閉塞 性 動脈 硬化 症 看護。 閉塞性動脈硬化症の手術|心臓血管外科|診療内容|医療法人松山ハートセンター よつば循環器科クリニック|愛媛県松山市

動脈に起こる異常にはどんなものがある?

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図2.閉塞性動脈硬化症の症状 診断 身体診察として、足の付け根から足先までの動脈拍動の触知を行います。 また虚血による皮膚色調の変化(蒼白、チアノーゼ)を観察します。 検査では、まず血圧脈波検査(ABI検査)を行います。 血圧を測定するだけなので、非侵襲的 痛みを伴わない 検査です。 通常は下肢の血圧は上肢の血圧と同じか少し高いのですが、この比が0. 9以下の時は、下肢の動脈に狭窄または閉塞が疑われます。 身体診察とABI検査で、下肢動脈に病変が疑われた患者さんは、下肢カラードプラ検査(超音波検査で下肢の血流を測定する検査)や、造影剤を使用したCT検査、MRI検査などで動脈病変部位を評価いたします。 慶應義塾大学病院には血管を専門にみている血管診療技師 CVT: Crinical Vascular Technologist が常勤しており、非常に専門的な検査を行うことができます。 また、超音波検査は造影剤を使用せず、被ばくのリスクもないため非常に優れた検査となります。 治療 治療は病変部位や症状、患者さんの希望をお聞きしながら総合的に判断します。 治療法には薬物療法、運動療法、カテーテルを用いた血管内治療、外科的バイパス手術などがあります。 また難治性の下腿潰瘍や足趾壊疽などの下肢病変に対しては、積極的にフットケア(専門の看護師が介助につき、足のケアのサポートを行うこと)を行っております。 閉塞性動脈硬化症に対する治療の1番の目的は、血流が低下した部位に対して血流を回復させることです。 今までは外科的バイパス手術により血流を回復しておりましたが、近年はカテーテルを用いた血管内治療が多くを占めています。 外科的バイパス手術には全身麻酔が必要であることが多いですが、カテーテル治療は局所麻酔で治療を行うことができます。 そのため、術後は平均して2日で退院することが可能となっています。 具体的な治療の方法は動脈硬化のために狭くなった病変部に、ガイドワイヤーという特殊なワイヤーを通し、それを介して病変部にバルーンカテーテル(風船)を送り込み、病変部を直接内側から膨らませます(図3)。 また、風船で病変部を膨らませた後などに、「ステント」という特殊な金属のつっかえ棒を内側に置くこともあります。 最近では、特殊な薬剤をコーティングした風船やステントなどの様々なデバイス(機器)が登場しており、その結果、一定の病変に対してはバイパス手術に劣らない成績を示しております。 当院でも適切な方法を選択することで、高い治療効果を認めております。 更に成績が向上しています。 図3.カテーテル治療 このように閉塞性動脈硬化症に対する血管内治療は、患者さんに対してやさしい治療として爆発的に普及してきておりますが、残念ながら現段階では全ての患者さんに適応することはできません。 無理にこの治療を行うことにより様々なトラブルが生じることが報告されており、場合によっては不必要な下肢の切断に至ることもあります。 これらの不必要なトラブルを避けるためには、外科的バイパス手術と血管内治療それぞれの長所と短所をよく理解し、患者さんの状態と病変部の解剖および性状をしっかりと把握したうえで、治療のプランを立てることが必要です。 生活上の注意 症状が出現するような閉塞性動脈硬化症の場合、全身の動脈硬化が進んでいることが多く、狭心症などの虚血性心疾患や、脳梗塞などを合併することが少なからずあります。 これらの危険因子となる高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、透析などの管理が重要であり、生活習慣の改善が必須です。 特に喫煙に関しましては病状を進行させ、治療成績を悪化させるため絶対におやめください。 慶應義塾大学病院での取り組み 当科では、血管外科の専門医が外科的バイパス術と血管内治療の両方を行っており、各々の患者さんに見合った適切な治療法を提供することを目指しています。 常に全身の血管管理を念頭に置き、他科とも連携しながら治療に取り組んでおります。 また進行した閉塞性動脈硬化症による下腿潰瘍から糖尿病性の下腿壊疽など、重症の下肢病変に対するフットケアにつきましても、専門の看護師を中心に、複数の診療科で連携をとりながらフットケアチームとしてケアのサポートを行っております。 より詳しい情報は をご参照ください。 文責: 最終更新日:2019年12月27日.

