ジョンソン 首相。 英ジョンソン首相、香港数百万人にパスポート発給の考え示す 写真9枚 国際ニュース:AFPBB News

英ジョンソン首相、香港数百万人にパスポート発給の考え示す 写真9枚 国際ニュース:AFPBB News

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英国のジョンソン首相(写真)は今週、新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施したロックダウン後の経済再活性化に向け、インフラ建設拡大計画を発表する。 写真は24日、ロンドンで代表撮影(2020年 ロイター) [ロンドン 28日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は今週、新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施したロックダウン(都市封鎖)後の経済再活性化に向け、インフラ建設拡大計画を発表する。 パテル内相が28日に明らかにした。 ジョンソン首相は30日に行う演説で、病院や学校、住宅、道路・鉄道インフラなどの建設プロジェクトを加速させる計画を打ち出す。 同首相は新型コロナ危機への対応を巡り、検査の拡充や封鎖措置の導入が遅れたなどと批判を浴びており、インフラ計画には政権への支持低下を食い止める狙いもあるとみられる。 パテル内相はスカイ・ニュースに対し「この厳しい局面から脱する上で重要な計画だ。 政府は英国を再び動かしたいと考えている」と述べた。 また「回復への道を築いているところであり、道路やブロードバンドなど、効率的に雇用を生むだけでなく、全国でサービスを提供し、経済成長を実現するインフラに重点を置いている」と語った。 インフラ投資では費用が問題になる公算が大きいが、ジョンソン首相はキャメロン元首相が行ったような緊縮財政は復活させないと強調。 メール・オン・サンデーに対し「健全な状態に戻る道を築く」ため迅速に行動する考えを示した。 調査会社のオピニウムによると、世論調査では野党・労働党のスターマー党首を首相として支持する人がジョンソン首相を支持する人を上回っている。 ただ、政党への投票の意図では与党保守党が依然リードしている。

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【画像】ジョンソン首相の婚約者が美人すぎる!年の差婚で馴れ初めは?

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官邸に現れた年下の恋人 首相就任後はじめての演説を行うジョンソン氏 7月24日、ロンドン・ダウニング街の首相官邸。 新たにイギリスの首相になったボリス・ジョンソン氏を出迎える官邸スタッフの列に一人の女性が姿を見せた。 金髪の長い髪にピンク系のワンピース。 私たちメディアも一斉に彼女にカメラを向けた。 キャリー・シモンズさん、31歳。 ジョンソン氏の恋人だ。 官邸でジョンソン首相を待つ恋人 キャリーさん ジョンソン氏は現在2人目の妻と離婚協議中で、保守党でプレス担当だったキャリーさんと同棲している。 キャリーさんも首相官邸に隣接する部屋に引っ越し、ジョンソン氏と新しい生活を始める。 イギリスの新聞はキャリーさんを「ファースト・レディー」ならぬ「ファースト・ガールフレンド」と紹介。 キャリーさんは元々保守党のプレス担当で、地元メディアによると党首選にあたってジョンソン氏にイメージアップのためダイエットを指導したり、髪型をかえるように指示。 首相の座をともに勝ち取った「盟友」とも言える。 イギリスの首相が結婚前の恋人と公邸で暮らすのは初めてのことだ。 今、最も人気のある政治家 自由奔放で型破り。 世論調査によると、ボリス・ジョンソン首相は今、イギリスで最も人気のある政治家だ。 (出典:You Gov 世論調査より ) 出典:You Gov世論調査 政治家は苗字で呼ばれるのが普通だが、市民は彼を「ボリス」と名前で呼ぶ。 保守党党首選では、対抗馬のハント前外相に2倍近い差をつけて圧勝。 EU離脱強硬派の筆頭格で、首相就任後初めてのスピーチでも「つべこべ言わずに10月31日にEUを離脱する」と断言。 離脱派の市民は彼に喝采をおくる。 一方、その発言は時に物議を醸す。 イスラム教徒の女性が顔を覆うブルカをかぶる姿を「郵便ポスト」。 