緩急になっている。 その日の悪夢の最後のステージではボスがプレイヤーを待ち構えており、ヴィンセントの日常の悩みを体現した存在に狙われながら塔を登っていくことになる。 ウェディングドレスを着た恋人が巨大なフォークで突き刺してきたり、巨大な赤ん坊に追っかけられたりなど、気味が悪いったらない。 だが、幸せな結婚生活を送ってもなお、僕は恋愛の闇の部分を表現する本作についつい魅了されてしまう。 ボスに狙われているとスピーディに進まないとやられるのでテンションも上がる。 その反面、パズルが高速でも対応できる程度の難易度になっているからか、ボスステージが他のステージより簡単になりがちなのは少し残念だった。 世界観やADVパートに興味を持って、パズルに少し萎縮してしまっているあなた。 どうか、心配しないでほしい。 本作には4つの難易度があるし、なんならパズル部分をまるごと「スキップ」することすらできる。 僕は2番目に難しい難易度「NORMAL」で遊んだが、ときに難しくても試行錯誤を重ねれば最終的になんとかなる程度の難しさだった。 最も簡単な「SAFETY」で遊んでみるとラスボスでもまったく頭を使わずにクリアできたし、「EASY」はほどよい難易度に仕上がっていた。 易しい難易度は石の配置が異なるだけでなく、失敗をやりなおせる「UNDO」を使える回数も増える。 パズルをガッツリ楽しみたい人は原作と同じメインストーリーのパズルやミニゲーム「ラプンツェル」などはもちろん、メインストーリーのパズルの石の形が異なる「ARRANGE」で遊ぶこともできる。 僕は「STANDARD」と「ARRANGE」を交互に遊んだのだが、前者の方が奥深いパズルになっていると感じた。 「ARRANGE」に登場する変わった形の石はサイズが大きく、1度動かすだけでパズルを解決できるパターンが多いからだ。 オリジナル版『キャサリン』にも「Colosseum」という対戦モードが収録されていた。 2人のプレイヤーが同時にステージを攻略して、先に天辺にたどり着いたものが勝つか、あるいは転落してしまったものが負けるかで勝敗が決まる。 もちろん、邪魔し合うこともできる。 この対戦が一部のプレイヤーに熱く支持され、格闘ゲーム大会EVOのサイドトーナメントの種目に採用されたほどだ。 『キャサリン・フルボディ』ではオンラインでも楽しめるようになり、ランクマッチやカジュアルマッチで他のプレイヤーと対戦できる。 プレイしてみたところ、「Colosseum」の楽しさがそのままオンラインになっているが、プレイヤーと繋がるまではかなりの待ち時間があったので、プレイヤー数はまだそんなに多くないようだ。 今後、より盛り上がると信じたい。 しかし、それにしても、改めて考えてみると本作はメインストーリーのパズル、アーケードゲーム「ラプンツェル」、チャレンジモード「Babel」、対戦モード「Colosseum」があることからもわかるように、パズルはおまけ程度の遊びではない。 シナリオ重視のゲームではあるし、パズルもスキップできるようになったとはいえ、パズルは本来メインディッシュなのである。 シナリオが気になってパズルに臆しているプレイヤーでも、騙されたと思ってパズルもスキップせずにトライしてほしい。 ADVパートもマジでいい さて、ここまではパズルをべた褒めしてきたわけだが、もちろんADVパートも悪くない……というか、かなり優れている。 オリジナル版ではヴィンセントが恋人のKatherine(以下、K)と浮気相手のCatherine(以下、C)と繰り広げる三角関係が描かれていたが、フルボディでは3人目のヒロインであるリンが追加され、物語は四角関係に進化(エスカレート?)している。 さまざまな悩みを抱えるヴィンセントは毎晩、行きつけのバー「STRAY SHEEP」で過ごし、ADVパートはここで展開する。 仲間と一緒にお酒を飲んで話したり、ジュークボックスで音楽をかけたり、メールに返したりなど、さまざまな活動に興じていく。 「バーでお酒を飲む」という平凡な行為を楽しいゲーム体験に落とし込んだオリジナルのデザインに改めて脱帽したい。 アクション以外をすべてムービーで片付けようとするようなゲームに、多いに学んでほしい。 「バーでお酒を飲む」という平凡な行為を楽しいゲーム体験に落とし込んだオリジナルのデザインに改めて脱帽したい。 グラスが空になると飲んでいたもの(ビール、日本酒、ワイン、カクテルなど)についての豆知識が聞けて、次の飲み物を注文できる。 恋人や浮気相手からメールが届くと返信でき、言葉やニュアンスを選択して、メッセージを伝えていく。 