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閉塞性動脈硬化症

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閉塞性動脈硬化症は喫煙などの生活習慣、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が主な原因で動脈硬化を引き起こし発症する疾患です。 徐々に進行していきますが、小さな傷がきっかけで感染し疾患が悪化することもあり、壊疽を生じた場合は患肢切断という判断がされる場合もあります。 命を守るための判断ではありますが患者にとって体の一部を切除するということは非常に大きな喪失です。 ですから疾患の悪化予防、患者のQOL維持という点から患者へのセルフケア指導、家族や介護を行う人へのケア指導は閉塞性動脈硬化症においてとても大切です。 看護師には患肢をケアするフットケア技術やセルフケア指導を行う技術が求められます。 以下に書いてある内容を参考にして患者やその家族への指導に役立てて下さい。 1、閉塞性動脈硬化症(ASO)とは 動脈硬化が原因となり、四肢(主に下肢)の血管内腔が少しずつ狭窄・閉塞していき末梢組織に虚血変化をきたしてしまう疾患です。 四肢に循環障害をきたす末梢動脈疾患(PAD)に分類されますが、安静時でも疼痛が出現すると重症下肢虚血(CLI)と呼ばれます。 患者は中高年が多く、男女比は9:1で主に50~60才以降の男性が発症します。 罹患部位は上肢よりも下肢に多く、下肢の大~中動脈に発症します。 閉塞性動脈硬化自体は下肢の動脈硬化が原因で足の血流が不足して起こる病気ですが、これを発症した患者は全身の合併症を持っていることが多く、高血圧や糖尿病、高脂血症があげられます。 また、下肢だけでなく、全身の動脈硬化が進んでいることも多いので、心筋梗塞、脳血管障害などを合併していることもあります。 閉塞性動脈硬化症は以下のように段階的に症状が進行していきます。 高齢者はその症状が老化による肉体変化だと思っていたり、痛みで歩けなくなるまで周りが気付かなかったりと発見が遅れることもあります。 普段からADLや歩行状態の把握が大切です。 Fontaine分類を使用することで閉塞性動脈硬化症の重症度を把握できます。 3、閉塞性動脈硬化症の診断に行われる検査 よく診断に使用されものはABI(上腕足関節血圧比)とPWV(脈波伝播速度)が用いられます。 このABIとPWVの数値を総合的に判断することで動脈硬化度を診断します。 ABIは足関節の収縮期血圧を上腕の収縮期血圧で割った数値です。 ですから、通常は上記計算式でABIを計算すると値は1. 0を超えます。 ですが、動脈に狭窄や閉塞があるとその部分から下の血圧は低下するため、ABIが小さく出てしまうのです。 ABIが0. 9未満は動脈狭窄・閉塞の疑いがあるとされています。 その他、血管の状態を評価するための検査として以下のようなものがあります。 ・短い閉塞(10㎝未満)には経皮的血管形成術(PTA) ・長い閉塞(10㎝以上)には人工血管バイパス術や血栓内膜摘除術 ・自家静脈移植術などの他、壊疽が生じてしまっている場合には患肢切断術 5、閉塞性動脈硬化症の看護 この疾患は小さな足の傷やトラブル、白癬が原因となり感染をおこして下肢の状態が急速に悪化してしまうことがあるため、フットケアはとても重要です。 また、病状悪化につながる傷や皮膚変化がないか普段の行うケアの時から注意深く観察を行うことが大切です。 セルフケアとして爪切りや巻き爪のケアは重要ですが、自己にて爪切りをした結果、深爪や創傷を作ってしまいそこから感染を起こしてしまう危険もあります。 ですから、患者自身が自己にて爪切りが難しそうな場合は通院の際、医師の指示のもとで看護師が爪切りを行います。 ただ、感染徴候や深い潰瘍が生じている場合は、足浴することによって逆に感染を広げる危険があります。 そういった状態の時は足浴の実施に関して医師へ確認してから行うようにしてください。 患者が以前の生活場所(自宅や入所施設)で生活を送っていけるよう、患者に適した方法、必要な社会支援を抽出し看護介入していくのは看護師の大きな役割だからです。 以下のような情報を収集し、アセスメントに組み込むことで退院後に必要な社会支援が抽出でき、患者のQOL維持に向けた看護介入が行えます。 また、必要な社会支援提供のためにソーシャルワーカーやケアマネージャーとの早期連携が可能になります。 なぜなら、それらを行うことは閉塞性動脈硬化症を悪化させず、疾患のコントロールにつながるからです。 疾患のコントロールが行えることは、病状の悪化や痛みの憎悪も防げ、患者のQOL維持につながります。 今までと同じように生活を送りながらもしっかりセルフケア行動を行い、疾患を上手くコントロールしながら生活していけるよう、入院中から退位後の生活を見据えて患者指導を行っていくことが私達看護師には求められます。 参考文献 病気がみえるvol.

