初盆 の 準備。 新盆とは?間違いが多いお盆の時期と新盆準備の流れ

初盆 (新盆)の時期

初盆 の 準備

浄土真宗は、鎌倉時代に法然の弟子親鸞が浄土往生の教えを継承し発展させたものです。 親鸞は、仏教の全ての教えを学び、その著「教行信証」の「正信念仏偈」にまとめています。 この浄土真宗の教えを簡潔に表すのが、歎異抄の「本願を信じ念仏申さば仏となる」の言葉です。 阿弥陀如来の本願を信じ南無阿弥陀仏と唱えれば、誰でも極楽浄土で仏になると説いています。 この阿弥陀如来の本願力(他力本願)への帰依こそが浄土真宗の根本教義です。 浄土真宗の教えによれば、お盆は故人の供養の場ではありません。 お盆は、故人を縁として自分自身が親鸞聖人の教えに触れて喜びを感じる機会だというのです。 お盆の法要を歓喜会(かんぎえ)ともいいますが、お盆、中でも初盆は大事な法縁なのです。 浄土真宗の教えには霊や忌の概念がありませんので、 位牌を作って供養することはありません。 お盆に霊を迎え・見送ることもなく、施餓鬼もしません。 このような浄土真宗の教えは、民衆にも受け入れやすかったと思われ、全国各地に広がりました。 現在浄土真宗は、寺院2万・信者1600万を数える最大宗派となっています(平成29年神社年鑑)。 浄土真宗本願寺派 浄土真宗本願寺派は、京都市下京区の竜谷山本願寺を本山とします。 この本山は、第11世宗主である顕如が豊臣秀吉の庇護を受け、この地に決めたのです。 顕如の死後、3男順如が第12世宗主になり、兄教如は京都烏丸に大谷本廟を建て分派しました。 この後、本願寺は東西に分かれており、竜谷山本願寺が西本願寺と言われるようになったのです。 西本願寺の正式な宗派名が浄土真宗本願寺派と決められたのは、1877年です。 浄土真宗本願寺派は、今日では全国に1万200寺・信者792万を抱える仏教の最大宗派です。 なお東本願寺派・西本願寺派とも言われますが、浄土真宗本願寺派にそのような宗派はありません。 東本願寺派 東京都台東区浅草に、本山東本願寺を本山とする浄土真宗東本願寺派があります。 浄土真宗東本願寺派は、下記の真宗大谷派(東本願寺)から独立した寺院300余りの任意団体です。 1969年に真宗大谷派内で宗派運営をめぐり対立が生じ、法主大谷家・保守派が独立したものです。 1981年に東京別院東京本願寺の独立が認証され、2001年に東京本願寺の名称を「浄土真宗東本願寺派本山東本願寺」と変更しています。 西本願寺派 浄土真宗東本願寺派に対して、浄土真宗西本願寺派があると思われるかもしれませんが、 そのような名称の宗派はありません。 上記の浄土真宗本願寺派のことを西本願寺派という方はいますが、正式名称ではありません。 浄土真宗本願寺派の通称は「西本願寺」あるいは「お西」で、一般に西本願寺派とはいいません。 仏教の宗派名・通称は紛らわしいのですが、大事なことですので間違えないよう注意しましょう。 真宗大谷派 真宗大谷派は、全国に約8600寺・信者785万を抱える浄土真宗本願寺派と並ぶ大きな宗派です。 京都市下京区烏丸通の真宗本廟が本山です。 真宗大谷派は、教如が1602年に徳川家康が寄進した土地に真宗本廟を置いたのが始まりです。 教如は、本願寺第11世宗主顕如の長男ですが、織田信長と争った石山合戦の際に父顕如と弟准如が和議を受け入れたのに対し、徹底抗戦を主張し対立しました。 顕如の死後、後継争いに敗れた教如が家康の後ろ盾を得て建てたのが真宗本廟です。 真宗本廟は、西本願寺に対して 「東本願寺」あるいは「お東」と言われます。 浄土真宗の初盆法要までの流れ 浄土真宗の初盆法要までの流れはどのようになるのでしょうか。 まず最初に、 初盆の法要を行う日を決める必要があります。 初盆の法要は、一般にはお盆の7月または8月の13日~16日の間に行います。 浄土真宗の場合は、故人の霊のお迎え・お見送りをするわけではありませんので、出席者の都合がつかないときは、その近くの都合のよい日にしてもよいでしょう。 浄土真宗の初盆法要までの流れは、おおむね次のようになります。 僧侶の予約 お盆の期間は、お寺の行事も多く、法要をする家も多いので、お寺もお坊さんも多忙を極めます。 ですから、お坊さんの 予約はできるだけ早くしましょう。 