環境 問題 プラスチック。 生分解性プラスチックの課題と将来展望

プラスチックゴミ問題|その汚染原因や対策とは?今私達に出来る事

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海洋プラスチックによるごみ問題とは 普段私たちが使っているプラスチック製のペットボトルや容器などは、ポイ捨てされたり適切な処分がされないことにより海に流され、海洋プラスチックごみになります。 海洋プラスチックによるごみ問題とは、そうしたプラスチックごみが海洋汚染や生態系に及ぼす影響を問題視したものです。 軽量で加工がしやすく丈夫であることから、プラスチックはレジ袋やペットボトルの他にも、プラスチック製のストローやスプーン、おもちゃや釣り糸などといったあらゆるものに利用されています。 海に流出する プラスチックごみの量は世界中で年間800万トンという試算や2050年には海洋プラスチックごみの重量が2倍になると予測されています。 また、日本は島国のため多くのごみが海岸に流れ着きます。 それらの プラスチックの排出源は主に東アジアや東南アジア地域であるという推計も出ていますが、地域よっては日本製のプラスチックごみが多い場所もあります。 (出典:「第3章 プラスチックを取り巻く状況と資源循環体制の構築に向けて」) (出典:「「未来に残そう青い海」」) マイクロプラスチックとは? プラスチックごみは大きな形状のまま漂流するもののほか、細かい粒子として海洋に流れ込むマイクロプラスチックというものもあります。 例えば歯磨き粉や洗顔剤にスクラブ入りと表記されているものがありますが、これが細かくなったプラスチックです。 マイクロプラスチックは2種類に分けることができます。 一次マイクロプラスチック 一次マイクロプラスチックは先述したスクラブやマイクロビーズなど マイクロサイズで製造されたプラスチックで、排水などを通じて自然環境中に流出したプラスチックごみを言います。 一度流出すると 自然環境中での回収はできず、製品化されたあとは対策も難しいとされています。 二次マイクロプラスチック 二次マイクロプラスチックは、ペットボトルやビニール袋など、大きなサイズで製造されたプラスチックが 自然環境中で紫外線や衝突などの影響を受け、破砕され細分化されてマイクロサイズになったものを言います。 これらはこのような状態になる前に、廃棄管理やリサイクルなどを行うことで発生を抑制することや、マイクロ化する前であれば回収も可能なため、ある程度の対策ができます。 (出典:) マイクロプラスチックのもとになる5大プラスチック マイクロプラスチックのもとになるのは「4大プラスチック(汎用樹脂)」と呼ばれる原料です。 プラスチック自体は100種類以上ありますが、その中でも以下のプラスチックは多くの製品に使われています。 プラスチックの種類 使用されている製品 ポリスチレン PS ハンガー、食品用トレ、プリンター ポリエチレン PE 高密度ポリエチレン HDPE バケツ、洗剤ボトル、灯油タンク 低密度ポリエチレン LDPE レジ袋、ラップ、紙パック飲料などの内外面 ポリエチレンテレフレタート PET ペットボトル・卵パックなどの透明な容器・包装フィルム・衣類の繊維 ポリプロピレン PP ストロー・ペットボトルキャップ・文具・医療器具 (出典:環境省公式サイト) 中国ではプラスチックごみの輸入を停止 中国では2017年まで海洋プラスチックごみの発生量が世界トップを維持していました。 しかし東アジア地域の海洋の環境保護を軽視し、人体や生活環境に対して重大な危害をもたらしたことから、「固体廃棄物輸入管理制度改革実施案」を公表。 廃プラスチックなど環境への危害が大きい 固体廃棄物の輸入を、2017年末を機に禁止するとともに、2019年末までに国内資源で代替可能な固体廃棄物の輸入を段階的に停止する意向を示したのです。 2016年には月60万トンを輸入していた廃プラスチックを 18年には月3万トンまで激減させました。 これまで回収方法や廃棄方法についての体制を見直し、早急な整備を行うことで国内の固体廃棄物の回収率を高めたのです。 (出典:) プラスチックごみが海に与えている影響は? プラスチックごみは海洋の汚染だけでなく、海に生きる生物や産業、私たちの体にまで影響を与えます。 海洋プラスチックごみが増えることで、プラスチックに付着する有害物質やプラスチックそのものの有害性により、海はどんどん汚れていきます。 それだけではなく、目に見えないマイクロプラスチックは 北極や南極にも行き着くほど広く分布しており、海氷の中に含まれているとの調査報告も挙がっているのです。 (出典:) 海の生命体に与える影響 マイクロプラスチックのような微量な粒子は、海洋生物の体内に取り込まれることで、 体内に蓄積される可能性があります。 また海洋生物がプラスチック製品を餌と間違えて取り込んでしまい、それが体内で消化されないため内部を傷つける、あるいは腸閉塞を起こして死んでしまうといった事例もあります。 生物が消化できないプラスチックごみは、海洋生物に悪い影響を及ぼしているのです。 海の産業に与える影響 漁業や養殖業で本来得られるはずの 漁獲量が減るといった問題や、漁獲用の網などにゴミが絡まってしまうことで、 海洋生物がかからない、網が使えなくなるといった損失もあります。 そしてプラスチックごみは、産業は何も漁業だけでなく観光業にも影響を与えます。 観光業の場合は、きれいな海を求めてやってくる人が多く、海水浴やダイビングなどを楽しむ人たちにとってはプラスチックにより汚染された海では魅力がなくなってしまいます。 そのため 観光業での収入が減ることで経済的損失も大きくなります。 実際にこの海洋プラスチックゴミの問題が深刻なアジア太平洋地域では漁業や養殖業で年間3. 6億ドル、観光業で年間6. 2億ドルもの損失が出ていると推定されています。 私たち人体への影響 先述したとおり、海洋生物が体内に取り込んだマイクロプラスチックは 細かな粒子であり、分解されないため体内に蓄積されている可能性があります。 マイクロプラスチックを飲み込んだ海洋生物が市場に出回れば、それらを口にする 私たちの体内にもマイクロプラスチックが入り込む可能性があるのです。 また私たちが普段使っている歯磨き粉や洗顔料、化粧品にもマイクロプラスチック(一次マイクロプラスチック)が入っています。 それらは洗面所などから流れますがかなり小さいため、排水処理施設では処理しきれず海に流れ着きます。 プラスチックは様々な化学汚染物質を付着する性質もあり、体内で消化できないことから魚の体内に影響が出るのは明らかです。 さらにそれを口にする場合、人体にも影響を及ぼす可能性があります。 (出典:「海のプラスチックごみを減らしきれいな海と生き物を守る!」,2019) (出典:「第3章 プラスチックを取り巻く状況と資源循環体制の構築に向けて」) (出典:「未来に残そう青い海」) (出典:「洗顔料や歯磨きに含まれる マイクロプラスチック問題」,2016) 日本政府の取り組み 日本政府では、海洋プラスチックごみに対して様々な取り組みをすべく議論を重ね、「第4次循環型社会形成推進基本計画」と「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」の2つを主軸とした対策に取り組んでいます。 これは政府だけでなく関係機関、地方自治体、漁業関係者などと連携した海洋環境改善のための計画です。 以下で詳しく解説します。 第4次循環型社会形成推進基本計画 政府の取り組みを行う上で作られたのが、「循環型社会形成推進基本計画」です。 第四次まで進められているこの計画は、循環型社会形成推進基本法に基づいて、循環型社会を作り上げていくための施策を 総合的に、そして計画的に推進するための基本計画になります。 第四次計画ではその方向性として3つの項目が新たに挙げられました。• 地域循環共生圏形成による地域活性化• ライフサイクル全体での徹底的な資源循環• 適正処理の更なる推進と環境再生 このうちのライフサイクル全体での徹底的な資源循環では、 必要なモノ・サービスを、必要な人に、必要なときに、必要なだけ提供するという取り組みが行われています。 