エッチな写真を送られると、トイレに引きこもってヴィンセントと一緒に「やべえ」と唸りながら見る。 このように、バーで飲むという日常的な行為が気の利いたゲームプレイやインタラクションで刺激に満ちたものになる。 おしゃれな店の内観やアトラスらしいスタイリッシュなUIも相まって、大人を楽しませる空間や雰囲気も満点である。 時間の流れ方も秀逸。 時間の概念があると焦ってしまうが、かといって時間が完全に止まっているような空間だと不自然に感じる。 そこで、本作は誰かに話しているときにだけ時間が経過するというシステムが導入されている。 携帯をいじったり、「ラプンツェル」のアーケード筐体にコインを投入したり、お酒を飲んだりしている間は、いちいち時間を気にする必要はない。 しかし、それでも常に「時間が惜しい」という感覚がある。 なぜなら、会話する相手を選ぶと時間が進行し、その間に別の客が帰るのかもしれないからだ。 現実世界の飲み会がそうであるように、そこにいるすべての人と話す時間はない。 話したい相手を慎重に選んで、会話を楽しんでいる間、目の前を通り過ぎる別の客が帰ったり、新しい客が来店する音が聞こえたりする。 客の出入りのリアルタイム感が、「STRAY SHEEP」の存在感にリアリティを与えている。 日本のゲーム史上最高レベルのセリフ。 さらにリアリティに貢献しているのは、セリフと声優の素晴らしい仕事ぶりだ。 「つーか、まじか」に「わーってるよ」といった今どきらしい言葉遣いがかなりリアルに採用されており、ヴィンセントと3人の仲間の話し方は本当にどこかのバーで聞けそうな話だ。 キャラクターごとの個性もしっかりしており、口癖があったり、もったいぶった話し方をしたりするなど、特徴がはっきりしている。 これ、ホントです。 日本のゲーム史上最高レベルのセリフでも、ここまで素晴らしい声優でなければここまで伝わらなかっただろう。 主人公ヴィンセントの声優である山寺宏一はもちろん、すべての声優は自分のキャラクターになりきっている。 僕は特に「STRAY SHEEP」のマスターが好みで、なんでも大げさにしゃべる若本規夫のダンディな声を聞きたいがために毎日話しかけていた。 マスターとの会話を楽しむ方法? 会話の最中には余計なことを考えるな。 確か、誰かの言葉です。 例えば、お酒を飲むときのヴィンセントが出す音は飲み物によって違い、ビールの「プハーッ!! 」とカクテルを置いたときの氷がぶつかり合う音だけで、何を飲んでいるのかがわかる。 それぞれの常連客の好きな飲み物も決まっており、いつも日本酒を飲む渋いジョニーや、必ずビールのジョッキを自分の近くに置いている太った警官など、それぞれの特徴がはっきりしている。 また、悪夢に悩まされるヴィンセントとその仲間たちは日に日に顔に疲れが出るようになり、特に目のクマが毎日のように大きくなっている。 キャラクターの疲れをセリフに任せっきりにせず、ちゃんとビジュアルデザインにも変化が現れている。 ぶっちゃけ、リンって必要だった? しかし、リアルに作り込まれた空間や設定と打って変わって、シナリオはかなりぶっ飛んでいる。 32才の冴えないサラリーマンのところに、いきなり「超」がつくほどのセクシーな金髪美女が現れるだけでも不自然なのに、フルボディではさらに清楚な美女のリンもいる。 さすがに出来すぎている、と感じない方が不自然だろう。 金髪美女Cとついつい浮気してしまったという出来事のインパクトも、リンの存在によって薄まってしまっている。 が、実際にプレイしても彼女の存在がこの物語をより豊かにしていると思う部分はほとんどなかった。 リンの追加は、既存の物語に新たに落とし込まれたヒロインの割には自然な方だ。 オリジナルからあるシーンでも、最初や最後にリンについての下りが追加されたり、バーの客もリンについて話したりなど、まるで最初からこの物語に組み込まれていたようである。 不自然なところがあるとすれば、それはメールシステムとの相性の悪さだ。 リンは「STRAY SHEEP」でピアニストをやっているという設定なので、CやKと違ってADVパートを進めているときはすぐそこにいる場合が多い。 すぐそこにいて、ピアノを弾いているのに、しょっちゅうメールが届くのはなぜだろう? リンは仕事中にこっそりとメールを打つタイプとは思えないし、人に聞かれてまずいようなメールであるわけでもない。 悪夢の中にあるわずかな希望という設定は悪くない。 ゴリ押し系の浮気相手のC、責任を押し付けてくる恋人のK。 