効能・効果• 悪性リンパ腫の紅皮症• 中耳根治手術の術創• 内耳開窓術の術創• 円形脱毛症• 毛孔性紅色粃糠疹• 結節性紅斑• ケロイド• 紅斑症• 紅皮症• 固定蕁麻疹• 湿疹・皮膚炎群• 掌蹠膿疱症• 女子顔面黒皮症• 進行性指掌角皮症• 蕁麻疹様苔癬• ストロフルス• ダリエ遠心性環状紅斑• 中毒疹• 天疱瘡群• 日光皮膚炎• ビダール苔癬• 皮膚そう痒症• 扁平苔癬• 放射線皮膚炎• 虫さされ• 痒疹群• 類天疱瘡• 慢性円板状エリテマトーデス• ジベルバラ色粃糠疹• 鼓室形成手術の術創• 光沢苔癬• 多形滲出性紅斑• 悪性円形脱毛症• ジューリング疱疹状皮膚炎 外用ステロイド(ストロングクラス) この薬をファーストチョイスする理由(2019年2月更新)• ・リンデロンが第一選択です。 抗菌薬配合を選択する場合も本剤のVGです。 効果と患者さんの使用感が主な理由です。 (60歳代診療所勤務医、一般内科)• ・使い慣れており、有効性、安全性も分かっており、特に問題になる副作用の経験もない(60歳代病院勤務医、循環器内科)• ・やはり良く知られており、コンプライアンスがよく、置いていない病院もほとんどない。 (40歳代病院勤務医、皮膚科)• ・使い慣れている。 ゲンタシンは耐性菌が多いので推奨しません。 (50歳代病院勤務医、一般内科)• ・症状によって、軟膏、クリームを使い分けています。 (40歳代病院勤務医、小児科) 外用ステロイド/strong この薬をファーストチョイスする理由(2017年7月更新)• ・最もポピュラーな外用ステロイドとして、副作用などの予測が立ちやすい。 ただし、ストロングクラスなので、実際の臨床では切れ味がいまひとつと感じている。 (40歳代診療所勤務医、皮膚科)• ゲンタマイシンが配合されている安心感からでしょうか。 処方の依頼を看護師・患者から受けることもよくあります。 (40歳代診療所勤務医、循環器内科)• ・リンデロンは昔から使っているため処方機会の多い薬剤ではあるが、効果がいまいちなこともあるので、特に高齢患者の難治例ではベリーストロングクラスから開始することが増えてきている。 (50歳代病院勤務医、一般内科)• 塗るとすぐにスッとするので、かゆみが治まった感じがします。 (40歳代病院勤務医、その他診療科)• ・クリーム、軟膏、ローションなど、程度によって剤型を使い分けられるから。 (60歳代開業医、一般内科)• ・慣れているため。 フルコートは弱いので陰部などに使用している。 メサデルムは基剤が固くて使いにくい。 ボアラは少し効果が弱い印象。 (60歳代開業医、皮膚科)• ・体幹部や四肢に塗る場合には、適度な強さだと感じます。 これで2週間経っても改善しない場合は、皮膚科にコンサルトしています。 (50歳代病院勤務医、一般内科) 外用ステロイド/strong この薬をファーストチョイスする理由(2016年3月更新)• ・これで効果がない場合、皮膚科紹介を検討する基準としています。 (50歳代病院勤務医、神経内科)• ・リンデロンVGを過剰な肉芽の盛り上がりの際に使用している。 有効である。 (50歳代病院勤務医、整形外科)• ・抗アレルギー作用、抗炎症作用が顕著でアトピー性ないしアレルギー性皮膚炎に有効である。 塗布を継続しすぎると皮膚の菲薄化を招くため注意が必要と思われる。 (50歳代病院勤務医、神経内科)• ・感染遷延防止作用があるくらいの意味でゲンタマイシン含有ベタメタゾン軟膏をよく使います。 もはや現状はブドウ球菌に無効であることも心得ております。 塗布、時間経過、石鹸洗浄して必要充分に薄く塗布、のサイクルが継続可能な方はステロイド使ってよいと思います。 (40歳代病院勤務医、一般内科)• ・採用されているのはフルコートとリンデロンVなのですが、リンデロンの方を処方することが多いです。 フルコートは、一度副作用で、(塗り薬ですが)薬剤性のせん妄を経験したことがありますので。 ご高齢の認知症のかたでした。 エビデンスはないですが、それ以来、何となくフルコートは避けています。 (50歳代病院勤務医、精神科)• ・リンデロンはどの病院でも取り扱いがあり、処方する機会が多い。 