これは過剰な供給などを行わないことを徹底しており、便利で大量に生産されるプラスチックを 徹底した管理のもと資源循環を推進するという取り組みを行う方針です。 また適正な処理の更なる推進と環境再生のなかには安定的・効率的な処理体制の確立に加え、 環境再生を目指してマイクロプラスチックを含む海洋ごみ対策への取り組みも盛り込まれています。 海洋プラスチックごみ対策アクションプラン 海洋プラスチックごみ対策アクションプランというものも政府で策定されています。 これは プラスチックの有効利用を前提としつつ、海洋の新たな汚染を生み出さないため取り組みを徹底していくためのプランです。 具体的には、 プラスチックごみの回収から適正処理を徹底するとともに、ポイ捨てや不法投棄、非意図的な海洋流出の防止を進めます。 また、 既に流出したプラスチックごみの回収にも取り組む方針です。 それだけでなく、海洋に流出しても影響や負担が少ない素材の開発や、その素材への転換などを推進していく取り組みも進められています。 (出典:) 海洋プラスチックごみを減らすために私たちができること 日本政府を中心として上記のような取り組みが行われていますが、プラスチックごみを削減するには 私たち消費者が積極的に取り組むことも必要です。 プラスチック製品は私たち消費者が使い、そして処理を適正に行っていないためにごみとなって海に流れ着いてしまうことがほとんどです。 プラスチックごみの削減、そして海洋プラスチックごみを出さないためにどのようなことができるのか紹介します。 3Rを心がける 3Rとは 「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」のことを言います。 3Rはどれもプラスチックごみを出さないための工夫であり、場合によっては資源にもできる方法を説いています。 これを意識することで海洋プラスチックごみ削減にも繋がるのです。 リデュースは マイバックやマイ箸の持参によるレジ袋や使い捨て食器の削減、リユースは詰め替えの使用による ボトルの再利用と廃棄ボトルの削減などが具体的な方法として挙げられます。 そしてリサイクルは プラスチックを分別回収し原料として再利用を行う方法です。 どれも ちょっとした行動や意識の変化でできることであり、取り組みやすい方法でもあります。 プラスチックごみを減らすための行動をする 上記の3Rも含めた プラスチック削減のための行動は何よりも大切です。 もっと具体的な対策の一例を以下に挙げます。 レジ袋をもらわなくていいようにマイバックを持参する• 小分けにするポリ袋の使用を控える• タンブラーなどマイボトルを持参し、プラスチック容器の使用を減らす• プラスチック製のスプーンやフォークをもらわず、マイ箸やマイスプーンなどを常備する• プラスチック製ストローの使用を控える• 繰り返し使える詰め替え用ボトルなどを購入する• ラップの使用を減らすためにも、タッパーやふた付きの容器などに食品を保存する。 レジャーや屋外などで出るごみは分別して、必ず持ち帰る• ごみが溜まりやすい河川敷や海岸などの清掃活動に参加する• ごみのポイ捨てや不法投棄はせず、所定の場所や時間に分別して捨てる これはできることの一部であり、まだまだ私たちにできるプラスチックゴミ削減のための行動はありますが、まずはこのようなことから始めてみてはいかがでしょうか。 ゴミ拾いやボランティアに参加する ごみ拾いやボランティアに参加することも、プラスチックごみの削減に大きく貢献できます。 海に流れ着くプラスチックごみの量は非常に多く、定期的な清掃を行っていますが、海岸は広いため多くの人が清掃活動に積極的に参加することが求められます。 また清掃活動を行う団体の中には、海洋ごみの問題をもっと多くの人に知ってもらおうとイベントを行っているところもあり、ボランティアとして参加することで多くの人の認知度を上げて海洋プラスチック削減の手助けを行うことができます。 (出典:) 海洋資源、生物を守るために私たち一人ひとりが行動しよう! 海洋プラスチックごみは世界的に深刻な問題として取り扱われています。 既に日本でも取り組みを進めていますが、プラスチックごみ削減のためには私たち個人の行動が不可欠です。 まずは日常の暮らしのなかでできるアクションから始めてみてはいかがでしょうか。