遅くとも初盆の1か月前には予約をすませておきたいものです。 会食の予約 初盆の法要を行うときは、引き続きお坊さんをお招きして、ご遺族・ご親族、故人と親しかった友人・知人などを交えて、会食をするのが一般的です。 初盆法要のあとに会食を予定しているときは、 会食の予約も1か月前にはしておきましょう。 ご自宅で会食を行う場合も、参加者の人数を把握して早めに準備しましょう。 僧侶については、法要の依頼をする際にあわせて会食への出席もお願いし、あらかじめ出欠を確認しておいたほうがよいでしょう。 案内状の準備 初盆のときは、親族のほかに故人の知人や友人も招き法要をしますので、案内状を準備します。 案内状は、封書に返信用のはがきを同封するか、往復はがきにして、 出欠の返事を頂けるようにしましょう。 限られた親族だけで初盆を行うときは、電話などで日時・場所を連絡しておき、案内状は作らない場合もあります。 お返しの準備 初盆の法要の際も、出席される方は通常の法要のときと同様に香典やお供え物などを持参されます。 ですから、あらかじめそのお返しの準備をしておきましょう。 初盆の法要に続いて会食を行うときは、あらかじめ引出物を用意しておき、出席者が会食後にお帰りになる際にお渡しします。 通常、頂いた香典のお返しは半返しといいますが、引出物は 2000円~3000円位のものを用意しておくとよいでしょう。 引出物の表書きは「志」などとし、下段に「〇〇家」あるいは喪主の氏名を書いておきます。 高額の香典を頂いたときは、別途個別にお礼をするとよいでしょう。 初盆の法要 初盆の法要はご自宅で行うことが多く、その場合はお坊さんに自宅まで来ていただき、読経をしていただきます。 法要が終わったら、 通常は自宅で会食となります。 法要を菩提寺で行う場合などでお墓が近くにあるときは、お坊さんにご一緒していただき、お墓参りをすることもあります。 お墓でお経を上げていただいた後に、会食会場に移動して会食となります。 浄土真宗の初盆で準備すべきもの• 香炉:線香を焚くための仏具です。 花立:お花をお供えする仏具です。 灯立:ろうそくをお供えする仏具です。 供笥にお餅を飾る 供笥(くげ)というお餅をお供えるための仏具を一対準備して、 半紙を敷いてお餅を飾ります。 浄土真宗本願寺派は六角供笥、真宗大谷派は八角供笥を使います。 お仏飯を飾る お仏飯(ぶっぱん)を ご本尊の前にお供えしましょう。 仏飯器というご飯をお供えするための仏具もありますが、炊きたてのご飯を一番先にお仏壇にお供えしましょう。 ご飯は置いたままにしないで、しばらくしたら下げて戴きましょう。 打敷を掛ける 打敷(うちしき)は、金襴の布で法要の際に掛けます。 浄土真宗は逆三角形の形で、 仏壇の具足をお供えする前卓などに垂らして掛けます。 広島の安芸門徒は盆灯篭を準備する 広島県西部の浄土真宗の信者を安芸門徒と言いますが、安芸門徒は盆灯篭を準備します。 安芸門徒の盆灯篭は、 朝顔の形に組んだ竹に白い色紙を貼って作ります。 浄土真宗の初盆のお布施の金額相場 初盆の法要の際には、お坊さんにお渡しするお布施・お車代・御膳料を用意します。 浄土真宗では、お布施はご本尊の阿弥陀如来への感謝の心を示すもので、金額はお布施をお渡しになる方の気持ち次第でよいとされます。 お布施はお寺への寄進やお坊さんへのお礼の気持ちとする他宗派とは、とらえ方が違います。 そうは言っても、一応の相場があり、他の宗派の初盆の場合と大きな違いはありません。 浄土真宗の初盆の お布施の相場は、3万円~5万円位です。 お布施は、白い無地の封筒やのし袋に入れ、普通の黒墨で表書きを「御布施」または「お布施」とし、下段に家名あるいは喪主の氏名をフルネームで書いておきます。 お車代や御膳料は、それぞれ別の白い封筒に入れておき、お布施と一緒に袱紗(ふくさ)や小さなお盆などにのせてお渡しします。 お車代 お坊さんに自宅などお寺以外の法要会場まで来ていただく場合は、お車代を用意します。 お車代は、通常 5000円~1万円位です。 実費をお支払いすることもありますが、区切りの良い多めの金額にしたほうがよいでしょう。 お寺で法要を行うのであれば、お車代は要りません。 