ただし、リンデロンVGがメインとなってしまうため、合剤を使用したくない場合などは、メサデルム、プロパデルムを処方する。 効果は同等。 リドメックスはそれらに比べやや効果は弱い印象。 ローションタイプでアルコール刺激があるエクラーなどもそう痒が強い症例には有効な印象。 (30歳代病院勤務医、上記以外の内科系専門科)• ・軟膏、クリームで品揃えが豊富なため色んなひとのストックがあり受け入れられやすい。 (40歳代病院勤務医、一般内科)• ・ワセリン基剤の軟膏、クリームなど剤形が様々。 (40歳代病院勤務医、消化器外科)• ・安定した効果と皮膚科以外のDr.もなじみがある。 ゲンタマイシン配合剤や軟膏・クリーム・ローションと剤型が多い。 (30歳代病院勤務医、麻酔科)• ・病棟や処置室などに置いてある、皮膚科医以外に最もポピュラーな外用ステロイドで、やや過剰だと思う点もあるが、非専門医には最も使いやすい。 (30歳代病院勤務医、消化器外科) 効果・効能 (添付文書全文) 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、光沢苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、ジベルバラ色粃糠疹、紅斑症(多形滲出性紅斑、結節性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)、紅皮症(悪性リンパ腫による紅皮症を含む)、慢性円板状エリテマトーデス、薬疹・中毒疹、円形脱毛症(悪性円形脱毛症を含む)、熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)、凍瘡、天疱瘡群、ジューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡を含む)、痔核、鼓室形成手術・内耳開窓術・中耳根治手術の術創。 (効能又は効果に関連する注意) 皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要がある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用)、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること。 副作用 (添付文書全文) 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 1. 重大な副作用 11. 1.1. 眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障(頻度不明):眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障を起こすことがある。 大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、緑内障、後嚢白内障等があらわれることがある〔8. 1参照〕。 2. その他の副作用 1). 過敏症:(頻度不明)皮膚刺激感、接触性皮膚炎、発疹。 2). 眼:(頻度不明)中心性漿液性網脈絡膜症。 3). 皮膚感染症:(頻度不明)皮膚細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛嚢炎・せつ等)、皮膚真菌症(皮膚カンジダ症、皮膚白癬等)、皮膚ウイルス感染症[このような症状があらわれた場合には、適切な抗菌剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、本剤の使用を中止すること(密封法(ODT)の場合に起こりやすい)]。 4). その他の皮膚症状:(0. 5). 下垂体・副腎皮質系:(頻度不明)下垂体・副腎皮質系機能抑制[大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により発現した事象。 投与中止により急性副腎皮質機能不全に陥る危険性があるため、投与を中止する際は患者の状態を観察しながら徐々に減量すること]。 *)再評価結果を含む。 