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生分解性プラスチックの課題と将来展望

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私たち人間の生活が便利になってくる反面、地球に多大な悪影響を及ぼし、環境変化を自然が修復できずに様々な地球規模の環境問題が起こってきました。 温暖化、オゾン層の破壊、熱帯雨林の減少、砂漠化、海洋汚染など、対応しなければならない深刻な問題から目を逸らすことはできません。 しかし、改善どころか新たな問題が起こってきています。 それが、「プラスチックごみによる海洋汚染」。 欧州やアフリカでは使い捨てプラスチックの規制が進み始め、全世界で50カ国がプラスチック汚染対策を行っていることが国連の発表した報告書で明らかになりました。 プラスチック汚染がどの程度深刻なのか、どういった対策を各国が行っているのか調べてみました。 プラスチックごみの犠牲になる海洋生物 地球規模の環境問題になるほど大変な影響を及ぼしているプラスチックごみ。 ビニール袋やストロー、ペットボトルなどが海に流れ、海の生き物にまで悪影響を及ぼしています。 2050年までに海に流入するプラスチックごみの総重量が、世界の海に生息する魚の総重量を超えるとの予測もあるほどです。 海洋生物学を学び、コスタリカやカリブ海のウミガメの研究をしている学生が、鼻にストローが食い込み、息をしづらそうにしているウミガメを助ける映像がネット上にアップされています。 ペンチを使ってストローを抜いていくのですが、何度もペンチで引っ張るもののストロー1本分が入ってしまってなかなか抜けません。 痛そうに目をぎゅっと閉じるウミガメの顔がなんとも痛々しいです。 数センチのストローが引っ張り出されますが、鼻からは血が。 動画の後半でようやく10cmほどのストローが引っ張り出され、ウミガメも鼻が通ったのか、どこかすっきりした表情に見えました。 ポイ捨てや不法投棄などにより、海洋汚染がひどくなっている中、プラスチックごみを減らそうと対策を行う国が増えてきています。 例えば欧州連合(EU)は海洋生物保護のため、ストローや綿棒、食器、マドラー、風船に付ける柄など、日常的に使われる使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する法案を提出。 2025年までにほぼ全てのプラスチックボトルをリサイクル回収したい考えを示しています。 この法案が施行されれば、340万トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減に加え、2030年までに220億ユーロ(約3兆2000億円)規模の環境破壊が阻止できるほか、消費者全体で65億ユーロのコスト削減につながるとしています。 また、アメリカでは世界規模のコーヒーチェーンのスターバックスがプラスチック製の使い捨てストローの使用を2020年までに世界中の店舗で全廃することを発表。 今後はストローを使う必要のないプラスチックのふたを提供するほか、紙製など非プラスチック製のストローを導入する予定だそうです。 国としての取り組みだけでなく、飲食などの企業の積極的な取り組みは必要不可欠でしょう。 国としてすでに取り組みを開始していても、強制力が弱く、失敗に終わっていることもあるようです。 例えばボツワナでは、小売店にレジ袋の有料化が定められていますが、料金を支払えばレジ袋を使用できるので、エコバックを持ち歩かない人の方が多いのか、結局この施策は失敗しているとの見方もあります。 日本でも有料レジ袋の店舗が増えたり、エコバックの使用を促したりしていますが、レジ袋削減にそれほど大きな影響は与えられていないでしょう。 私も普段ついエコバックを持ち歩くのを忘れてしまい、毎回レジ袋をもらってしまいます。 レジ袋のゴミが環境汚染に与える影響が大きいことを知らない知識不足もあり、エコバックを使う必要性を感じられていませんでした。 