竹取物語 天の羽衣。 <朝ドラ「エール」と史実>古関裕而最大の謎…「竹取物語」は本当に国際作曲コンクールで賞を取ったのか(辻田真佐憲)

竹取物語『天の羽衣・かぐや姫の昇天』解説・品詞分解(1)

竹取物語 天の羽衣

原作竹取物語でも、月の者が身につけるものとして羽衣が登場してます。 そこでの説明は「羽衣をつけると、心が普通の人とは違ってしまう」、「羽衣をつけると、思い悩むことがなくなる」ということです。 かぐや姫は急かせる月の者を説得して、羽衣をつける前に翁と一言伝えておきたいと言って手紙を書き、帝へも手紙を書いて不死の薬 本来は月へ戻るにあたり地上でのけがれを清める効果のあるものとして月の使者からかぐや姫へ渡された薬で、姫もそれを摂取するが、それを人間が飲めば不死になるということで小量残して置き土産にすることに。 月の使者は阻止しようとするが。 をこっそり添えて頭中将へ託します。 そして羽衣を纏うと、養親に対する情愛の気持ちも失せてしまい、淡々と帰っていったとのことです。 映画かぐや姫の物語で、天から迎えに来た者達の表情をみてもわかるように、月の者達、天の者達には思い煩うこと、煩悩がありません。 思い煩うこと、思い悩むことがないというのは、人のいうところの「情愛」もないということです。 情愛の心があればこそ、離れたくない、傍にいたい、いてほしいと思ったり、離れていても忘れたくない忘れてほしくない、想い想われていたいというようないわゆる「執着心」もうまれます。 悟りの境地にいて煩悩のない天人は執着心と無縁です。 愛情という執着心もない、いわば究極にニュートラルでドライともいえる精神状態です。 竹取物語では、全ての記憶がなくなるというよりも、記憶が感情と結びつく形のものでなくなるというニュアンスのようにとれるかと思います。 人情というものがなくなることで、記憶のなかにあった感情も失い、記憶があってもそれについての感想というものもとくに持たなくなるので、執着して繰返し思い出すこともない、という感じ。 人情をなくすという意味で、かぐや姫は地上で覚えたかなしみや怒りといった負の感情がリセットされたのと同時に、よろこびも、楽しいと感じた感情もリセットされました。 「物思う」ということがかぐや姫のなかからいろんな意味で失われたということが、地上での記憶を失うというふうに表現されたのではないかと思います。 それはある意味では「記憶を失う」ことに違いないわけでもありますし。 地上でのかぐや姫の記憶は、すべて感情 人としてのかぐや姫の様々な情 によって色づけされたものです。 それらすべての記憶からすべての色がすっぽり抜けたら、それはもうもとの記憶と同じものとはいえないと思いますから、もとの記憶は失われたともいえると思います。 映画かぐや姫の物語は脚色もされてはいますが、原作に忠実な部分も多く、地上の人間と天上の月の者との違いも原作に忠実です。 羽衣の効果、役割も同じです。 竹取物語とは別の話で、天女の羽衣の話でも、男 夫となった に奪われ隠されていた羽衣を見つけて纏った天女は、それなりに築き上げられていた夫婦の関係も、自分の産んだ子どももあっさり捨ててさっさと天に帰ってしまいます。 羽衣を纏ったことで、人として過ごしたなかでめばえた人情をきれいさっぱり忘れるからです。 羽衣とは、そういった力のある天上のアイテムとして昔の人達に考えられていたようです。

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『かぐや姫の昇天(立てる人どもは~)』の品詞分解(敬語・助動詞など)竹取物語 / 古文 by 走るメロス

竹取物語 天の羽衣