使用上の注意 (添付文書全文) (禁忌) 2. 1. 細菌皮膚感染症・真菌皮膚感染症・スピロヘータ皮膚感染症・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[これらの疾患が増悪するおそれがある]。 2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。 3. 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[穿孔部位の治癒の遅延及び感染のおそれがある]。 4. 潰瘍<ベーチェット病は除く>、第2度深在性以上の熱傷・第2度深在性以上の凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある]。 (重要な基本的注意) 8. 1. 大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ホルモン剤を全身投与した場合と同様な症状があらわれることがある〔9. 5妊婦、9. 7小児等、9. 8高齢者の項、11. 1.1参照〕。 2. 本剤の使用により症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は、使用を中止すること。 3. 症状改善後は、できるだけ速やかに使用を中止すること。 (特定の背景を有する患者に関する注意) (妊婦) 妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること〔8. 1参照〕。 (小児等) 長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害を来すとの報告がある。 また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意すること〔8. 1参照〕。 (高齢者) 大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意すること(一般に副作用があらわれやすい)〔8. 1参照〕。 (適用上の注意) 14. 1. 薬剤交付時の注意 患者に対し次の点に注意するよう指導すること。 1.1. 使用時:化粧下、ひげそり後等に使用することのないよう注意すること。 1.2. 使用部位:眼科用として使用しないこと。 (取扱い上の注意) 20. 1. 高温条件下で軟膏基剤中の低融点物質(液体)が滲出すること(Bleeding現象)がある。 3. 遮光して保存すること。 (保管上の注意) 室温保存。 処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。
次のリンデロンの軟膏には、リンデロンDP・リンデロンV・リンデロンVG・リンデロンAの4種類があります。 リンデロンは種類によって配合されている成分が異なり、それぞれ効果や使用できる部位も異なります。 ここでは、4種類のリンデロンのそれぞれの特徴について解説します。 リンデロンはステロイドと呼ばれる副腎皮質ホルモンが配合された薬で、皮膚症状全般に多く使用されます。 皮膚の炎症によるかゆみや腫れ、痛みなどの症状を速やかにおさえる効果があります。 ステロイドの強さは、抗炎症作用と血管収縮機能の強さによって以下の5段階にわけられています。 ステロイドのランク 特徴 リンデロンDP Very Strong:とても強い 大人は体幹部、子供は腕や足などに多く処方される リンデロンV Strong:強い 大人は全身~体幹部、子供の場合は顔や陰部を除く体幹部に処方されることが多い リンデロンVG Strong:とても強い リンデロンVと同成分で、さらに細菌感染した患部での細菌増殖を防ぐ抗生物質「ゲンタマイシン硫酸塩」を配合 リンデロンA Weakに相当(通常のステロイドとは異なる) 眼や耳などの特別な部位に使用される。 細菌感染した患部での細菌増殖を防ぐ抗生物質「フラジオマイシン硫酸塩」を配合 リンデロンDP ベタメタゾンジプロピオン酸エステルというステロイドを配合した薬です。 Very Strong(非常に強い)」に分類されます。 