パプアニューギニアの人々を「食人族」。 しかし、これらの「失言」が、不注意によるものか、それとも意図的なものか私は測りかねる。 人々を熱狂させる政治家は言葉の「魔力」を熟知している。 ジョンソン氏の演説は支持者を魅了する。 笑いと興奮に包まれる。 他の政治家とは明らかに異質のものだ。 ロンドンで行われた党首選討論会を取材した保守党員の市民は「ボリスにはビジョンがあり、カリスマだ。 強いリーダーになる」とジョンソン氏を評価する。 最近テレビでも頻繁に取り上げられるのでご覧になった方も多いと思うが、ケーブルで宙づりになったり、川に落ちたり、芸人のようなパフォーマンスも得意で話題に事欠かない。 宙吊りになるパフォーマンスを楽しむジョンソン氏 記者時代には真実からかけ離れた記事も ボリス・ジョンソン氏とはどんな人物なのか。 イートン校時代のジョンソン氏 Daily Mail より ボサボサ頭で自転車にのり庶民派の印象があるが、ウィリアム王子も卒業した名門のイートン校からオックスフォード大学に進学というイギリスの典型的エリート。 大学では歴代の首相を輩出してきた「保守党弁論部」の会長を務める。 そのころから今のポジションを目指していたと思われる。 その後、保守系の全国紙「デイリー・テレグラフ」の特派員として1989年にブリュッセルに赴任、EUの前身であるECの取材にあたる。 取材現場を共にした全国紙「ガーディアン」の元ブリュッセル特派員、ジョン・パーマー氏は「ジョンソン氏は面白おかしい記事を書く記者としてすぐに有名になった。 だが事実では無い記事を頻繁に書いていた」と指摘する。 ガーディアン 元ブリュッセル特派員 ジョン・パーマー氏 「ECは漁業の安全を確保するため女性用のヘアネットを漁師にかぶらせることを検討している」などからかうような記事や、「ECは独裁的組織になろうとしている」など誇張した表現のコラムも多かったという。 しかし、ヨーロッパの統合に否定的な読者の人気を集め、保守党の欧州懐疑派の政治家たちからも注目され頭角を現していったという。 パーマー氏は間近で見たジョンソン氏について「コメディアンとアジテーターとプロパガンディストが一体となったような人間だった」と話す。 現在の人気については「移民問題などでエリート政治家に失望した人々にシンプルなメッセージを送り続け、庶民に『我々の王様が誕生した!』 と思わせている」と解説する。 そして「ジョンソン氏が心底から離脱派なのかも本当はわからない」とも指摘、人気を得るため強硬離脱派の役を演じているのでは、との見方も示している。 腹の底が見えない感じがするというのだ。 しかし、大和総研の菅野泰夫ロンドンリサーチセンター長は「その見方は全く違う」と否定する。 大和総研 菅野泰夫ロンドンリサーチセンター長 「トランプ大統領は政治経験がゼロだったが、ジョンソン首相は20年近く国会議員やロンドン市長を務めてきた、いわゆる政治のプロ。 トランプ大統領のようにいきなりビーンボールを投げて強烈な交渉をするというより理詰めの交渉を行ってくるだろう」と分析する。 またジョンソン氏が10月末までに離脱を実行すると断言していることから、EUと協定案が成立しないままの「合意なき離脱」の可能性が高まっているとする一方で「彼の目的は首相、党首になること。 首相就任後には現実的な政治家としての側面が出る可能性もある。 新たな協議体制、新たな合意を目指す可能性も残っている」と指摘する。 話は再び戻り、ジョンソン氏が初めて首相として官邸に入った日。 門の外ではジョンソン氏の支持者と反対派が激しく口論をしていた。 ジョンソン氏の車が到着した際、ブーイングする反対派市民。 それに対して「負け犬!」と叫ぶ支持派。 反対派の市民は「ボリスを選んだのはわずか16万人の保守党員による投票だ。 民主主義ではない」と語気を強めた。 首相就任の日官邸前にて ジョンソン氏反対派の女性と支持派の男性 前任の首相テリーザ・メイ氏は野党からも身内の与党からも激しい突き上げをくらい、ボロボロになって首相の座を降りた。 この国はいまだにEU離脱を求める人と残留を求める人に二分されたままだ。 そして3年を超える議論に疲弊しつつある。 「庶民の王様」は再びイギリスを一体化することができるだろうか。

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ジョンソン英首相、集中治療室出る。それでもコロナ危機は英EU「将来の関係」に決定的影響と言える理由