「黒=原文」・ 「赤=解説」・「 青=現代語訳」 天人 =名詞 の =格助詞 中 =名詞 に =格助詞 持た =タ行四段動詞「持つ」の未然形 せ =使役の助動詞「す」の連用形、接続は未然形。 「す」には、「使役と尊敬」の二つの意味があるが、直後に尊敬語が来ていない場合は必ず「使役」の意味である。 たる =存続の助動詞「たり」の連体形、接続は連用形 箱 =名詞 あり =ラ変動詞「あり」の終止形 天の羽衣 =名詞 入れ =ラ行四段動詞「入る」の已然形。 下二段活用だと「入れる」という意味なので注意。 直後に存続の助動詞「り」が来ているところから已然形だと分かり、四段活用だと判断できる。 り =存続の助動詞「り」の終止形、接続はサ変なら未然形・四段なら已然形 また =接続詞 ある =ラ変動詞「あり」の連体形。 直後に体言である「箱」が省略されているため連体形(体言に連なる形)となっている。 は =係助詞 不死 =名詞 の =格助詞 薬 =名詞 入れ =ラ行四段動詞「入る」の已然形。 り =存続の助動詞「り」の終止形、接続はサ変なら未然形・四段なら已然形 天人の中に、持たせたる箱あり。 天の羽衣入れり。 またあるは、不死の薬入れり。 天人の中の(一人に)持たせている箱がある。 (その中に)天の羽衣が入っている。 またある箱には、不死の薬が入っている。 一人 =名詞 の =格助詞 天人 =名詞 言ふ =ハ行四段動詞「言ふ」の連体形 壺 =名詞 なる =存在の助動詞「なり」の連体形、接続は体言・連体形。 「なり」は直前が名詞である時、断定の意味になることが多いが、その名詞が場所を表すものであれば今回のように「存在」の意味となる。 御薬 =名詞 奉れ =ラ行四段動詞「奉る(たてまつる)」の命令形、尊敬語。 召しあがる、お飲みになる。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 「衣(い)・食(しょく)・乗(じょう)」と覚えると良い。 本動詞として「差し上げる」だったり、補助動詞として「~し申し上げる」となる。 穢き =ク活用の形容詞「穢し(けがし)」の連体形 所 =名詞 の =格助詞 物 =名詞 きこしめし =サ行四段動詞「きこしめす」の連用形、「食ふ・飲む・聞く・聞き入る・治む・行ふ」の尊敬語。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 御心地 =名詞 悪しから =シク活用の形容詞「悪し」の未然形 む =推量の助動詞「む」の連体形、接続は未然形。 文中の「む」であるが、ここでの意味は「推量」ととらえるのが適切 もの =名詞 ぞ =係助詞 と =格助詞 て =接続助詞 一人の天人言ふ、「壺なる御薬奉れ。 穢(けが)き所の物きこしめしたれば、御心地悪しからむものぞ。 」とて、 一人の天人が言うことには、「壺にあるお薬をお飲みください。 けがれた所のものを召しあがったので、ご気分が悪いことでしょうよ。 接続助詞「を・に・ば・ど・も・ども・が」があるとその後に続く文章において主語が変わる可能性がある。 読点の直前に「をにばばどもが」の文字のどれかがあれば主語が変わるかもしれないと思えばよい。 いささか =副詞 なめ =マ行下二段動詞「なむ」の連用形 たまひ =補助動詞ハ行四段「給ふ(たまふ)」の連用形、尊敬語。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている て =接続助詞 少し =副詞 形見 =名詞 と =格助詞 て =接続助詞 脱ぎ置く =カ行四段動詞「脱ぎ置く」の連体形 衣 =名詞 に =格助詞 包ま =マ行四段動詞「包む」の未然形 む =意志の助動詞「む」の終止形、接続は未然形。 この「む」は、㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文末に来ると「㋜推量・㋑意志・㋕勧誘」のどれかである。 ある =ラ変動詞「あり」の連体形 天人 =名詞 包ま =マ行四段動詞「包む」の未然形 せ =使役の助動詞「す」の未然形、接続は未然形。 「す」には、「使役と尊敬」の二つの意味があるが、直後に尊敬語が来ていない場合は必ず「使役」の意味である。 ず =打消の助動詞「ず」の終止形、接続は未然形 持て寄りたれば、いささかなめたまひて、少し形見とて、脱ぎ置く衣に包まむとすれば、ある天人、包ませず。 (天人が壺を)持って寄って来たので、(かぐや姫は)少しだけおなめになって、(薬の)少しを形見として、脱ぎ置いた衣に包もうとすると、そこにいる天人が包ませない。 御衣(みぞ) =名詞 を =格助詞 取り出で =ダ行下二段動詞「取り出づ」の連用形 て =接続助詞 着せ =サ行下二段動詞「着す」の未然形、着せる む =意志の助動詞「む」の終止形、接続は未然形。 この「む」は、㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文末に来ると「㋜推量・㋑意志・㋕勧誘」のどれかである。 と =格助詞 す =サ変動詞「す」の終止形、する。 その時に、かぐや姫、「しばし待て。 」と言ふ。 (天人が)天の羽衣を取り出して(かぐや姫に)着せようとする。 その時に、かぐや姫が「ちょっと待ちなさい。 」と言う。 衣 =名詞 着せ =サ行下二段動詞「着す」の連用形 つる =完了の助動詞「つ」の連体形、接続は連用形 人 =名詞 は =係助詞 心異に =ナリ活用の形容動詞「心異なり(こころことなり)」の連用形、(心構えや気配りが)格別である なる =ラ行四段動詞「成る」の連体形 なり =断定の助動詞「なり」の終止形、接続は体言・連体形 と =格助詞 言ふ =ハ行四段動詞「言ふ」の終止形 もの =名詞 一言 =名詞 言ひ置く =カ行四段動詞「言ひ置く」の終止形 べき =当然の助動詞「べし」の連体形、接続は終止形(ラ変は連体形)。 「べし」は㋜推量㋑意志㋕可能㋣当然㋱命令㋢適当のおよそ六つの意味がある こと =名詞 あり =ラ変動詞「あり」の連用形 けり =詠嘆の助動詞「けり」の終止形、接続は連用形。 もの一言、言ひ置くべきことありけり。 」と言ひて、文書く。 「天の羽衣を着てしまった人は心が(地上の人とは)異なったものになるといいます。 何か一言、言い残しておかなければならないことがありますよ。 」と言って、手紙を書く。 天人 =名詞 遅し =ク活用の形容詞「遅し」の終止形 と =格助詞 心もとながり =ラ行四段動詞「心もとながる」の連用形。 じれったく思う、待ち遠しく思う たまふ =補助動詞ハ行四段「給ふ(たまふ)」の終止形、尊敬語。 動作の主体である天人を敬っている 天人、「遅し。 」と、心もとながりたまふ。 天人は、「遅くなる。 」と、じれったく思いなさる。 かぐや姫 =名詞 もの =名詞 知ら =ラ行四段動詞「知る」の未然形 ぬ =打消の助動詞「ず」の連体形、接続は未然形 こと =名詞 な =副助詞、「な~そ」で「~するな(禁止)」をあらわす。 のたまひ =ハ行四段動詞「のたまふ(宣ふ)」の連用形。 「言ふ」の尊敬語。 おっしゃる。 動作の主体である天人を敬っている。 そ =終助詞 と =格助詞 て =接続助詞 いみじく =シク活用の形容詞「いみじ」の連用形、(いい意味でも悪い意味でも)程度がひどい、甚だしい、とても 静かに =ナリ活用の形容動詞「静かなり」の連用形 朝廷 ・公(おほやけ)=名詞、天皇、帝、天皇家、大きな屋敷。 朝廷、政府。 に =格助詞 御文 =名詞 奉り =ラ行四段動詞「奉る」の連用形、謙譲語。 差し上げる。 動作の対象である帝(天皇)を敬っている。 たまふ =補助動詞ハ行四段「給ふ(たまふ)」の終止形、尊敬語。 」とて、いみじく静かに、 朝廷 おほやけ に御文奉りたまふ。 あわてぬさまなり。 かぐや姫は、「もの分りのないことをおっしゃいますな。 」と言って、たいそう静かに帝にお手紙を差し上げなさる。 落ち着いた様子である。 かく (斯く)=副詞、こう、このように。 あまた (数多)=副詞、たくさん、大勢 の =格助詞 人 =名詞 を =格助詞 賜ひ =ハ行四段動詞「賜ふ」の連用形。 「与ふ」の尊敬語。 動作の主体である帝を敬っている。 て =接続助詞 とどめ =マ行下二段動詞「止む・留む・停む(とどむ)」の未然形 させ =尊敬の助動詞「さす」の連用形、接続は未然形。 「さす」は「使役・尊敬」の意味があり、直後に尊敬語が来ているときは文脈判断。 動作の主体である帝を敬っている。 