湿疹・皮膚炎・乾癬(かんせん)などから虫刺されまで幅広い皮膚症状の改善に使用されます。 薬の剤形は軟膏・クリーム・ゾル(液体)があります。 リンデロンV ベタメタゾン吉草酸エステルというステロイドを配合した薬です。 Strong(強い)」に分類されます。 湿疹・皮膚炎・虫刺されから円形脱毛症まで、さまざまな皮膚症状の赤み・はれ・かゆみをおさえる目的で使用されます。 耳の手術後の傷にも使用されることもあります。 薬の剤形は軟膏・クリーム・ローションがあります。 リンデロンVG ベタメタゾン吉草酸エステルというステロイドとゲンタマイシン硫酸塩という抗生物質を配合した薬です。 Strong(強い)」に分類されます。 リンデロンVの成分に抗生物質が配合された薬で、ステロイドの抗炎症作用と抗生物質の抗菌作用で、皮膚のかゆみ・赤み・はれなどをおさえます。 また、外傷ややけどなどの二次感染を防ぎます。 薬の剤形は軟膏・クリーム・ローションがあります。 リンデロンA リンデロンAは目や耳、鼻に用いられる薬です。 ベタメタゾンリン酸エステルナトリウムというステロイドとフラジオマイシン硫酸塩という抗生物質が合成された薬です。 Week(弱い)」に相当すると考えられています。 主に、細菌の感染が疑われる目や耳の周囲にできた皮膚の炎症に使用されます。 また、鼻炎の一種や耳鼻咽喉の手術後にも使用されることがあります。 薬の剤形は、目や耳用の軟膏に加え、点眼や点鼻用の液剤があります。 リンデロン軟膏は炎症を起こしている皮膚症状に高い効果を示すため、さまざまな皮膚症状に使用されています。 ただし、リンデロンの種類によって使用できる症状に違いがある場合があるので注意が必要です。 リンデロンDP・Vは虫刺されに使える リンデロン軟膏の中でも、リンデロンDP・リンデロンVは虫刺されの症状に使用することができます。 虫刺されの症状はアレルギー反応の一種でもある場合があるため、アレルギー反応によるかゆみなどの炎症に、ステロイド薬であるリンデロンDP・リンデロンV優れた効果を発揮します。 ただし、虫刺されの部位や症状によってはリンデロンを使用することが適切ではないこともあるので、自己判断で使用せずに一度病院を受診してリンデロンを使用しても良いかどうかを確認しましょう。 水ぶくれや化膿には使える? 水ぶくれや化膿の症状がある場合、基本的には自己判断でリンデロンを使用せずに一度病院を受診しましょう。 リンデロンは種類や症状によって使用できる部位が少し異なります。 リンデロンは陰部に使える? リンデロンは、陰部の皮膚の炎症に処方されることもあります。 ただし、陰部は皮膚が薄くデリケートな部位なため、ステロイドの副作用が出やすくなっています。 特に、リンデロンDPはステロイドのレベルが高い部類に分類され、副作用が起こりやすい薬なので、自己判断で使用しないでください。 また、リンデロンは妊娠中の方への長期使用や大量使用は推奨されていないため、使用する前に必ず医師に相談してください。 リンデロンは顔に使える? リンデロンは、に使用することもできます。 ただし、陰部と同様にリンデロンDPは副作用が起こりやすいので、自己判断で使用せずに、一度医師に相談してから使用しましょう。 リンデロンは処方薬なので、購入するためには病院を受診して医師の診察を受ける必要があります。 しかし、すぐに病院に行く時間がない場合には、市販薬を活用するのもひとつの手です。 現在、リンデロンとまったく同じ成分をもつ市販薬は販売されていませんが、類似の成分を使用し、似たような効果が期待できる市販薬は販売されています。 リンデロンと似た成分を配合した市販薬について、詳しくはこちらの関連記事をごらんください。