御膳料 法要の後に会食するのが一般的ですが、最近はお坊さんが会食を辞退され帰られることが多いです。 その場合は、お坊さんに会食代金に相当する御膳料をお渡しします。 御膳料の相場は、会食代金にもよりますが、一般に 5千円~1万円位が多いです。 お坊さんが会食に出席されるとき、あるいは当初から会食を予定していないときは、御膳料は必要ありません。 御膳料の相場についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。 浄土真宗の初盆の 参列者のマナーを説明しておきましょう。 初盆にふさわしい服装をする 初盆の際の服装は、一般に喪主は喪服を着用しますので、参列者の方もそれを目安にふさわしい服装にしましょう。 男性ならブラックスーツかダークスーツ、女性は黒の無地のワンピースなどがよいでしょう。 ただ、 喪主やご遺族の方よりは控えめな服装にするようにしましょう。 最近は喪主でも喪服を着用しないこともあり、案内状に「平服でご参加下さい」などと記載のある場合もあります。 そのようなときは、黒系統のあまり目立たないスーツやワンピースなどにされるとよいでしょう。 香典を持参する 初盆に招待されたときは、香典を持参するのが礼儀です。 初盆の香典の相場は、故人との関係などによって異なりますが、通常 5000円〜1万円くらいです。 会食に出席する場合は、会食代金も考慮して区切りの良い多めの金額にしましょう。 香典の表書きは、普通の黒い墨で「御仏前」と書き、下段には氏名をフルネームで書きます。 浄土真宗は即身成仏という教えですから、49日の前後に関わらず、表書きには「御霊前」を使いませんので注意しましょう。 浄土真宗の初盆に関するまとめ• お盆は、毎年7月か8月の13日~16日である。 初盆は四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆で、お盆を四十九日の前に迎えるときは翌年のお盆が初盆になる。 浄土真宗の教義では、亡くなった方は念仏を頂きすぐ仏になる。 浄土真宗には霊の概念がなく、故人の冥福を祈ったり霊を供養することはない。 浄土真宗の初盆は、仏縁をつなぐもので、お盆に霊を迎えることも見送ることもない。 浄土真宗の初盆法要までの流れは、まず法要を行う日を決め、僧侶の予約・会食の手配をし、案内状やお返しの準備をして法要当日を迎えることになる。 浄土真宗の初盆で準備すべきものは、三具足や供笥・仏飯などで、普段の法要と大きな違いはない。 浄土真宗の初盆のお布施の金額の相場は、3万円~5万円位である。 僧侶を自宅などに招くときは、この他にお車代と御膳代をそれぞれ5000円~1万円位を用意してお渡しする。 浄土真宗の初盆の参列者は、初盆にふさわしい服装をして、香典を持参するのがマナーである。 浄土真宗でも他の宗派でも、初盆は故人とお別れして最初のお盆です。 改めて故人を偲び感謝して、ご自分の人生を見つめなおすよい機会ではないでしょうか。 今回の記事を参考に、初盆の準備をして気持ちよく初盆を迎えられるとよいですね。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

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浄土真宗・初盆のお仏壇お飾りの図!お菓子果物のお供えはどこに置く?|仏事のいろは(浄土真宗)と暮らしの雑学

初盆 の 準備

浄土真宗の初盆はどう違う?仏壇の飾りは? そもそも初盆とは、 「亡くなられた方の四十九日が終わった後に、 初めて迎えるお盆」のことを言います。 つまり、 その年の6月25日までに亡くなられた方は、 その年のお盆が初盆。 6月25日以降に亡くなられた方は、 来年が初盆、ということになります。 とはいえ、厳密に日付を分けているわけではなく、 僧侶との相談の上、参列してくださる方への配慮などで、 四十九日の法要と初盆を一緒にまとめて行うご家庭もあります。 そんな初盆ですが、 毎年8月13日~16日の期間のどこかで法要を行います。 