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Fontaine分類とRutherford分類はどこが違うのか?~下肢閉塞性動脈硬化症|ある中堅循環器内科医のつぶやき

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こんにちは。 私は、脳神経外科病棟で勤務している看護師です。 脳神経外科病棟では、脳血管障害の患者さんが病気を発症後、寝たきりの状態や術後安静期間が長期化し、弾性ストッキングを装着していても深部静脈血栓症になることがあります。 質問者さんと同様の疑問を持ったことがあったため調べたことがありました。 深部静脈血栓症について一緒に勉強してみましょう。 深部静脈血栓症とは? 初めに知っておく必要があるのが、深部静脈血栓症についてです。 深部静脈血栓症とは、どのような状態でしょうか? ガイドラインの定義によると、「四肢の静脈には筋膜より浅い表在静脈と深い深部静脈 があり,急性の静脈血栓症は深部静脈の深部静脈血栓症 と表在静脈の血栓性静脈炎を区別する.深部静脈血栓症 は,発生部位(頸部・上肢静脈,上大静脈,下大静脈, 骨盤・下肢静脈)により症状が異なる.欧米では,発生頻度の高い下肢の深部静脈に発生するものを深部静脈血栓症としている。 」とされています。 深部静脈血栓症はなぜ起きるのか? 深部静脈血栓症の発症には、多くの因子があります。 高齢であったり長期の座位や臥床、または災害時といった背景的な因子、下肢骨折や脊髄損傷、麻痺、悪性腫瘍等といった病気、脱水や肥満といった患者さんの体質による患者さんの因子、長時間の手術や術後管理による治療による因子があります。 これらの因子が複数重なり合うことで、深部静脈血栓症が発症します。 深部静脈血栓症は、長時間同一体位を取った際に、心臓より遠位にある下肢血流の速度が低下し滞留することで血栓を形成し、細い静脈が血栓によって詰まることがあります。 その結果、静脈炎を起こしたり、発熱や腫脹、発赤、疼痛等が出現した状態になります。 深部静脈血栓症の患者さんに足背動脈を触知する意味とは? 質問者さんの言う通り、ASO(閉塞性動脈硬化症)の患者さんと違って閉塞している血管が異なります。 ASOの患者さんの場合は、動脈の狭窄を早期発見することが重要になってきます。 そのため、足背動脈や膝窩動脈の触知は疾患を観察していくうえで重要な点だといえます。 しかし、深部静脈血栓症ではどうでしょうか?狭窄または閉塞しているのは静脈であることから、足背動脈の触知は意味を成しません。 そのため、動脈触知は必要ないと考えます。 動脈触知を実施するのであれば、ホーマンズ徴候をしっかり観察し、日々のアセスメントに活かしたほうが良いでしょう。 深部静脈血栓症の患者さんに足背動脈触知の観察が必要ないのか? 状況的には少し違うと思いますが、下肢の浮腫・冷感を訴え、足背動脈の左右差および触知できない状態の患者さんに対し、閉塞性動脈硬化症を疑い血管造影を実施。 その結果動脈側には異常は見られず、静脈側の血管造影で深部静脈血栓症を発見し、抗血栓薬等を投与できたという事例がありました。 個人の見解として、このように足背動脈の触知といった簡便な観察で早期発見が可能であれば実施しても良いかもしれません。 もちろんホーマンズ徴候も一緒に観察し、より根拠を持った状態で医師に報告できるのであれば、早期治療を開始できると考えます。 よって、足背動脈触知は実施したほうが良いのではないかと思います。 ただし、慢性化した深部静脈血栓症ではなく、急性期の場合と考えます。 おわりに.

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