次の「病院で処方されたリンデロンVG軟膏ってどんな症状に効果があるお薬?」 「やけどや虫刺され、ニキビ、切り傷など、他の症状でも使っていいの?」 「使ったらいけない人や塗ってはいけない場所はあるの?」 あなたはリンデロンVG軟膏を使う時に、このような疑問が思い浮かぶことがありませんか? リンデロンVG軟膏は、とても強力な作用を持つ塗り薬ですが、成分にステロイドが含まれているため、取り扱いには注意が必要なお薬です。 そこで今回は、 リンデロンVG軟膏の効果・効能や副作用などを詳しくまとめてみました。 リンデロンVG軟膏の症状別の効果や塗っていい部位、同じ効能の市販薬などもご紹介していきますので、気になる情報をチェックしてみてくださいね。 Sponsored Link リンデロンVG軟膏の効果は? リンデロンVG軟膏は、 炎症が原因となっている腫れ、赤み、かゆみ、痛みなどを抑えるお薬です。 細菌を抑える効果のある抗生物質の 「ゲンタマイシン」という成分が含まれているため、細菌による皮膚の炎症にも効果的で、身近な病気だと「湿疹(しっしん)」や「かぶれ」などによく処方されるお薬ですね。 炎症にとても効果的なステロイドの 「ベタメタゾン」という成分も含まれており、 皮膚の炎症症状を素早く抑えるのに効果的なのも特徴です。 ステロイド外用薬は、その強さに応じて5段階にランク分けされているのですが、 リンデロンVG軟膏はその中でちょうど中間の3番目の強さとなっています。 ステロイドとしては強すぎでも弱すぎでもなく、適度な強さというわけですね。 リンデロンVG軟膏の使い方 リンデロンVG軟膏は、通常だと 1日1回~数回、患部に適量を塗るのが基本になります。 使用する期間は 1~2週間程度であれば、ほとんど副作用は出ないとされており、病院で処方される場合も短期間の使用になることが多いですね。 ここで注意しておきたいのは、塗る量についてです。 通常、医師がリンデロンVG軟膏を処方する時というのは、病気や症状、皮膚の状態などを考慮して1回量や1日量を決めています。 つまり、あなたの状態を考えた上で塗る量を教えてくれていますので、 個人の勝手な判断で増やしたり減らしたりしないようにしましょう。 例えば、ステロイドが怖いからといって言われた量より少ない量を塗っていると、効果が十分に得られない可能性があります。 逆に、もっと効果を上げたいからと教えられた量より多くのステロイドを塗ってしまうと、副作用のリスクが高まってしまいますよね。 そのため、 リンデロンVG軟膏を処方された際は、病院で教わった使用量をしっかりと守った上で、患部全体に薄く伸ばすようにやさしく塗るようにしましょう。 また、 「リンデロンVG軟膏はステロイドが入ってるから1日に何回も塗るのはなんとなく怖い…」と相談をされることも多いのですが、 基本的には怖がらずに塗った方が良いです。 中途半端に塗っていてはなかなか治りにくいですし、下手に長期化するくらいなら短期的に治した方が副作用も起こりにくいですよ。 Sponsored Link リンデロンVG軟膏はどんな症状に効果がある? リンデロン軟膏は、同じようなかゆみや腫れのある場合でも、使っても良い症状とダメな症状があります。 使っても良い症状の例• 湿疹やかぶれ• オムツかぶれ(カンジダ性でないもの)• 突発性発疹• 皮膚炎• 虫刺され(蜂、ムカデ、ブヨ、ダニなど)• 軽いやけど(水ぶくれが出るような場合はNG)• あせも• 蕁麻疹• ニキビ リンデロンVG軟膏は皮膚の炎症を抑えるお薬なので、基本的には炎症による強い腫れやかゆみが出る皮膚の症状に効果があります。 そのため、上に書いたような 皮膚が赤くなり、かゆみや発疹が現れる症状の場合は大体使っても良いと考えておきましょう。 ただ、リンデロンVG軟膏はステロイド剤ですので、むやみやたらと使用するのは良くありません。 個人の判断で使う場合には、強いかゆみや発疹などが現れる場合にのみ使うのが良いですね。 また、適応外ではあるものの、 リンデロンVG軟膏は外耳炎や痔、口内炎などにも効果があります。 ただ、耳や口の症状などには専用の別のステロイドを含むお薬が存在しますので、あくまで緊急時に使う程度に留めておきましょう。 使ってはいけない症状の例• カンジダ• ヘルペス(帯状疱疹も含む)• とびひ 水虫やカンジダ、ヘルペスというのは、どれも細菌性ではない感染症です。 水虫は白癬菌、カンジダはカビ菌、ヘルペスはヘルペスウイルスがそれぞれ原因となっています。 そして、 これらの真菌やウイルスが原因となる症状に対しては、リンデロンVG軟膏を単体で使用してはいけません。 