浄土真宗以外の宗派での、一般的な初盆の流れでは、• 13日・・・迎え火を焚いて、死者を迎える• 14日~15日・・・お墓の掃除とお墓参り ナスやキュウリを馬などの乗りものに見立てて飾る、精霊棚(しょうりょうだな)、 盆棚、灯篭か盆提灯を飾る。 僧侶を呼び、供養の法要を行う• 16日・・・送り火を焚いて死者を送る と、このような流れで行われますが、 浄土真宗の場合は少し異なります。 ほとんどの流れは同じですが、 浄土真宗の場合、灯篭・盆提灯、精霊棚、盆棚は飾りません。 そして、 迎え火、送り火も必要ないのです。 地域によっての習慣もあるので、 この限りではありませんが、 本来浄土真宗では、不要のものなのです。 浄土真宗では、 「ご先祖様は、亡くなった後は浄土で仏さまになっているのであるから、この世に戻ってきたりはしないだろう」 という考え方が教えられているためです。 初盆・お盆は、日常の中の延長線上にあるもの、 というのが、浄土真宗での考え方です。 とはいえ、 ご先祖様を敬う行事であることには変わりありません。 初盆、お盆では、他の宗派と同じように、 仏壇・お墓を清掃します。 また、仏壇には、花瓶・香炉・燭台の三具足を置き、 いつもより少し豪華な花と、白い蝋燭を飾ります。 大きい仏壇であれば、五具足でもOKです。 さらに、打敷(うちしき)を出し、 お仏飯と、供笥(くげ)に丸餅(切り餅でもOK)を 2段にして飾ります。 このほか、米や穀物を原料にした菓子類や、 季節の果物などをお供え物として御供えします。 浄土真宗は、お盆の時の仏壇飾りは、 「三具足(または五具足)+打敷などの荘厳(しょうげん)+お供え物」 と覚えておきましょう。 また、盆提灯などの飾りを飾っても、 マナー違反というわけではないので、 地域の習慣などに合わせても問題はありません。 [ad co-1] スポンサードリンク 浄土真宗の初盆で準備すること では、仏壇に準備するものが分かったところで、 そのほか初盆までに準備することをお伝えします。 初盆の1か月前までには、 必ずお寺へ予約の連絡を入れるようにしましょう。 連絡するお寺は、先祖代々のお墓があるお寺さんや、 葬儀の時に来ていただいたお寺さんへ電話をしましょう。 また、法要の後に、会食へ出席されるかどうかも 合わせて確認を取りましょう。 2、料理の手配をする 法要の後に会食をする場合も、 1か月前には予約をしておきましょう。 仕出しをしてくれる料理屋さんなどに、 「初盆法要で利用します」という旨を伝えれば、 あとはプロが法事用のお料理を作ってくれます。 3、案内状の準備をする 一般的に、初盆だけは、知人や友人も招いて 法要を行うとされています。 葬儀に参列してくださった方を中心に、 会葬者名簿を基に案内状を準備します。 往復はがきか、返信用の封筒を同封した封書で、 すぐに出欠の確認が取れるように出します。 親族だけで行う場合は、電話連絡でOKです。 4、お返し(引き出物)の準備 初盆の法要の際にも、 引き出物はきちんと用意しましょう。 浄土真宗でも、 引き出物の相場は2000円~5000円。 タオルや洗剤など、 実用的なものでお返しすることが多いようです。 引き出物ののしは、 黒白・双銀の結び切、表書きは「粗供養」 または「志」と書きます。 法要の後に会食を行う場合は、 参加する方には引き出物のみを渡し、 参加されない方には、 折詰の料理と、酒の小ビンを別に用意して、 引き出物と一緒に渡します。 5、御布施などを用意する 僧侶へのお布施ですが、 御布施と、御車代の二つを用意します。 会食を辞退された場合は、 御膳料も一緒にお渡しします。 それぞれの相場は、 御布施が30000円程度。 御車代は5000円~10000円、 御膳料は5000円~10000円程度となっています。 お金を入れる袋の表書きは、 薄墨ではなく、普通の墨で書きましょう。 御布施の包み方の正式なマナーは、 お金を半紙の中包に入れ、 奉書紙で慶事の上包みの折りかたをしますが、 無地の白い封筒でもOKです。 渡すときは手渡さず、 お盆に乗せて渡すようにします。 お盆の時期は、お坊さんも、 仕出し料理のお店も、 もちろん参列してくださる方も 忙しくされている時期です。 あわてることがないように、 早めに予約などの準備を行うようにしましょう。 [ad ad-2] スポンサードリンク おわりに 初盆とは、法要ではありますが、 お葬式のように悲しみに暮れる行事ではありません。 亡くなった方やご先祖が 一時的に帰ってくるのですから、 むしろ、嬉しいこととして、 家族みんなで迎える慶事なのです。 浄土真宗では、 日常の中の仏事の延長線上として初盆が迎えられるため、 他の宗派よりは大々的には行われません。 しかし、先祖を迎える心は ほかの宗派と全く変わりません。 初盆を迎えるにあたって、 何かとあわただしく準備が必要になりますが、 亡くなられた方やご先祖様への心を忘れずに、 準備を行いたいですね。 また、地域によってはさまざまな習慣があるため、 一度周囲や、お寺に相談してみるとよいでしょう。 ぜひ、いい初盆を迎えてくださいね。

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曹洞宗での初盆の準備について知りたい!いざという時のために

初盆 の 準備

浄土真宗は、鎌倉時代に法然の弟子親鸞が浄土往生の教えを継承し発展させたものです。 親鸞は、仏教の全ての教えを学び、その著「教行信証」の「正信念仏偈」にまとめています。 この浄土真宗の教えを簡潔に表すのが、歎異抄の「本願を信じ念仏申さば仏となる」の言葉です。 阿弥陀如来の本願を信じ南無阿弥陀仏と唱えれば、誰でも極楽浄土で仏になると説いています。 この阿弥陀如来の本願力(他力本願)への帰依こそが浄土真宗の根本教義です。 浄土真宗の教えによれば、お盆は故人の供養の場ではありません。 お盆は、故人を縁として自分自身が親鸞聖人の教えに触れて喜びを感じる機会だというのです。 お盆の法要を歓喜会(かんぎえ)ともいいますが、お盆、中でも初盆は大事な法縁なのです。 浄土真宗の教えには霊や忌の概念がありませんので、 位牌を作って供養することはありません。 お盆に霊を迎え・見送ることもなく、施餓鬼もしません。 このような浄土真宗の教えは、民衆にも受け入れやすかったと思われ、全国各地に広がりました。 現在浄土真宗は、寺院2万・信者1600万を数える最大宗派となっています(平成29年神社年鑑)。 浄土真宗本願寺派 浄土真宗本願寺派は、京都市下京区の竜谷山本願寺を本山とします。 この本山は、第11世宗主である顕如が豊臣秀吉の庇護を受け、この地に決めたのです。 顕如の死後、3男順如が第12世宗主になり、兄教如は京都烏丸に大谷本廟を建て分派しました。 この後、本願寺は東西に分かれており、竜谷山本願寺が西本願寺と言われるようになったのです。 西本願寺の正式な宗派名が浄土真宗本願寺派と決められたのは、1877年です。 浄土真宗本願寺派は、今日では全国に1万200寺・信者792万を抱える仏教の最大宗派です。 なお東本願寺派・西本願寺派とも言われますが、浄土真宗本願寺派にそのような宗派はありません。 東本願寺派 東京都台東区浅草に、本山東本願寺を本山とする浄土真宗東本願寺派があります。 浄土真宗東本願寺派は、下記の真宗大谷派(東本願寺)から独立した寺院300余りの任意団体です。 1969年に真宗大谷派内で宗派運営をめぐり対立が生じ、法主大谷家・保守派が独立したものです。 1981年に東京別院東京本願寺の独立が認証され、2001年に東京本願寺の名称を「浄土真宗東本願寺派本山東本願寺」と変更しています。 西本願寺派 浄土真宗東本願寺派に対して、浄土真宗西本願寺派があると思われるかもしれませんが、 そのような名称の宗派はありません。 上記の浄土真宗本願寺派のことを西本願寺派という方はいますが、正式名称ではありません。 浄土真宗本願寺派の通称は「西本願寺」あるいは「お西」で、一般に西本願寺派とはいいません。 仏教の宗派名・通称は紛らわしいのですが、大事なことですので間違えないよう注意しましょう。 真宗大谷派 真宗大谷派は、全国に約8600寺・信者785万を抱える浄土真宗本願寺派と並ぶ大きな宗派です。 京都市下京区烏丸通の真宗本廟が本山です。 真宗大谷派は、教如が1602年に徳川家康が寄進した土地に真宗本廟を置いたのが始まりです。 教如は、本願寺第11世宗主顕如の長男ですが、織田信長と争った石山合戦の際に父顕如と弟准如が和議を受け入れたのに対し、徹底抗戦を主張し対立しました。 