有料レジ袋で失敗するなら、レジ袋を禁止すればいいと思い、既に廃止している国を調べてみました。 エリトリアでは、レジ袋を禁止した結果、排水溝の詰まりが劇的に減少。 モロッコはアメリカに次いでレジ袋の消費が世界で2番めに多く、荒野や山の中までビニール袋が散乱していたこともあり、プラスチック製品の輸入・販売・流通を禁止。 プラスチックの代わりに紙や繊維素材のものに置き換えられることに。 中国では、2008年以前にはレジ袋を年間30億袋消費していましたが、禁止以降はスーパーマーケットでの利用が60~80%減少。 ケニアでは、禁止以前は、牛は一生のうちに平均2.5袋のレジ袋を食べていましたが、全面禁止された以降は、輸入や利用が発覚すると罰金と4年間の禁固刑が科せられるという厳しい罰が課せられることに。 やはりレジ袋を禁止することが有料にするよりも効果は大きいことが分かります。 ケニアのように罰を与えるほど厳しく取り締まることは日本では難しいですが、レジ袋を禁止にしたり、プラスチック製ではない袋にしたり、企業と政府が共に環境保護に向けて一歩を踏み出すことが近道になるのではないかと思います。 3Rを意識して環境保護対策 プラスチックごみによって、ウミガメや海鳥、小魚からクジラまで大小様々な海洋生物たちを死に至らしめるほど追い詰めていることを今回調べてみて改めて気づかされました。 私たちの身近にあるプラスチック。 ポイ捨てしないのはもちろん、各自治体のゴミ分別にならって正しく捨てること、リサイクルすること、そしてなるべく不必要なプラスチックを使わないことが個人でできる最低限のこと。 「Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)」の3Rは今となっては誰もが知る言葉になりました。 リデュースとは、ごみを出さないようにする、リユースは繰り返し使う、リサイクルは使ったものを資源として再利用するということです。 しかし、実際に生活の中で意識して行わなければ環境はどんどん汚染されていく一方です。 スターバックスを始め、企業もプラスチックごみを出さないための工夫をしていますが、賛否両論あり、ストロー廃止に批判の声もあるようです。 ストローの代わりに飲み口の付いたプラスチック製ふたが提供されるのですが、それに対してあるツイッターのユーザーは、「1.プラスチック製ストローをやめる 2.代わりに大きなプラスチックの飲み口付きふたにする」と皮肉なコメントを投稿していました。 また、障害のためにストローが必要な人もいると指摘する声もあり、「ストローが必要な障害者はどうするのか。 ないと私は飲んだり食べたりできない」とツイート。 それに対してスターバックスは、「良かれと思ってやっているとしても、カップやふたとは違ってストローは、重量や大きさのためにリサイクルができません。 紙や堆肥にできるプラスチック製などのストローの選択肢も提供します。 もしその方が良かったり、必要であれば頼めますし、フラペチーノ類の飲料はストロー付きが基本です」とコメント。 プラスチック製のストローの代替となる紙製なども考えているようで、ストロー自体がなくなるのではないのでしょう。 そもそもスターバックスがプラスチック製ストローを廃止するだけで海洋汚染が劇的に改善されるわけではありません。 世界的に知られている企業が率先して環境保護に取り組む姿勢を示すことで、私たちに環境汚染の危機感を与え、個々人が環境保護のための意識づけをするためのきっかけを与えているにすぎません。 海に捨てられたごみを魚が食べて、その魚を人間が食べる。 人間が自分本意にしている行動は結局人間にかえってきます。 海に囲まれた島国の日本はこの面で他国から遅れを取っているとの指摘もあります。 国をあげて取り組みを始めないと被害に遭うのは海洋生物だけでなく日本国民にもなりえます。 再び公害病のような被害で苦しまないためにも、個人から意識を変えていかなければと思わされます。 もちろん国としても早く取り組んでもらいたいものです。

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プラスチックの環境問題の対策は?リサイクルは意味があるの?