たまへ =補助動詞ハ行四段「給ふ(たまふ)」の已然形、尊敬語。 上記の「さす」と合わせて二重敬語。 帝を敬っている。 ど =逆接の接続助詞、活用語の已然形に付く。 接続助詞「を・に・ば・ど・も・ども・が」があるとその後に続く文章において主語が変わる可能性がある。 読点の直前に「をにばばどもが」の文字のどれかがあれば主語が変わるかもしれないと思えばよい。 許さ =サ行四段動詞「許す」の未然形 ぬ =打消の助動詞「ず」の連体形、接続は未然形 迎へ =名詞 まうで来 =カ変動詞「まうで来」の連用形 て =接続助詞 取り率 =ワ行上一段動詞「取り率る(とりゐる)」の連用形 て =接続助詞 まかり =ラ行四段動詞「まかる」の連用形、謙譲語。 退出する。 口惜しく =シク活用の形容詞「口惜し」の連用形 悲しき =シク活用の形容詞「悲し」の連体形 こと =名詞 「かくあまたの人を賜ひてとどめさせたまへど、許さぬ迎へまうで来て、取り率てまかりぬれば、口惜しく悲しきこと。 「このように多くの人をお遣わしになって、(私を)お引きとめなさいますけれども、(それを)許さない迎えが参りまして、連れて行ってしまうので、残念で悲しいことです。 宮仕へ =名詞 つかうまつら =ラ行四段動詞「つかうまつる」の未然形、謙譲語。 お仕え申し上げる ず =打消の助動詞「ず」の連用形、接続は未然形 なり =ラ行四段動詞「成る」の連用形 ぬる =完了の助動詞「ぬ」の連体形、接続は連用形 も =係助詞 かく (斯く)=副詞、こう、このように。 わづらはしき =シク活用の形容詞「煩はし(わづらはし)」の連体形 身 =名詞 に =断定の助動詞「なり」の連用形、接続は体言・連体形 て =接続助詞 はべれ =補助動詞ラ変「侍り(はべり)」の已然形、丁寧語。 言葉の受け手(読み手)である帝を敬っている。 心得 =ア行下二段動詞「心得(こころう)」の未然形、事情などを理解する。 ア行下二段活用の動詞は「得(う)」・「心得(こころう)」・「所得(ところう)」の3つしかないと思ってよいので、大学受験に向けて覚えておくとよい。 ず =打消の助動詞「ず」の連用形、接続は未然形 思しめさ =サ行四段動詞「思し召す(おぼしめす)」の未然形、「思ふ」の尊敬語。 動作の主体である帝を敬っている。 れ =自発の助動詞「る」の連用形、接続は未然形。 「尊敬」の意味だととらえる説もある。 つ =強意の助動詞「つ」の終止形、接続は連用形。 「つ・ぬ」は「完了・強意」の二つの意味があるが、直後に推量系統の助動詞「む・べし・らむ・まし」が来るときには「強意」の意味となる らめ =現在推量の助動詞「らむ」の已然形、接続は終止形(ラ変なら連体形) ども =逆接の接続助詞、活用語の已然形に付く。 宮仕へつかうまつらずなりぬるも、かくわづらはしき身にてはべれば、心得ず思しめされつらめども、 宮仕えをし申し上げぬままになってしまったのも、このように面倒な身の上でございますので、納得できないとお思いになっておられるでしょうが、 心強く =ク活用の形容詞「心強し」の連用形 承ら =ラ行四段動詞「承る」の未然形 ず =打消の助動詞「ず」の連用形、接続は未然形 なり =ラ行四段動詞「成る」の連用形 に =完了の助動詞「ぬ」の連用形、接続は連用形 し =過去の助動詞「き」の連体形、接続は連用形 こと =名詞 なめげなる =ナリ活用の形容動詞「無礼げなり(なめげなり)」の連体形、無礼だ、失礼だ。 者 =名詞 に =格助詞 思しめし =サ行四段動詞「思し召す(おぼしめす)」の連用形、「思ふ」の尊敬語。 動作の主体である帝を敬っている。 とどめ =マ行下二段動詞「止む・留む・停む(とどむ)」の未然形 られ =受身の助動詞「らる」の連用形、接続は未然形。 「らる」は「受身・尊敬・自発・可能」の四つの意味がある。 ぬる =完了の助動詞「ぬ」の連体形、接続は連用形 なむ =強調の係助詞、結びは連体形となる。 係り結び 心 =名詞 に =格助詞 とまり =ラ行四段動詞「とまる」の連用形 はべり =補助動詞ラ変「侍り(はべり)」の連用形、丁寧語。 