顕如の死後、後継争いに敗れた教如が家康の後ろ盾を得て建てたのが真宗本廟です。 真宗本廟は、西本願寺に対して 「東本願寺」あるいは「お東」と言われます。 浄土真宗の初盆法要までの流れ 浄土真宗の初盆法要までの流れはどのようになるのでしょうか。 まず最初に、 初盆の法要を行う日を決める必要があります。 初盆の法要は、一般にはお盆の7月または8月の13日~16日の間に行います。 浄土真宗の場合は、故人の霊のお迎え・お見送りをするわけではありませんので、出席者の都合がつかないときは、その近くの都合のよい日にしてもよいでしょう。 浄土真宗の初盆法要までの流れは、おおむね次のようになります。 僧侶の予約 お盆の期間は、お寺の行事も多く、法要をする家も多いので、お寺もお坊さんも多忙を極めます。 ですから、お坊さんの 予約はできるだけ早くしましょう。 遅くとも初盆の1か月前には予約をすませておきたいものです。 会食の予約 初盆の法要を行うときは、引き続きお坊さんをお招きして、ご遺族・ご親族、故人と親しかった友人・知人などを交えて、会食をするのが一般的です。 初盆法要のあとに会食を予定しているときは、 会食の予約も1か月前にはしておきましょう。 ご自宅で会食を行う場合も、参加者の人数を把握して早めに準備しましょう。 僧侶については、法要の依頼をする際にあわせて会食への出席もお願いし、あらかじめ出欠を確認しておいたほうがよいでしょう。 案内状の準備 初盆のときは、親族のほかに故人の知人や友人も招き法要をしますので、案内状を準備します。 案内状は、封書に返信用のはがきを同封するか、往復はがきにして、 出欠の返事を頂けるようにしましょう。 限られた親族だけで初盆を行うときは、電話などで日時・場所を連絡しておき、案内状は作らない場合もあります。 お返しの準備 初盆の法要の際も、出席される方は通常の法要のときと同様に香典やお供え物などを持参されます。 ですから、あらかじめそのお返しの準備をしておきましょう。 初盆の法要に続いて会食を行うときは、あらかじめ引出物を用意しておき、出席者が会食後にお帰りになる際にお渡しします。 通常、頂いた香典のお返しは半返しといいますが、引出物は 2000円~3000円位のものを用意しておくとよいでしょう。 引出物の表書きは「志」などとし、下段に「〇〇家」あるいは喪主の氏名を書いておきます。 高額の香典を頂いたときは、別途個別にお礼をするとよいでしょう。 初盆の法要 初盆の法要はご自宅で行うことが多く、その場合はお坊さんに自宅まで来ていただき、読経をしていただきます。 法要が終わったら、 通常は自宅で会食となります。 法要を菩提寺で行う場合などでお墓が近くにあるときは、お坊さんにご一緒していただき、お墓参りをすることもあります。 お墓でお経を上げていただいた後に、会食会場に移動して会食となります。 浄土真宗の初盆で準備すべきもの• 香炉:線香を焚くための仏具です。 花立:お花をお供えする仏具です。 灯立:ろうそくをお供えする仏具です。 供笥にお餅を飾る 供笥(くげ)というお餅をお供えるための仏具を一対準備して、 半紙を敷いてお餅を飾ります。 浄土真宗本願寺派は六角供笥、真宗大谷派は八角供笥を使います。 お仏飯を飾る お仏飯(ぶっぱん)を ご本尊の前にお供えしましょう。 仏飯器というご飯をお供えするための仏具もありますが、炊きたてのご飯を一番先にお仏壇にお供えしましょう。 ご飯は置いたままにしないで、しばらくしたら下げて戴きましょう。 打敷を掛ける 打敷(うちしき)は、金襴の布で法要の際に掛けます。 浄土真宗は逆三角形の形で、 仏壇の具足をお供えする前卓などに垂らして掛けます。 広島の安芸門徒は盆灯篭を準備する 広島県西部の浄土真宗の信者を安芸門徒と言いますが、安芸門徒は盆灯篭を準備します。 安芸門徒の盆灯篭は、 朝顔の形に組んだ竹に白い色紙を貼って作ります。 浄土真宗の初盆のお布施の金額相場 初盆の法要の際には、お坊さんにお渡しするお布施・お車代・御膳料を用意します。 浄土真宗では、お布施はご本尊の阿弥陀如来への感謝の心を示すもので、金額はお布施をお渡しになる方の気持ち次第でよいとされます。 