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はパンデミックとなって世界を覆っている。 戦争との比較を忌避する人もいるが、国家の役割、そして国家と市民との関係がこれほどまでに厳しく問われる事態は、戦争を除いてはそうそうない、ということは確かだ。 そして、COVID-19の危機をどうやって脱するかという喫緊の問題と同時に、私たちはその国家と市民との関係をもう一度根本的に問いなおさなければならない。 それを考える上でひとつ、気になる傾向がある。 それは、世界の多くの政治家たちが、ここ数十年の傾向とは逆行する形で、国家による福祉を重視し強調し始めているという、とりあえずは理解の難しくない傾向だ。 大反響の「社会というものはある」発言 それを象徴したのが、イギリスの首相ボリス・ジョンソンであろう。 ジョンソン首相は3月27日に、新型コロナウイルスに感染していることが発表され、首相官邸に自主隔離していたが4月5日に入院。 一時は病状の悪化が伝えられたが、12日には退院した。 そこで注目されたのは、彼が締めくくりの言葉で、医療関係者に感謝を述べつつ、「コロナウイルスが証明したのは、本当は、社会というものはあるということでした」と 述べたことだった。 これがなぜ話題になったのかは後で述べるとして、退院した12日、彼は再びビデオメッセージを公表した。 その冒頭で彼は、「間違いなくNHSに命を救われた」(NHSとはNational Health Service(国民保健サービス)のこと)と切り出し、メッセージの後半を「私たちのNHS」への賛辞と、それを守ることの必要性の訴えに費やした。 みずから新型肺炎に罹患し、それを克服しながら、イギリスの共同体精神とその体現としての医療体制を称賛することによって、ジョンソン首相はかなり株を上げたように、私の目には映った。 リベラル系の知識人がジョンソン首相を称賛? イギリス在住で、ジョンソン首相とは政治的に相容れない立場の人びとも、とりあえずこの間のジョンソン首相を批判することにはためらいが見られるようになった様子であるし、また日本でも、とりわけリベラル系の知識人がジョンソン首相のメッセージを称賛する姿が見られたのに驚いた(それは、返す刀で日本の首相のふがいなさを批判するためだったとはいえ)。 そのような様子を見て、私自身は非常に居心地の悪い思いを抱かざるを得なかった。 ジョンソン首相は、そのような称賛に値する政治家だったのか? 「社会」発言や退院後のメッセージは、それまでのジョンソン首相の政治性とはずいぶんかけ離れているのではないか? この違和感を説明するために、まずはジョンソン首相のメッセージの文化的意味を説明しておこう。 最終的には、これはイギリスだけの問題ではなく、日本も含む、コロナ禍に覆われた世界全体の問題だと分かるだろう。 イギリス人の驚くべきNHS愛 ジョンソン首相は「私たちのNHS(our NHS)」という言い方をした。 このourに込められた意味は、イギリスの歴史を少し長めにふり返っていかないと理解できない。 これを理解するのにお勧めしたいドキュメンタリー映画に、ケン・ローチ監督の『1945年の精神』(2013年)がある。 この映画は、NHS誕生の瞬間を、そこに込められた切々とした願望とともに描き出している。 NHSを導入したのは、1945年に成立した、初の労働党単独政権(クレメント・アトリー政権)である。 1942年に発表され、政府の報告書としては異例のベストセラーともなった通称「ベヴァリッジ報告書」(正式名称は「社会保険と関連サーヴィス」)に基づき、同政権の保健大臣アナイリン・ベヴァンの尽力によって導入された。 NHSは、保険料ではなく税金を財源として、国民全員に無料の医療を提供する制度である。 『1945年の精神』では、30年代まで、とりわけ貧困層や労働者階級には手の届かなかった医療が万人のものとなった瞬間の感動が語られている。 NHSは福祉国家としてのイギリスの最も大きな柱であり、それは45年の労働党政権を支持した人びとの宿願でもあったのだ。 NHSはオリンピック開会式にまで登場 NHSがイギリス国民の文化的な記憶や誇りの重要な対象であることは、たとえば2012年ロンドン・オリンピックの開会式を見ても分かる。 開会式では、産業革命以前から現在までの歴史を経巡るパジェント(歴史野外劇)が上演された。 その第2部の冒頭では、NHSの看護師と患者に扮した演者たち、病院のベッドの上で踊る子供たちが入場した。 