言葉の受け手(読み手)である帝を敬っている。 ぬる =完了の助動詞「ぬ」の連体形、接続は連用形。 係助詞「なむ」を受けて連体形となっている。 係り結び。 と =格助詞 て =接続助詞 心強く承らずなりにしこと、なめげなる者に思しめしとどめられぬるなむ、心にとまりはべりぬる。 」とて、 心を強くして(帝のお申し出を)お受けしないままになってしまったこととで、無礼なものだと(帝の)お心にとどめられてしまうことが、心残りでございます。 」と書いて、 今 =名詞 は =係助詞 と =格助詞 て =接続助詞 今はとて=「今は限りなりとて」の略である。 意味は「今は最後だからといって、もうこれでお別れだといって」 天の羽衣 =名詞 着る =カ行上一段動詞「着る」の連体形 折(をり) =名詞、時、場合、機会 ぞ =強調の係助詞、結びは連体形となる。 係り結び 君 =名詞 を =格助詞 あはれ =形容動詞「あはれなり」の語幹、しみじみと趣深い、しみじみと思う。 「あはれ」とは感動したときに口に出す言葉であることから、心が動かされるという意味を持つ名詞や形容詞、形容動詞として使われるようにもなった。 と =格助詞 思ひ出で =ダ行下二段動詞「思ひ出づ」の連用形 ける =詠嘆の助動詞「けり」の連体形、接続は連用形。 係助詞「ぞ」を受けて連体形。 係り結び。 と =格助詞 て =接続助詞 壺 =名詞 の =格助詞 薬 =名詞 添へ =ハ行下二段動詞「添ふ」の連用形 て =接続助詞 頭中将 (とうのちゅうじょう)=名詞 呼び寄せ =サ行下二段動詞「呼び寄す」の連用形 て =接続助詞 奉ら =ラ行四段動詞「奉る(たてまつる)」の未然形、謙譲語。 差し上げる。 動作の対象である帝(天皇)を敬っている。 す =使役の助動詞「す」の終止形、接続は未然形。 「す」には、「使役と尊敬」の二つの意味があるが、直後に尊敬語が来ていない場合は必ず「使役」の意味である。 中将 =名詞 に =格助詞 天人 =名詞 取り =ラ行四段動詞「取る」の連用形 て =接続助詞 伝ふ =ハ行下二段動詞「伝ふ」の終止形 とて、壺の薬添へて、頭中将呼び寄せて奉らす。 中将に天人取りて伝ふ。 と書いて、壺の薬を添えて、唐の中将を近くに呼んで、(帝に)献上させる。 中将に(天人がかぐや姫から)受け取って渡す。 ふと =副詞 天の羽衣 =名詞 うち着せ =サ行下二段動詞「うち着す」の連用形 たてまつり =補助動詞ラ行四段「奉る」の連用形、謙譲語。 動作の対象(着せられた人)であるかぐや姫を敬っている。 かわいい、いとおしい。 かわいそうだ、心が痛む と =格助詞 思し =サ行四段動詞「思す(おぼす)」の連用形。 「思ふ」の尊敬語。 動作の主体であるかぐや姫を敬っている。 つる =完了の助動詞「つ」の連体形、接続は連用形 こと =名詞 も =係助詞 失せ =サ行下二段動詞「失す」の連用形 ぬ =完了の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形 中将取りつれば、ふと天の羽衣うち着せたてまつりつれば、翁を、いとほし、かなしと思しつることも失せぬ。 中将が受け取ったので、(天人が)さっと天の羽衣を(かぐや姫に)お着せ申し上げたので、翁を、気の毒だ、かわいそうだとお思いになったことも消え失せた。 車 =名詞 に =格助詞 乗り =ラ行四段動詞「乗る」の連用形 て =接続助詞 百人 =名詞 ばかり =副助詞、(程度)~ほど・ぐらい。 (限定)~だけ。 天人 =名詞 具し =サ変動詞「具す(ぐす)」の連用形、引き連れる、伴う。 持っている て =接続助詞 昇り =ラ行四段動詞「昇る」の連用形 ぬ =完了の助動詞「ぬ」の終止形、接続は連用形 この衣着つる人は、もの思ひなくなりにければ、車に乗りて、百人ばかり天人具して、昇りぬ。 この衣を着た人は、人としての悩みなどが無くなってしまうので、(かぐや姫は)車に乗って、百人ほどの天人を連れて、点に昇ってしまった。 lscholar.