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海洋汚染となるプラスチックの排出量は? 海洋に流出したプラスチックごみによって、海洋生物に影響が出ていることが近年いろいろなニュースとして報じられています。 ウミガメの鼻に刺さったストローを人間が引き抜くときに、その痛さにウミガメが呻く動画はかなりショッキングでした。 またクジラの胃の中から大量のレジ袋などのプラスチックが取り出されたことも大きな意味を持ちます。 通常の生物の消化器官内でプラスチックが分解されないため、消化器官が詰まってしまい、海洋生物に大きな影響を与えるからです。 これらの分かりやすい事例だけでも、海洋にプラスチックを流出させてしまう危険性が十分に理解できるでしょう。 それではどのぐらいの量のプラスチックが、どこから海洋に流出しているのでしょうか?不法投棄されるごみについては、そもそもその量を正確に把握することさえ困難なのですが、1つの推計値は以下のようになっています。 第1位 中国 132~353万トン/年 第2位 インドネシア 48~129万トン/年 第3位 フィリピン 28~75万トン/年 第4位 ベトナム 28~73万トン/年 第5位 スリランカ 24~64万トン/年 第20位 米国 4~11万トン/年 第30位 日本 2~6万トン/年 *2010年の推計値 *出典:Jambeckら、Plastic waste inputs from land into the ocean, Science 2015 日本はプラスチックの回収・リサイクルシステムを構築し、高いリサイクル率を達成しているため、上記のように海洋への排出量は少ないです。 しかし、以前は、マテリアルリサイクルとして、廃プラスチックを中国などに輸出していました。 現在は、中国などが廃プラスチックの受け入れをしなくなりましたので、マテリアルリサイクルに回していた廃プラスチックが、行き場を失って国内に滞留している状況です。 やはり、ごみは国外に輸出するのではなく、発生した国の中で適切に処理するべきものでしょう。 関連記事: プラスチックの環境問題にリサイクルは意味あるの? プラスチックの環境問題の多くは、使用済みのプラスチックを環境中に投棄することにより発生します。 したがって、使用後に適切に回収するシステムが構築されれば、プラスチックごみ問題の解決には大きく貢献できると期待されます。 またほとんどのプラスチックは、石油から製造されており、限りある資源を有効に活用するという観点からはリサイクルが重要です。 プラスチックのリサイクルには、主にサーマルリサイクル、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルがあります。 サーマルリサイクルは、プラスチックごみを燃やし、発電などに利用する方法です。 マテリアルリサイクルは、プラスチックを粉砕するなどして、それを再度溶融させ、プラスチック製品の原料ペレットとして利用する方法です。 ケミカルリサイクルは、廃プラスチックを粉砕するだけではなく、化学的に分解し、モノマーなどの原料にまで戻して再利用する方法です。 リサイクルは、「資源を有効活用する」という大原則がありますので、ごみを資源にリサイクルするプロセスで、得られるリサイクル品・エネルギーよりも多くの資源を使ってしまうとあまり意味が無くなってしまいます。 例えば上記のケミカルリサイクルでは、新品同様の高品質のリサイクル品を得ることができますが、新品を製造するよりも多くの資源を投入しなけれなならないことが多く、ほとんどの場合では選択されません。 一般にはプラスチックごみを燃やして発電する方法が、リサイクルプロセスに要する資源は少なく、得られるもの(*ここでは電気など)が大きいので、サーマルリサイクルが主流です。 しかし、最近は温室効果ガス(二酸化炭素)の放出につながることから、サーマルリサイクルへの批判も高まっています。 太陽光発電や風力発電のように、環境負荷の少ないクリーンエネルギーを使用して、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルをする方法が理想的なのかもしれません。 いずれにしても、1回使用しただけですぐにごみとしてプラスチックを投棄することは最悪で、適切に回収し、リサイクルすることが必要です。 社会システムとして、プラスチックごみの回収とリサイクルのシステムを構築し、それが機能するようにしていかなければなりません。 関連記事: スポンサードリンク ごみの分類は意味があるの? 日本では、毎年大量のごみ(廃棄物)が発生します。 それらは産業廃棄物と一般廃棄物に分類されます。 産業廃棄物の方が量が多く、年間約3億9,284万トン(2014年度の環境省推計値)です。 そのほとんどは汚泥(43. 一般の方々に関係の深い一般廃棄物は2016年度に4,317万トンで、その内容は多いものから順番に紙類(33. また古紙の利用率は64. ごみはできる限りごみではなく資源として再利用すべきものです。 それを可能にするには、ごみとして排出される段階で分類し、種類ごとに分けて回収すること、すなわち分別することが必要です。 