これはNHSが象徴する戦後福祉サーヴィスを称賛するものだったのだ。 現在でも、さまざまな変化にさらされてきたとはいえ、NHSは健在である。 ちなみにNHSが対象とする「国民」とは、基本的に住人のことであって、イギリスのパスポートを持っている必要はない。 私も数年前にイギリスで在外研究をした際にはNHSに登録された。 幸い利用する機会はなかったが、医療を受けたとしてもすべて無料だったわけだ。 ところが、そのNHSを中心とするイギリスの福祉サーヴィスも、変化との戦いを強いられてきた。 もっとも大きな転換点となったのが、ジョンソン首相が引用したマーガレット・サッチャーである。 冒頭のジョンソン首相の「社会というものはある」というのは、1987年にサッチャーが雑誌『ウーマンズ・オウン』のインタビューで述べた、「社会なんてありません」のもじりである。 社会がないというのは、個人と自由市場の間に入って個人を守ってくれる中間的なものは存在しないということであり、個人は「自由な」市場の中で競争をして勝ち残っていかなければならないということだ。 このフレーズはサッチャーの新自由主義宣言としてくり返し参照されてきたものである。 そのサッチャーは、それまで国家が運営してきたさまざまなものを「市場化」したのだが、NHSもその対象となった。 無料の医療の対象を狭めていったことに加え、地域の保健局が個々の病院から医療を「購入」する「内部市場」と呼ばれるものが導入された。 これは少々複雑な話になるので、より詳しくは参考文献に挙げた秦の論文(「ブリタニア病院を立て直せるか」)を参照していただきたいが、要するにそれまで国家が丸抱えであったところに、市場的な競争の原理を導入したのである。 そのようなサッチャーの標語「社会なんてありません」をジョンソン首相が「社会というものはある」ともじったとき、そのとりあえずの意味は明白だ。 サッチャーのようにNHSを破壊して、それを市場競争原理で運営することでやせ細らせてはならない。 そのことを、今回の新型コロナ危機は明らかにしたし、ジョンソン首相もNHSのおかげで一命をとりとめた。 それをジョンソンは、イギリス人の骨の髄に染みこんだ「NHS愛」に訴えながら表現したのだ。 2010年代、保守党の改革で受診待ちの患者が急増 しかし、私自身、そしておそらくイギリス人の多くがジョンソン首相の発言に対して感じたことを一言で言えば(ちょっと口汚くて申し訳ないが)、「どの口が言うか」だったろう。 というのも、とりわけ2010年代に、NHSを含む福祉をさらに削減し続けたのは、保守党(キャメロン首相)と自由党の連立政権だった。 この間の福祉カットの政策は「緊縮(政策)(austerity)」と呼ばれる。 たとえば、NHSへの資金カットにより、かつての労働党政権のあいだに減少していたNHS受診の順番待ちの人数は、2010年代の保守党政権のあいだに労働党政権前の水準まで再上昇している。 おそらく人びとの神経を逆なでしたのは、そのような保守党のジョンソン首相が、「私たちの」NHSという言葉を使ったことではないだろうか。 というのもたとえばSave Our NHSだとか、Keep Our NHS Publicといった形で、「私たちのNHS」と叫んできたのは、保守党の緊縮政策に反対する運動の側だったからだ。 ジョンソン首相の「私たち」はそれを横領するものだった。 ジョンソン首相は、「社会というものはある」のビデオメッセージで、2万人の元医療従事者がNHSに戻ってコロナ対策に従事していることへの感謝を述べているが、その2万人の中には、保守党の緊縮政策のために職を失った人びともいるのではないか? ブレグジットのイギリス医療への影響は? さらに、ここにはブレグジット(イギリスのEU離脱)問題がからんでくる。 退院後のビデオメッセージで、ジョンソン首相は彼の看護をした看護師の名前を挙げて謝意を示した。 そして、彼を48時間にわたって看護したという二人の看護師に特に謝辞を捧げた。 そこで彼がつけ加えたのは、その二人の看護師はそれぞれニュージーランド人とポルトガル人だったということであった。 これを、多国籍・多文化の助け合いの美談として受けとめるのは、素朴に過ぎる(どうも日本でそのような受容があるようなので、これを書いているのだが)。 むしろ、ここでも、正しい反応は「どの口が言うか」であろう。 ジョンソン首相は、2016年に国民投票が行われたイギリスのEU離脱運動に関して、離脱派の急先鋒の一人であった。 