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竹取物語の続きを考えてくれませんか?

竹取物語 天の羽衣

羽衣伝説 日本をはじめ、世界各地に同じような伝説が伝えられている。 共通点として、基本的な登場人物に「によって天から降りてきた(てんにょ)」「その天女を我がものとする男」の2人が挙げられる。 同様の伝承は世界各地に残り、発祥はインドのプルーラブアス王の説話であるとする説もある。 ストーリー [ ]• 水源地(海岸・湖水)に白鳥が降りて水浴びし、人間の女性(以下天女)の姿を現す。 天女が水浴びをしている間に、天女の美しさに心を奪われたその様子を覗き見る存在(男、老人)が、天女を天に帰すまいとして、その衣服(羽衣)を隠してしまう。 衣類を失った1人の天女が飛びあがれなくなる(天に帰れなくなる) 日本の羽衣伝説では、ここから近江型と丹後型でわかれる。 近江型(昇天型)• 天に帰れなくなった天女は男と結婚し子供を残す(幸をもたらす)。 天女は羽衣を見つけて天上へ戻る• 後日談(後述)• 丹後型(難題型)• 天に帰れなくなった天女は、老夫婦の子として引き取られる• 天女は酒造りにたけ、老夫婦は裕福となる• 老夫婦は自分の子ではないと言って追い出す• 天女はさまよった末ある地に留まる 類型 [ ] 羽衣の隠し場所 穀物の貯蔵場所 :、おひつ、ワラ束の中、、ナガモチ 植物の植えてある場所 :畑の中、花の中、藪の中 珍しい所では、の中というものもある。 これらの隠し場所は、天女に豊穣霊あるいは穀霊としての側面があった為と考えられる。 後日談 地域によりかなりの差異が認められる。 幾つかのパターンとしては 昇天型 :羽衣を見つけた天女が、夫を捨てて天にかえってしまう。 子供を一緒に連れて行く場合もある。 難題型 :天女の父が難題を出すに連続する。 農耕地帯との関連が指摘されている。 山間部に多い。 七星型 :のうちの1つのぼんやりしたものが泣き暮れている天女とする。 なお、日本では(北限)にのみ存在。 世界的には、中国南部などに存在する。 再会型 :に多い。 稲作農耕地帯との関連も考えられている。 夫と相思相愛になった天女が、天の父に夫を認めてもらうため、夫を助ける。 などがある。 天に帰れなくなった天女は男と結婚し子供を残す(幸をもたらす)。 がないケースもある。 舞を見たいという要望があるが、夫婦にならず男の方がその場で渡してしまう。 天女を祖先神とする説話の型では、に伝わる羽衣伝説はの出自について(さらに千葉の由来について)、余呉に伝わる別の羽衣伝説ではの、森の川の飛衣(とびんす、羽衣)伝説ではの出自について語られている。 中部に伝わる羽衣伝説ではの地名の由来、主・の出自などについてが語られている。 日本の羽衣伝説 [ ] 『近江国風土記』にみられる羽衣伝説 [ ] に伝わる羽衣伝説は、「昇天型」とされる。 この節のが望まれています。 各地の羽衣伝説 [ ] 上記のほか、日本各地に類似の伝承が残る。 - 昇天型• - 昇天型• () - 昇天型• 羽衣石 - 昇天型• ユーラシア大陸の羽衣伝説 [ ] 朝鮮 江原道金剛山にまつわる伝承である。 貧しくも誠実な樵が猟師に追われた1匹の獐(あるいは鹿)を憐れみ匿ったところ、返礼として、天女を妻とするために沐浴の間に衣服を隠すことを教わり、その通りにする。 衣を失って飛べなくなった天女はやむをえず男の妻となり複数の子を儲けるが、やがて衣を取り戻して天に帰る。 その後の展開には、日本の羽衣伝説同様、いくつかの系統がある。 中国 『捜神記』によれば、豫洲新喩県の男が田に6~7人の女を見つけ、隠れて近づき、脱いでおかれていた衣を1枚隠す。 