彼女らと違って、リンはどこまでも優しく、ヴィンセントにとっては癒やしといえる。 どこにも救いのなかったオリジナルと違って、フルボディには希望も少しある。 それは悪夢にも反映されており、リンはここでピアノを弾いてピンチになるとサポートしてくれる。 ゲームプレイに大きな影響を及ぼしていると感じなかったが、悪夢の中にあるわずかな希望という設定は悪くない。 迷える子羊たちはリンの奏でるピアノに癒やされて、今晩もなんとか天辺まで登ろうとするわけだ。 ヴィンセントが悪夢の中で妙に明るく振る舞い、他の羊たちを元気づける姿も、リンに励まされていると解釈すればオリジナルより説明がつきやすい。 キャサリンはマルチエンディングを採用しており、どちらの女性と一緒になるかは分岐によって決まるが、ドラクエVみたいに「ビアンカがいい」と言えばすむような単純な話でもない。 物語を通してプレイヤーはさまざまな質問で価値観を試され、答えた内容にふさわしい相手と結ばれていく。 そのため、必ず一緒になりたかった相手と結ばれるとも限らない。 CかKと一緒になる場合、フルボディはオリジナルとそこまで変わらない体験になる。 密に繋がっているKとCが織りなす三角関係と違って、控えめな性格のリンはそこまで絡んでこない。 そのおかげで、リンによって物語のバランスが崩れているとはいえ、ダメージはそこまで大きくならない。 しかし、それなら最初からいなくてもよかったはずだ、と思ってしまう。 CとKの追加シナリオも、期待したほどの分量ではなかった。 細かい分岐? てか、面倒くさくね? では、リンを選んだ場合はどうなるだろうか。 これを試してみなければ、『キャサリン』ではなく『フルボディ』をプレイしたことにならないと思い、私は2度目のプレイにとりかかった。 フルボディで新たに追加されたパズルの「スキップ」機能が役に立った。 さすがのパズル好きの僕でも、違うエンディングを見るためにもう一度やりなおしたくはない。 もちろん、会話やイベントシーンもスキップ可能だ。 しかし、細かい分岐が設定されているため、リンのエンディングを見るのはそれでも「作業感」があることは否めない。 攻略を見ずに、自然とリンのエンディングにたどり着いた人は極めて少ないだはずだ。 彼女と一緒になりたければ、ゲームの中盤から敏感にならなければならず、後半に散りばめられた7つ以上の質問に正しい答えを選ぶ必要がある。 いくらスキップができるといっても、メインシナリオの約半分をやりなおすことになるのは時間がかかる。 それに、イベントシーンはスキップしていいかどうかがわからない。 なぜなら、シーンによっては分岐次第で若干の変化があるからだ。 芸が細かくて素晴らしいのだが、ストーリーが気になる人は結果としてほとんどのシーンをスキップせずに見ることになるだろう。 以下の行、物語に関するネタバレが少し含まれる 苦労して見たリンのエンディングに満足させられるかどうかは、プレイヤーの趣味によるだろう。 これについて語るのに、1つだけどうしてもネタバレをしないといけない。 トレーラーなどを見てすでに察している人も多いと思うが、リンは男の娘である。 元々は同性愛者ではないヴィンセントが彼女と一緒になるとどうなるのか? 興味深いシチュエーションではあるが、僕はその結末を面白いとは思えなかった。 理由について詳しくは書かないが、浮気相手のCと一緒になるエンディングを不満に思った人ならわかるはずだ。 アトラスのゲームを好む人なら違和感はないかもしれない。 しかし、僕からすれば、せっかくのリアルな問題がファンタジーの設定によって台無しにされていると思わずにはいられない。 それでも、僕はリンのパートをプレイしてよかった。 パズル好きなら、必ずやってほしい。 これ、ホントです。 刺激的なパズル• 素晴らしいセリフと声優• バーでお酒を飲むADV• さまざまな新機能 短所• リアルな悩みを台無しにするエンディング 総評 プレイして、キャサリンはやはり傑作だと再認識した。 刺激的なパズルと大人な雰囲気のADVパートは秀逸。 リミックスされた音楽やオンラインモードの追加によって、『キャサリン・フルボディ』はさらに豊かになっている部分も確かにある。 しかし、最も肝心な部分といえる3人目のヒロインの追加は本当に必要だったか疑問が残るし、考えようによっては評価を下げる要因にもなりかねない。 本作を傑作たらしめるのは色褪せない魅力であり、新しい魅力ではない。

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