EU離脱のキャンペーンは、排外主義的な感情に訴えるポピュリズム戦略をとったが、ボリス・ジョンソンはまさにそのような感情を煽動してきた人物だ。 そして、EU離脱がいよいよ現実のものとなった現在、離脱がNHSに及ぼす深刻な影響を憂慮する声が上がっている。 というのも、NHSで医療に従事している人びとの多くは移民であり、EU離脱によってその人たちがイギリス国内で就労できなくなると、NHSそのものの運営に支障をきたす恐れさえあるのだ(例えば伏見香名子 「EU離脱で英国の魂である医療制度が崩壊も」 『日経ビジネス』2018年10月17日 )。 皮肉にもならないが、ジョンソンのEU離脱キャンペーンの有名な主張に、「イギリスは週3億5000万ポンドをEUに送金しているが、離脱すればそれをNHSに使える」というものがあった(このスローガンでラッピングしたバスは離脱キャンペーンの象徴となった)。 この週3億5000万ポンドという数字はフェイクであると批判されたのだが、現代のポピュリズム運動らしく、こういったフェイクのセンセーショナルな情報が国民投票を左右していったのである。 さて、そのようなフェイクで実現したEU離脱はNHSを助けるどころか、移民排斥によってそれを危機に陥れている。 その主犯たるボリス・ジョンソンが、移民のNHS看護師に自分の命を救ってくれたと謝辞を述べる。 「どの口が」と言いたくもなろう。 小池、橋下の福祉シフトを信用できるか ただし、イギリスの例えば労働党支持者の中にも、私がここで述べたほどに口を極めてジョンソン首相を批判することはためらわれる雰囲気があると感じられる。 それは、現状があまりにも危機的であるためでもあろうが、もう一方で、ジョンソン首相なり保守党なりが、コロナ危機を受けて実際にこれまでの緊縮政策を改める可能性があると感じられているからであろう。 このような図式は、イギリスだけではないように思われる。 例えば東京都知事の小池百合子は、コロナ危機が生じる前までは、都知事としての公約がほとんど実現されていないなど、存在感を失っていた。 また、3月までは、東京オリンピックの実現に足を取られてコロナ対策が後手に回ったということで批判もあった。 ところが、私の感覚では、おそらく国に先んじて新型コロナウイルスによる休業への補償を打ち出したあたりから、小池都知事のリーダーシップの評価はうなぎ登りになったように思われる。 小池都知事がこれまで、手厚い福祉を訴える政治家として人気を得たなどということは、さらさらないにもかかわらず、である。 他にも、ジョンソン首相の例を彷彿とさせるような事例がいくつか生じている。 例えば、元大阪府知事・大阪市長の橋下徹が、ツイッターで以下のように述べたことである。 僕が今更言うのもおかしいところですが、大阪府知事時代、大阪市長時代に徹底的な改革を断行し、有事の今、現場を疲弊させているところがあると思います。 保健所、府立市立病院など。 そこは、お手数をおかけしますが見直しをよろしくお願いします。 これには一方でやはり「どの口が」という反応も出てくるだろうが、もう一方ではコロナ危機の現状において、状況の読みに長けたポピュリスト政治家たちが、緊縮・新自由主義一辺倒ではまずいということを悟りはじめている事例として、受けとめることもできる。 ポピュリストとどう向き合うか このコロナ危機は、国家や公的なものの役割を大きく変えていくだろう。 新自由主義と民営化=市場化一辺倒だったここ数十年の流れがついに変わっていくかもしれない。 例えば航空会社の破綻と、その国有化・公有化などは十分にあり得ることであるし、欧州ではじつはすでに起こっていた、さまざまな産業やインフラの再公営化(岸本聡子『 水道、再び公営化! 』(集英社新書)などを参照)が、世界各国で加速していくかもしれない。 そのような「福祉シフト」に、一部のポピュリスト政治家たちは敏感に応答しようとしている。 これをシニカルに、懐疑の目だけでもって見るのは、それはそれで間違っている。 福祉シフトはそれ自体必要なのだから。 だが、その一方で、当該の政治家がつい数ヶ月前まではとっていた政治的路線をあっけらかんと忘れて、福祉シフトを演ずる彼ら/彼女らを称賛することも、危険なのである。 私たちは、民主主義社会の成員としての力を今こそ試されている。

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