男が姿を見せると女たちは鳥となって飛び去るが、衣を失った1羽は飛び立つことができない。 男はそれを捕らえて妻とし、3人の娘を生ませるが、やがて女は娘から父に衣の隠し場所を聞き出させて取り戻し、娘たちを連れて去る。 『元中記』に残る姑獲鳥伝説にも同様の展開がみられる。 ベトナム 樵の男が人の気配のない泉で沐浴する数人の仙女を見つけ、1人の着物を米蔵の底に隠し、仙女を己の妻とする。 数年は睦まじく暮らすが、息子が3歳になったある日、夫の不在時に米を売った仙女は着物を見つけ、自らの櫛を息子の襟に付けて去る。 男は帰宅後に事情を知り、息子を連れて泉に向かい、息子が水に櫛を沈める。 仙女は2人を認めて共に暮らすことになるが、仙女の召使の不注意により父と子は海で溺死し、仙女は召使を罰して明けの明星に変えてしまう。 他説では、仙女自身が明けの明星となり、父と子は宵の明星になって、互いに捜しあっているが二度と会うことはできない、とする。 インドネシア インドネシアの中央セレベスには、天女が蟹や鸚鵡、鳩の姿をとる羽衣伝説が伝わる。 また、ジャワ島には「羽衣天女」と「」双方の要素をもつ伝承が伝わる。 そのほかボルネオ、ハルマヘラ島等、各地に羽衣天女(羽衣伝説)と同様の展開をする説話が伝わっている。 同様の伝承は、のニュー・ヘブライデス島や、、、人の神話にもみられる。 北米・南米の羽衣伝説 [ ] カナダのアルゴンキン族の神話、南米グイアナのアラワーク人の神話に、羽衣神話と同種の伝承が残る。 脚注 [ ] 出典 [ ]• 中島悦次『大東亜神話』統正社、1942年、224頁。 中島悦次『大東亜神話』統正社、1942年、255頁。 中島悦次『大東亜神話』統正社、1942年、243-245頁。 中島悦次『大東亜神話』統正社、1942年、253頁。 参考文献 [ ]• 中島悦次『大東亜神話』統正社、1942年 関連資料 [ ]• - 羽衣伝説を題材とした能の作品• 組踊 銘苅子• - 近江型の類型の一つ• - 北欧神話の半神。 白鳥の羽衣を持ち、男にこれを奪われるという話がある。 のおよび• 第14卷 豫章新喩縣男子,見田中有六七女,皆衣毛衣,不知是鳥。 匍匐往得其一女所解毛衣,取藏之,即往就諸鳥。 諸鳥各飛去,一鳥獨不得去。 男子取以為婦。 生三女。 其母后使女問父,知衣在積稻下,得之,衣而飛去,後復以迎三女,女亦得飛去。 - による日本の漫画作品。 この話を元にした「羽衣編」というエピソードがある。 - による日本の漫画作品。 天女は異星人の血を継ぐ者、羽衣は彼女らの戦闘服と言う設定。 - による日本の漫画作品。 ヒロイン・小夜子の家は天女の羽衣を祀った「天衣神社」の(天女の子孫とされる)の家系という設定。 - による日本の漫画作品。 また、それを原作にしたテレビアニメ• - 『竹取物語』を原作とした監督・制作の日本のアニメーション映画。 かぐや姫が罪を犯す遠因として、羽衣伝説の天女側の後日譚が創作されている。 同作中では、羽衣をまとうと地上での記憶が消し去られると設定されており、天女にも地上の記憶はない。 我知らず地上で覚えた童歌を口ずさんでいることがあることに困惑している一方、天女の口ずさむその童歌には、地上では存在しない、天女の心境を思わせる一節が加えられている。 - 母親が三保の松原に旅行した際に羽衣伝説にちなんで名付けた名前である。 - 「羽衣伝説 カツオ天女に会う」というエピソードがある。 この項目は、に関連した です。 などしてくださる(・)。

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