リンデロンVG軟膏に含まれる抗生物質は、細菌には非常に強力な作用があるものの、水虫やカンジダ、ヘルペスの原因となる真菌やウイルスには効果がないんです。 しかも、ステロイド剤には塗った部分の免疫力が低下する作用があるため、これらの症状に対してリンデロンVG軟膏を単体で使用するのは、むしろ悪化の原因となってしまうんですね。 そのため、 個人でリンデロンVG軟膏を使用する場合は、水虫やカンジダ、ヘルペスに使わないよう注意しましょう。 また、とびひについては黄色ブドウ球菌という細菌が原因なのですが、黄色ブドウ球菌はリンデロンVG軟膏に含まれる抗生物質の『ゲンタマイシン』に高確率で耐性を持っています。 つまり、 とびひには抗生物質が効かないので、真菌やウイルスと同じようにリンデロンVG軟膏を使うことは出来ません。 ただ、病院などでは 水虫やカンジダ、ヘルペス、とびひといった症状であっても、リンデロンVG軟膏が処方される場合があるかと思います。 「悪化するのに処方されるの?」と思われるかもしれませんが、リンデロンVG軟膏が処方される際には、一緒に菌やウイルスを治療するお薬も出されたのではないでしょうか? 実は、こういったお薬を合わせて使用すると、菌やウイルスの増殖を抑えることが出来るため、 症状を悪化させずに腫れやかゆみを抑えることが出来るんです。 特に、 かゆみや赤みがひどい場合は、菌やウイルスの治療薬と合わせてリンデロンVG軟膏が処方されることもあるので覚えておきましょう。 リンデロンVG軟膏は顔や陰部などにも使える? 結論から言うと、 リンデロンVG軟膏は顔や首、陰部(デリケートゾーン)などの皮膚が薄い部分にも使うことが出来ます。 ただ、注意点がいくつかありますので確認しておきましょう。 まず、 顔や首、陰部といった皮膚が薄い部分はステロイドに敏感なため、ちょっとした症状でリンデロンVG軟膏を使うのは良くありません。 そのため、 どうしてもかゆみや腫れがひどい場合にのみ使うようにしましょう。 また、顔や首、陰部などに使う場合には、 長期的な使用や大量使用を行わないようにしてください。 皮膚が薄い部分はリンデロンVG軟膏の副作用を受けやすく、長期使用・大量使用を行うと、 塗った部位に皮膚が薄くなる、シワができる、赤みが出るなどの症状が現れることがありますので注意が必要です。 特に、 まぶたや目の周りに塗る場合には、自分で判断せず、先に眼科を受診するようにしましょう。 リンデロンVG軟膏が目に入った場合、眼圧が上がって目が見えなくなる緑内障(りょくないしょう)を引き起こす危険性があります。 その他、顔や唇、陰部などに使う場合は、リンデロンVG軟膏の効果がない ヘルペスやカンジダではないかを確認した上で使うようにしましょう。 中でも 顔面ヘルペスや 口唇ヘルペス、 性器ヘルペスなどはよく見られる症状なので、必ずチェックして使った方が良いですね。 顔や陰部への注意点をまとめると、以下の4つです。 どうしてもかゆみや腫れがひどい場合にだけ使う• 長期的な使用や1回の大量使用はしない• まぶたや目の周りに塗る場合は必ず眼科の医師に相談する• ヘルペスやカンジダなど使ってはいけない症状ではないか確認する リンデロンVG軟膏の副作用は? リンデロンVG軟膏は1~2週間程度の使用ではほとんど副作用がありませんが、長期的に使用したり大量に使用した場合、以下のような副作用が現れる場合があります。 目の重い症状(緑内障や白内障など)• 皮膚の発疹やかぶれ(発疹や赤み、かゆみなどがかえって悪化する)• 皮膚の感染症の悪化や誘発(ヘルペスやカンジダなど)• 皮膚が白くなる• 皮膚が委縮して薄くなる• 皮膚がてかてかと光る• 皮膚にシワが出る• 皮膚の体毛が濃くなる• 喉が渇く• 全身のだるさや倦怠感• 肥満になりやすくなる 特に、 緑内障や白内障は副作用の中でも重度の症状になります。 初期症状としては、 目が見えにくい、視力が落ちた、かすんだように見える、やけにまぶしさを感じる、目の痛みがある、頭痛がする、吐き気がするといったものがあるので注意しておきましょう。 また、リンデロンVG軟膏は塗り薬なので主に皮膚に関連する副作用が中心ですが、 長期に渡って大量に使用した場合に限り、喉の渇きや全身のだるさ、太りやすくなるといった全身症状が現れることがあります。 