お布施はお寺への寄進やお坊さんへのお礼の気持ちとする他宗派とは、とらえ方が違います。 そうは言っても、一応の相場があり、他の宗派の初盆の場合と大きな違いはありません。 浄土真宗の初盆の お布施の相場は、3万円~5万円位です。 お布施は、白い無地の封筒やのし袋に入れ、普通の黒墨で表書きを「御布施」または「お布施」とし、下段に家名あるいは喪主の氏名をフルネームで書いておきます。 お車代や御膳料は、それぞれ別の白い封筒に入れておき、お布施と一緒に袱紗(ふくさ)や小さなお盆などにのせてお渡しします。 お車代 お坊さんに自宅などお寺以外の法要会場まで来ていただく場合は、お車代を用意します。 お車代は、通常 5000円~1万円位です。 実費をお支払いすることもありますが、区切りの良い多めの金額にしたほうがよいでしょう。 お寺で法要を行うのであれば、お車代は要りません。 御膳料 法要の後に会食するのが一般的ですが、最近はお坊さんが会食を辞退され帰られることが多いです。 その場合は、お坊さんに会食代金に相当する御膳料をお渡しします。 御膳料の相場は、会食代金にもよりますが、一般に 5千円~1万円位が多いです。 お坊さんが会食に出席されるとき、あるいは当初から会食を予定していないときは、御膳料は必要ありません。 御膳料の相場についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。 浄土真宗の初盆の 参列者のマナーを説明しておきましょう。 初盆にふさわしい服装をする 初盆の際の服装は、一般に喪主は喪服を着用しますので、参列者の方もそれを目安にふさわしい服装にしましょう。 男性ならブラックスーツかダークスーツ、女性は黒の無地のワンピースなどがよいでしょう。 ただ、 喪主やご遺族の方よりは控えめな服装にするようにしましょう。 最近は喪主でも喪服を着用しないこともあり、案内状に「平服でご参加下さい」などと記載のある場合もあります。 そのようなときは、黒系統のあまり目立たないスーツやワンピースなどにされるとよいでしょう。 香典を持参する 初盆に招待されたときは、香典を持参するのが礼儀です。 初盆の香典の相場は、故人との関係などによって異なりますが、通常 5000円〜1万円くらいです。 会食に出席する場合は、会食代金も考慮して区切りの良い多めの金額にしましょう。 香典の表書きは、普通の黒い墨で「御仏前」と書き、下段には氏名をフルネームで書きます。 浄土真宗は即身成仏という教えですから、49日の前後に関わらず、表書きには「御霊前」を使いませんので注意しましょう。 浄土真宗の初盆に関するまとめ• お盆は、毎年7月か8月の13日~16日である。 初盆は四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆で、お盆を四十九日の前に迎えるときは翌年のお盆が初盆になる。 浄土真宗の教義では、亡くなった方は念仏を頂きすぐ仏になる。 浄土真宗には霊の概念がなく、故人の冥福を祈ったり霊を供養することはない。 浄土真宗の初盆は、仏縁をつなぐもので、お盆に霊を迎えることも見送ることもない。 浄土真宗の初盆法要までの流れは、まず法要を行う日を決め、僧侶の予約・会食の手配をし、案内状やお返しの準備をして法要当日を迎えることになる。 浄土真宗の初盆で準備すべきものは、三具足や供笥・仏飯などで、普段の法要と大きな違いはない。 浄土真宗の初盆のお布施の金額の相場は、3万円~5万円位である。 僧侶を自宅などに招くときは、この他にお車代と御膳代をそれぞれ5000円~1万円位を用意してお渡しする。 浄土真宗の初盆の参列者は、初盆にふさわしい服装をして、香典を持参するのがマナーである。 浄土真宗でも他の宗派でも、初盆は故人とお別れして最初のお盆です。 改めて故人を偲び感謝して、ご自分の人生を見つめなおすよい機会ではないでしょうか。 今回の記事を参考に、初盆の準備をして気持ちよく初盆を迎えられるとよいですね。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

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