実際、分別が上手く機能しているものほどリサイクル率は高いです。 ごみの品質のバラつきが少ないため、その次のリサイクルプロセスも進めやすくなります。 さらに分別が上手く行っているということは、不法投棄されずに回収されている比率も高いと推定されます。 これらのことから考えても、ごみの分類・回収(分別)は極めて重要であることが分かります。 もちろん、分別を価値あるものにするためには、その次のリサイクルプロセスが適切でなければなりません。 しかし、現実問題として、どれほどプラスチックごみの回収・リサイクルシステムを構築する努力をしても、環境中に投棄されるプラスチックごみはゼロにはなりません。 最善の方法は、プラスチックをできるだけ使用しない「リデュース」であることは間違いないでしょう。 プラスチックの利便性を考えると、いきなりプラスチックの全面禁止まではできませんが、使い捨てのストローや食器、レジ袋などは、着実に脱プラスチックの動きが広がりつつあります。 関連記事: PETボトルはリサイクルして再使用できるの? 多くの人が利用している使い捨てプラスチック製品で、リサイクルが行われているものの代表例がPETボトルです。 ガラスの瓶に比べて軽く、割れにくいため、広く普及しています。 大量のPETボトル入り飲料を輸送した場合、容器部分の重量がガラス製の瓶にくらべて圧倒的に軽いため、輸送時の燃料などの節約・環境負荷低減の効果も大きいとされています。 問題となるのがPETボトルの不法投棄です。 手軽に持ち運べるために、安易に投棄する人も多い可能性があります。 そのため自動販売機のなどの近くにPETボトルの回収箱が設置されるようになり、ある程度の回収率を達成しているようです。 回収したプラスチックごみをリサイクルすることも一般に難題なのですが、PETボトルの場合はプラスチックの種類がPETであることから、比較的にリサイクルしやすいです。 リサイクルとしては、PETボトルとしてそのまま再利用する「リユース」が考えられますが、衛生面への懸念から行われておりません。 これがかつてのガラス製の瓶と大きく異なる点です。 回収したPETボトルを破砕し、再生ペレットを作り、それを用いてPETボトルを成形するリサイクル方法が行われています。 衛生面を考えるとケミカルリサイクルが望ましいのですが、リサイクルプロセスで多くのエネルギーを使用するため、行われていません。 プラスチックごみを減らすためにはPETボトルを使用しないことが望ましいのですが、利便性を考えるとそれも難しいです。 そのため1本のPETボトルに使用するプラスチック量を、PETボトルの厚さを薄くすることで減らすという工夫も進められています。 関連記事: 生分解性プラスチックとマイクロプラスチック問題 プラスチックによる海洋汚染が深刻になる原因の1つは、プラスチックが非常に安定で、海洋中では容易に分解されず、長期にわたってとどまることです。 現実的には世界中で蓄積する量が増える一方で、このままでは生態系への影響が大きくなるばかりです。 海洋に流出したプラスチックの問題の1つとして、マイクロプラスチック問題があります。 5mm以下のプラスチック粒子をマイクロプラスチックと呼び、これが海洋中に蓄積することが問題となっています。 大きなプラスチックは、海洋中に流出すると通常は紫外線を浴びてもろくなっていきます。 そこに波の力が加わると、粉々になっていくことが多いです。 かつては粉々になりやすいように、何らかの添加物を配合したものまでありました。 しかし、注意しないといけないことは、肉眼で見ることが難しいほど粉々に小さくなった場合でも、化学的な意味での分子構造はそのまま維持されています。 5mm以下程度の大きさであれば、いろいろな化学物質を吸着しやすく、毒性の高いものが高濃度で集まってしまう核になることがあります。 分子レベルでバラバラになったとしても、もともと自然界に存在していなかった化学物質であり、添加されている物質の中には環境ホルモンとして懸念されているようなものもあります。 このような状況を理解すると、5mm以下の小さなプラスチック片になったからと言って安心できる要素はなく、むしろ視認し難く、回収も困難になるため問題が深刻化する可能性があります。 これがマイクロプラスチック問題の核心です。 以下の記事で解説しています。 関連記事: これらのプラスチック問題の難しさを考えた時に、1つの解決策として生分解プラスチックの使用が考えられます。 自然界に放出されても微生物などの力で水と二酸化炭素などに分解されますので、理想的です。 しかし、現状の生分解性プラスチックにはいくつかの課題があり、生分解性プラスチックを使いさえすればすべてが解決すると安易に考えるのは危険です。 以下の記事で解説しています。 関連記事: まとめ プラスチックによって、私たちは大きな利便性を得ることができていますが、廃プラスチックが海洋に流出して蓄積するという問題がいよいよ深刻になっています。 次の世代のためにもこの問題を解決しなければなりません。

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