もしこのような全身症状が現れた場合は明らかに使いすぎなので、こちらも必ずチェックするようにしておきましょう。 どの副作用が出た場合も、一旦リンデロンVG軟膏の使用は中止して、医師に相談するようにしてくださいね。 なお、 大量に使うというのは、例えば両腕全体に使ったり、1日で10gのリンデロンVG軟膏を使い切るような極端なものなので、普通に使う分には特に問題はないかと思います。 リンデロンVG軟膏を使う場合に相談した方が良い人• 高齢の人• 赤ちゃん• 持病やアレルギーがある人• ウイルスや真菌に感染している人(ヘルペス、カンジダなど)• 目の周りやまぶたに使う人 高齢の人は成人の大人に比べて皮膚の代謝が遅いため、薬の成分が体に残る時間が長く、その分副作用が出やすくなっています。 また、赤ちゃんや子供はまだ皮膚がデリケートなので、同じく副作用が出やすいんですね。 そのため、 高齢の人や赤ちゃん、子供が使う場合には、リンデロンVG軟膏以外の薬でも対処が出来るのかどうか、まずは病院で相談した方が良いでしょう。 持病やアレルギーがある人については、 リンデロンVG軟膏を使うことで持病やアレルギーが悪化する可能性があるので、こちらもやはり相談が必要です。 その他、ウイルスや真菌に感染している場合や目の周り・まぶたに使うという場合は、先ほどもお伝えした通り 個人で判断するのはとても危険ですので、必ず受診をした上で対応してもらうようにしましょう。 リンデロンVG軟膏は妊婦でも使っても良いの? 妊婦の方は 「妊娠中にステロイドの入った薬なんて使って大丈夫なの!?」と思うかもしれませんが、 リンデロンVG軟膏を使う分には特に問題ありません。 また、 妊娠中だけでなく出産後の授乳中に使うことも可能です。 リンデロンVG軟膏は、体の中に入る内服薬と違って皮膚に塗るだけなので、実際に体に吸収される量はごくわずかです。 そのため、 通常の使用量を守っていれば、特に心配する必要はありません。 ただ、体に影響が及ぶほど長期的な大量使用をした場合は例外ですので、その点は注意しておきましょう。 気になる方は、一度病院で医師に相談してみると良いですね。 リンデロンVG軟膏と同じ効能の市販薬はある? リンデロンVG軟膏は軟膏の中ではかなり強い部類のお薬になるので、ドラッグストアや薬局では販売されていません。 「じゃあリンデロンVG軟膏の市販薬はないのか…」と思われるかもしれませんが、 実は成分が似た別の市販薬なら存在します。 それが第一三共ヘルスケアの 「ベトネベートN軟膏AS」です。 ベトネベートN軟膏ASは、 市販薬の中で最もリンデロンVG軟膏と似た成分のお薬です。 ステロイド成分である「ベタメタゾン」の量はそのままで、配合される抗生物質が異なるのが特徴ですね。 リンデロンVG軟膏の成分:ベタメタゾン(ステロイド)+ゲンタマイシン(抗生物質)• ベトネベートN軟膏ASの成分:ベタメタゾン(ステロイド)+フラジオマイシン(抗生物質) しかも、抗生物質は成分こそ違うものの、働きはほぼ同じなので、 ベトネベートN軟膏ASはリンデロンVG軟膏とほぼ同じ効果を持つお薬と考えて良いでしょう。 ベトネベートN軟膏ASは、 ドラッグストアや薬局、通販などで購入することが可能です。 もしドラッグストアや薬局で購入する場合は、大抵薬剤師の方がいると思いますので、相談した上で購入するようにしてくださいね。 まとめ リンデロンVG軟膏は、ステロイドの効果で手早くかゆみや炎症を抑えるのに優れたお薬です。 ただ効果が強い分、使い方には注意が必要なので、今回お伝えした内容を参考に使うようにしてみてください。 また、 リンデロンVG軟膏には、効果は同じで価格の安いジェネリック医薬品も多数あります。 例えば、 「デキサンVG軟膏」「デルモゾールG軟膏」などは、リンデロンVG軟膏のジェネリック医薬品ですね。 病院で処方してもらう際には、このジェネリック医薬品を希望するとお薬の費用を抑えることが出来ますので、必要な方は希望を伝えるようにしてみましょう。 Sponsored Link•
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